GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.621
減税は来ない、増税は始まる…日本の投資環境が静かに変わり始めた
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


最近、
「ステルス増税」という言葉が
社会問題として注目されています。


これは消費税のように
分かりやすく税率を上げるのではなく、


社会保険料の引き上げや
控除の縮小、新たな負担金の創設など、
気づかない形で実質的な負担が増えていくものです。


例えば、
社会保険料の上昇や
各種負担の新設など、


ここ数年でも実質的な
負担増は少しずつ積み重なっています。


一つ一つは小さくても、
長期的に見れば家計への影響は
決して小さくありません。


気づいた時には

「手取りが増えない」
「生活が楽にならない」

という形で現れてきます。


こうした静かな負担増の流れは、
単なる政治の話ではなく、


私たちの資産形成にも関わる
重要なテーマとして注目しておく必要がありそうです。
目次
高市政権でも進まない消費減税 日本財政の厳しい現実
投資家が注目すべき防衛費増税の動き
富裕層・投資家を狙う 税制変更(増税)の新たなサイン
防衛費増税とミニマムタックスが 示す投資環境の変化
高市政権でも進まない消費減税
日本財政の厳しい現実
女性初の
総理大臣になった
高市早苗首相。


1月の解散総選挙の際には
圧倒的な支持率を得て、


今なお高い支持率を
維持している状態ですが、


その解散総選挙の際に
与野党で議論の焦点となっていたのが
『消費税減税』でしたよね・・・。
しかしながら、
2026年4月日時点においても、
以下の理由から実現できておりません。


財政が厳しい


消費税は年間
約20〜23兆円の税収がありますが、


もし仮に消費税を
1%下げたら約2兆円減収、
5%下げで約10兆円減収、
0%にしたら約20兆円減収となり、


財政がさらに悪化する(・・・と言っている)


金利上昇リスク


もし日本が
消費税減税&国債増発を同時に行うと、
市場は「日本は財政規律を守らない」と判断し、


日本国債売られる
→金利上昇→国債費急増
→円安進行というシナリオが考えられる


党内調整


高市氏は実は減税派に近い
《積極財政派》として知られている一方、


財務省や岸田・石破路線を含む
自民党主流派は《財政健全化派》


つまり、高市氏単独では
決められないという政治事情がある


補助金の方が政治的に使いやすい


政府は消費税減税ではなく、
補助金や給付金、電気代補助などを行っています。


理由は簡単で、
消費税減税は元に戻しにくい反面、


補助金は必要な時だけ出せますから、
政治的にコントロールしやすいのです。
そんな消費税減税の議論は
結局脇に置かれてしまった格好になっていますが、


逆に今、
国民への税負担がさらに増える
《防衛費増税》の動きがあるのを
皆さんはご存知でしたか?
投資家が注目すべき防衛費増税の動き
今回の防衛費増税の話は、
単なる「税金の話」として
軽く見るべきではないかもしれません。


むしろこれからの
日本の方向性を示す
一つのサインとして、


投資家としては冷静に
見ておく必要があるテーマです。


まず、現在
議論されている防衛費増税ですが、
内容としては以下の3つです。


法人税に
「防衛特別法人税」として約4%の上乗せ、


たばこ税の引き上げ、
そして所得税に
「防衛特別所得税」として1%の上乗せです。


開始時期は
法人税とたばこ税が2026年4月、
所得税が2027年1月とされています。
所得税については
「復興特別所得税を引き下げるから
負担は変わらない」という説明もありますが、



これは少し注意が必要です。


確かに短期的には
税率はほぼ同じになりますが、


復興税は本来
終了する予定だったものが
延長される形になるため、
長期的に見れば負担は増えることになります。


つまり、形式上は据え置きでも、
実質的には増税という見方もできるわけです。
富裕層・投資家を狙う
税制変更(増税)の新たなサイン
今回の防衛費増税以上に、
投資家として注目すべきなのが、


『ミニマムタックス
(特定の基準所得金額の課税の特例)』の導入です。


【ミニマムタックスの概要】


■対象:年間所得 3.3 億円を超える超富裕層
■最低税率:22.5%の税負担を義務付け
■施行時期:2025 年所得分から適用済み


この制度の最大の特徴は、
特に株式や配当などの
金融所得が多い人に影響が出やすい点です。


つまり、
投資や資産運用で成功した人ほど
対象になりやすい制度と言えます。


これはこれまでの
日本の税制の方向性と比べても、
やや大きな変化と言えるでしょう。
そして我々個人投資家として
最も重要なことは、


これらが単発の施策なのか、
それとも継続的な傾向を
示しているのかという認識です。


ちなみに日本の財政状況を見ると、
今後も以下の支出圧力は非常に強い状況です。


防衛費の増加
社会保障費の増加
国債費(利払い)の増加


つまり、
今回の増税は「単発」ではなく、


今後も続く可能性があると
見る方が自然かもしれません。
そしてもう一つ重要なのが、
「誰に負担が向かうのか」という点です。


今回のミニマムタックスのように、
富裕層・資産家・投資家を対象とした制度が
今後増えていく流れが見え始めています。


これは世界的にも
見られる傾向ではありますが、


日本の場合は
特に財政圧力が強いため、
今後さらに強化される可能性も考えられます。
防衛費増税とミニマムタックスが
示す投資環境の変化
投資家としては、
この流れを単なる政治の話としてではなく、


「資産運用環境の変化」
として捉える必要があります。


どの国で資産を持つか
どの通貨で資産を持つか
どの税制の下で運用するか


こうした視点がこれまで以上に
重要になってきます。


実際、世界を見ると、
シンガポールや香港、UAEなどは、


資産家や投資家を
呼び込む政策を強化しています。


一方で、日本は徐々に負担を
引き上げる方向に動いているようにも見えます。


もちろん、
これがすぐに大きな
資金流出につながるとは限りません。


しかし、長期的に見ると、
投資家にとっての環境が
変化しつつあることは間違いないでしょう。


こうした動きは、
ある日突然大きな変化として
現れるわけではありません。


少しずつ制度が変わり、
気がついた時には
投資環境が大きく変わっていた、


というケースは
歴史的にも少なくありません。


今回の防衛費増税と
ミニマムタックスの導入は、
単なる「増税ニュース」ではなく、


日本の資産運用環境が
変わりつつあることを示す
重要なシグナルです。


投資家としては、
これらの動きを
政治的なニュースとしてではなく、


自らの資産配置戦略を
見直すきっかけとして、
冷静に観察しておくことをお勧めします。


《時代が変われば、戦略も変わる》


その変わるタイミングを
見逃さないことが、


今後の不透明な投資環境において
投資家が生き残れるかどうかの
”分かれ道”になることでしょう。
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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