GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.486
逆・通貨戦争に勝利する最強通貨はこれだ!
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


いきなりですが、
私、約4ヶ月ぶりに
タイ・バンコクに来ています^^


実は先週末から
弊社の会員制投資コミュニティの
メンバーさんたちをお連れし、


『タイ現地視察&勉強会』を開催。


バンコクとパタヤにおいて
複数の不動産視察を行いました。
▲ここはワイキキかっ!ってツッコミ入れたくなるパタヤビーチ


とても学びが多かった勉強会でしたので
このGIA通信を購読いただいている皆様にも


改めてその様子については
ご報告させていただければと思います!


ただ、一言だけ
ここでお伝えさせていただければ・・・


やっぱりタイという国は
日本人にとって色々な意味で
サイコーな国であることは間違いありません!


是非とも近いうちに
このバンコクで皆様と一緒に
アレもコレも楽しみたいと思っていますw
世界中が注目する最強通貨
スイスフランをお勧めします!
話はいきなり変わります ^^;


「これからお勧めの通貨はありますか?」


「スイスフランが良いと思います」
今年年初に開催した
『2022投資戦略セミナー』


参加者様からの質問に対して、
そう答えた記憶があります。


これはその時の思いつきではなく、
今後ここ数十年間で経験していない


大きな規模での《ゲームチェンジ》
起きる世界経済の展開を考えた場合、


安全資産と言われる
スイスフランの割合を増やしていこう!


自分自身でもそう真剣に
考えていた時期でもあったからでした。


そんな折、先月中旬くらいから
安全資産という側面だけではなく、
スイスフランを再評価する出来事がありました。
6月16日、スイス中銀(以下SNB)は
50bpの大幅利上げを発表し、
政策金利を▲0.25%に引き上げました。


最近色々な国で利上げに関する
ニュースが飛び交っているので、


「ふーん、スイスもね」


程度にしか思っていない人も
多くいらっしゃるかもしれません。


しかしながら、
SNBによる利上げは


実に15年ぶり!


市場に対して
大きなサプライズとなり、
フラン相場は対ユーロと対ドルで急騰。


特に対ユーロでは
一時1ユーロ=1フランの
「等価(パリティ)」を達成。


現在足元では
1ユーロ=0.98フラン台で推移しており、
スイスフランの強さが目立っています。
世界各国でインフレ抑制のため
「逆・通貨戦争」が勃発!
金利引き上げの引き金になったのは、
その前の週に欧州中央銀行(以下ECB)が
異例となる利上げの事前通告を行い、


ついで英国の
イングランド銀行(以下、BOE)も
0.25%ポイントの追加利上げを行うなど、


ヨーロッパの主要中銀が
相次いで利上げを行う流れに
SNBも追随する形になりました。
実はスイスでも
物価高騰の波が月を
追うごとに厳しくなってきており、


最新6月の消費者物価は
前年比+3.4%上昇と
6ヶ月連続で伸びが加速。


SNBのインフレ目標(2%)も
5ヶ月連続で上回りました。
ただ、スイスの消費者物価は
伸びが加速しているとはいえ、


水準自体はユーロ圏
(6月が前年比+ 8.6%)と比べて全然低いです。


これはスイスがもともと
低インフレ国であることに加えて、


電源構成に占める化石燃料の割合が
低いこと(主な電源は水力と原子力)が、
理由であると考えられます。


しかしながら、
今回の政策変更 (= 通貨利上げ) は


SNBが通貨高との戦いから退き、
インフレとの戦いに本格的に
身を投じることを意味するものとして
世界から注目されています。
世界各国・地域は10年余りにわたって、
自国企業の輸出競争力の強化と
経済成長促進を狙い、


