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全世界震撼!コモディティショックが引き起こす新たな試練! |
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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
ウクライナを舞台に
世界中の人が怒りと悲しみを感じる
悲惨な映像が次々と届けられています。
平和な日々を過ごしている自分でも
今出来ることはないか?
いろいろ考えましたが、
まずはこれをやろうと思います。
続きは【編集後記】にて
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原油が約14年振りの高値更新で 資源価格の高騰が止まらない! |
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ウクライナ紛争をきっかけに、
原油価格の動きが激しさを増しています。
国際価格である
北海ブレント原油先物は、
7日に一時1バレル140ドル近くまで急伸し、
2008年7月以来、
約13年8カ月ぶりの高値を付けました。
(その後は一旦大きく調整されています)
米国と英国が
ロシア産の原油の輸入の禁止や
段階的な停止を相次いで
打ち出したことなどが背景にあります。
この措置を受けて
ロシアのノバク副首相は、
ウクライナ侵攻を巡り欧米が
ロシア産原油の輸入を禁止すれば、
原油価格が1バレル300ドルを
超える水準に上昇するほか、
ドイツに天然ガスを供給する
パイプラインを閉鎖する可能性があると警告。
欧州の天然ガス価格も
7日に最高値を更新するなど、
間違いなく我々の生活に大きな暗い影を
落とすことが確実視され始めてきました。
新型コロナウイルスが
まだ完全に収束していない中で、
サプライチェーンの混乱が新たに発生。
原油や天然ガスなど
資源価格が軒並み上昇していることで
一段と物価高騰=インフレが加速しています。
また、ガソリン車の排ガスを
綺麗にするのに欠かせないパラジウムは、
全世界の産出量の4割強を
ロシアが占めていることから、
その供給に支障が生じれば、
世界の自動車生産に悪影響が及びかねません。
実際にパラジウムの価格も
約10カ月ぶりに史上最高値を更新した模様
ロシアはこれ以外にも
重要なコモデティの産出国なので、
原油や天然ガス以外の価格も
徐々に高騰していくことが容易に見込まれます。
そのような環境下から、
需要の落ち込みを引き起こす、
1970年代型
《スタグフレーション》の
脅威が強まりつつあります。
『戦争→資源価格高騰』は、
今回のウクライナ紛争という
地政学的リスクが引き起こした
典型的な例ですが、
深刻なのはこれがひょっとすると
一過性で終わらない、ということ。
つまり、商品相場、
いわゆるコモディティ全般で
長期間に渡って価格上昇する
『スーパーサイクル(super cycle)』に突入した。
投資家としては
そう見ておく方が良いでしょう。
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数十年周期で繰り返し発生! 100年間で5回目のサイクルに入った!? |
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そもそも
《スーパーサイクル》とは何なのか?
スーパーサイクルとは
相場の周期的変動や景気循環のうち
数十年の周期で発生するもので、
原油や金属資源、
穀物などの国際商品価格が
ほぼいっせいに値上がりし、
その後に一斉に下落するという
長期トレンドを周期的に繰り返すものです。
資源国である
カナダの中央銀行や
同国統計局の分析によると、
1900年代初め以降、
4回のサイクルが確認されています。
また、2021年2月には
JPモルガンのアナリストが、
100年間で5度目となる新たな
コモディティ・スーパーサイクルに
入ったとの分析を発表しています。
前回の4度目のスーパーサイクルは
96年から08年までの12年間の上昇局面と、
08年から20年までの12年間の下落局面で構成されています。
WTI原油先物相場は、
90年代後半の1バレル=10ドル台から
リーマンショック直前の08年7月に
140ドル台まで上昇して過去最高値を記録。
その後、下落局面に入り、
コロナ禍の20年3月に一時
マイナスになったことは記憶に新しいかと。
上昇局面では中国の台頭や
イラク戦争などの出来事が起き、
資産運用会社は
リスクを分散させるために
ポートフォリオにコモディティを
追加するケースが増えていました。
一方、2008年以降は
欧州 (2011年) と中国 (2015年) の
さらなる減速と相まって、
コモディティ価格を下押したことに加えて、
トランプ政権時代の
『米中貿易戦争』やそれに続く
世界的な製造業の不況が発生。
そして2020年には
悲惨なパンデミックを経て、
12年続いたダウンサイクルが
終わりを告げた、そう伝えています。
JPモルガンは2021年当時、
今回5回目のスーパーサイクルは
・パンデミック後の需要回復
・「超ゆるい」金融・財政政策
・米ドル安
・インフレ率の上昇
・世界各国の積極的な緩和政策
など、いくつかの要因が複合的に
合わさって発生したものであると指摘しています。
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世界同時多発的な物価高騰で 金融市場はコモディティショック! |
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現在は世界同時多発的な物価高騰
=インフレーションの高進に加え、
ウクライナ紛争が勃発したことで
株式市場を含む金融市場も大混乱。
7日のNYダウは3日続落し、
前週末比▲797ドル安の3万2817ドルで終え、
下落幅/下落率ともに今年最大を記録、
昨年3月以来1年ぶりの安値となりました。
過去最高値からの下落率は▲10.8%となり
「調整局面」入りの目安となる▲10%を超過。
同様にハイテク株が中心のナスダックも
昨年11月19日に付けた過去最高値からの
下落率は▲20.1%に到達。
こちらは高値から
▲20%超下げた場合に当てはまる
「弱気相場」入りが明確になりました。
ビットコインも
リスク回避の動きとして
株式市場の動きに合わせて下落。
4万ドルを下回り、
2日間で10%以上の下落がありました。
(その後反発して4万ドルを回復)
ビットコインは
「デジタルゴールド」などと
揶揄された時期もありましたが、
改めてボラティリティの大きい
リスク資産であることを痛感させられます。
このように
明らかに昨年まで続いていた
過剰流動性資金を背景とした
《コロナ相場》が終わりを告げ、
次のステージに入ったと
言っても過言ではありません。
【Game Change (ゲームチェンジ) 】
これは年初から事あるごとに
お伝えしてきた言葉ですから、
GIA通信の読者様は
足元の投資環境にさほど驚かないでしょうし、
しっかりと対処・対策が出来ていたことかと思います。
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右も左もコモディティ全面高! 150年に数回の出来事も発生!? |
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原油や天然ガスなどの
資源価格が高騰しているだけでなく、
食料品の原材料である
小麦や大豆などの価格も
凄いことになってますね・・・汗
例えば小麦は、
世界有数の穀倉地帯である
ウクライナからの供給が途絶えたために、
先週は41%上昇と
週間ベースで60年ぶりの大幅な上げで
2008年以来の高値を付けました。
また、ステンレス鋼や
電気自動車 (EV) バッテリーの
製造に使われるニッケルですが、
今週7-8日と2営業日で
最大250%も値上がりし、
1トン=10万ドルを突破。
最高値を更新しました。
この結果を受けて、
ロンドン金属取引所(LME)は
緊急的にニッケルの取引を停止。
150年近くの間で数えるほどしか
取引を中断したことのない同取引所でも、
異例の事態となっています。
(わぉ、クレージー)
以下のグラフは
3月7日時点での過去1ヶ月間の
各リスク資産別騰落率を
高い順に並べたものですが、
上位のほとんどが
コモディティで占めています。
※用語
Wheat:小麦
Gasoline RBOB:ガソリン先物
Lumber:材木
Soybeans:大豆
Corn:とうもろこし
一体全体、この先どうなっちゃうの・・・?汗
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セミナーで示唆した通りの展開に! 株価下落&コモディティ上昇 |
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1月末に開催した
《2022投資戦略セミナー》
第3部の
「ゲームチェンジに打ち勝つ資産構築法」
こちらでは
インフレが進行していく中での
伝統的な投資手法をご紹介しました。
その時にコモディティの
代表格である金(Gold)についても
お勧めしたことは覚えていますよね?
実際にその後の
金(Gold)の動きですが、
ウクライナ紛争という
地政学的リスクが発生したことで
さらに上げ足を早めており、
現在史上最高値を記録中であることは
多くの方がご存知のことと思います。
さらに言えば、
金利上昇及び景気悪化に伴う
株価の下落に備えて、
・株式を空売りして
・コモディティを買う
《スタグフレーショントレード》
こちらも上級者向けとしてですが
ご紹介させていただきました。
果たしてそれを忠実に
実行していたとしたらどうなったか?
(以下のグラフの赤◯印はセミナー当日)
▼ [とうもろこし] 直近1年間の価格推移
▼ [大豆] 直近1年間の価格推移
ご覧の通り
1月30日のセミナー後にも
両商品ともに右肩上がりで価格上昇。
株式の空売りを含めると
爆発的な利益を生んでいたかもしれませんね^^
我々GIAは
それぞれのリスク資産に対する
将来的な価格予測はしていませんし、
あまり意味がないものだと思っています。
もちろん、
上記コモディティへの投資を
積極的に助言しているものでもありません。
しかしながら、
・現在置かれているマーケットがどのような状態であり
・世界経済及び金融業界で何が行われ(例、経済制裁、資源価格高騰等)
・その結果、それぞれのリスク資産はどう動いていくと思われるか
などについては
自分なりに仮説を立てながら、
・どんな資産を無くし (少なくし)
・どんな資産を持つ (増やす) べきか
各々が持っている投資戦略の
再構築をしていただきたいと思います。
その為にも
可能な限り精度と鮮度の高い情報を
このGIA通信でもお伝えしていくので
是非ともついてきてくださいね!
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昨今のウクライナ情勢を受け、
「自分たちでもできることはないのか?」
を日々考えておりました。
そこで、 難民・避難民の保護・支援
そして難民問題解決に対して働きかけている
特定非営利活動法人
『国連UNHCR協会』に対して
寄付をすることにしました。
1人の人間が出来ることに限界があっても、
多くが力を合わせればきっとそれは
大きな支援になって彼らに届くはず。
1人でも多くの方が
救われますようにと願って・・・。
なお、国連UNHCR協会へのご寄付は、
税控除 (税制優遇) の対象になるようです。
詳しくはこちらでご確認ください。
注意)
これに便乗した募金や
寄付に関する詐欺行為も
多発しているようなのでご注意くださいね!
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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※ご紹介している事例や数値、市場動向の見通しなどは、この文章を書いた時点での数値を元にした参考例であり、
将来の利回りや運用成果、市場環境の変動等を保証するものではありません |
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