自国通貨の下落を望んできましたが、
現状はその逆になっています。


外国為替市場ではこうした現象を


「リバース(逆の)通貨戦争」


と呼ぶようになりました。


今の状態が長期間継続するなら、
主要通貨の大幅な為替相場変動を引き起こし、


輸出に依存する
製造業の競争力が低下するほか、


多国籍企業の収益に打撃となって
インフレの重荷を世界中で
押し付け合う事態になりかません。


そして、通貨戦争は勝者がいれば
敗者もいる悪名高きゼロサムゲームであり、


どの国も同じものを得ようとするものの、


「通貨の世界ではそれは不可能だ」


とBloombergは警鐘を鳴らしています。
周辺諸国経済が弱すぎて
常に通貨高に苦しめられている
そもそもスイスは、
永世中立国という立場から、


地政学的リスクが高まった時には
資金の逃避先として選ばれる
ケースが多いことで有名です。


例えば、2001年に
米国で起きた9・11テロや
2003年のイラク戦争、


さらには
2010年から2011年にかけて
中東やアラブ諸国の民主化運動が
激化した際にはスイスフランが買われました。


また最近では、
こうした戦争・紛争などの有事だけでなく、


欧州債務危機の深刻化に伴い
避難通貨として大きく上昇するなど、


経済上の有事においても
買われやすい通貨となっています。


その結果、スイスフランは
逃避先資産としてのフラン高に苦しめられており、


SNBはこれまで長期にわたり
超低金利でこれに対抗してきた背景があります。
スイスは人口が少なく内需が小さいことから、
古くから海外に活路を求めてきました。


経済に占める輸出の割合が大きく、
GDPの66%を輸出で占めるなど
《輸出主導型経済》ですので、


自国通貨が高くなればなるほど、
輸出企業を中心に苦しい立場に追い込まれます。


またスイスフラン高を背景に、
近隣諸国と比べて物価が高止まりし、
近年旅行収支は赤字に転落していました。


スイス周辺の
ユーロ加盟国経済が芳しくないため、


《ユーロ安スイスフラン高》
恒常的に続いてしまう問題が根底にあるので、


なかなかスイス単独での金融政策だけで
どうこうなるような話でもないから大変です・・汗
確かにスイスは世界の中でも
物価が高い国ということで
私も渡航先としては敬遠していましたが、


実はこうした周辺諸国との
兼ね合いによる通貨高の影響を
モロに受けた結果だったのですね!
日本ではあまり理解されていない
スイスフラン強さの理由とは?
ただ、私がスイスフランに対して
前向きな考えを持っている理由は、


やはりスイスが色々な面で
他の国々と比較して優位にある点が多いからです。


ご存知の点も多いかと思いますが、
そのいくつかを紹介しておきますので、
是非とも今後の投資判断の参考にされてください。


1)高い国民1人あたりGDP
2)高い国際競争力
3)安定した財政基盤
4)最高峰の教育制度と人材
※継続教育:何らかの教育課程を修了した者が、その後、継続して教育を受けること


5)高いウェルスマネジメント部門の評価
日本だけが世界の流れに逆らう!?
もはやこの国には頼れない・・・
上記で見てきたように
スイスは世界的な【逆・通貨戦争】の流れに乗り


今後も段階的な利上げを
継続していくと思われます。


現在短期政策金利を
マイナスに設定している中央銀行は、
実は世界に数えるほどしかなく、


SNBと日本以外では、
ユーロ圏の金融政策を司る
欧州中央銀行 (ECB)と
デンマーク国立銀行 (DNB) の4行のみ。
しかしながらECBは、
今月21日に当初計画の2倍に当たる
0.5%の幅で11年ぶりの利上げを実行。


DNBは基本
ECBの政策に追随するので
同じく利上げしていくでしょうから


これで世界でも数少ない
「マイナス金利組」の仲間が
消えたことになります。


「えっ、そうすると・・・・?」


はい、我々日本のみが
世界で《唯一のマイナス金利国》なのです。
同時期に開催された日銀会合でも
黒田総裁は金融緩和の現状維持=継続を決定。


一時1ドル=139円台と
約24年ぶりの水準まで進んだ円安は、


足元は景気後退懸念からのリスクオフで
一旦円高方向へ調整されているものの、


対米金利差が拡大する局面では
再度円安方向へ動く可能性が大ですから
まだまだ油断はできません。


利上げは
国内の景気を冷やすだけではなく


企業や国民の体力を奪うことになるので
そう簡単に出来ないことは理解できます。


しかしながら
日本だけが世界の動きに逆らい
しかも真逆に動き続けることで


その歪みからくる悪影響は
間違いなく我々の生活を
脅かすことになるでしょう。
毎回同じような
結論になってしまいますが、


こうした環境下において
自らの資産が毀損しないために


我々は今何をすべきで、
どう守っていくのか。


残された時間は
思ったより短いかもしれません。


もう国には頼れません。


頼れるのは己の知識と頭、
そして勇気ある行動力です。


一緒に《ゲームチェンジ》
世界を勝ち抜きましょう!
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感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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