GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.456
6億人のポテンシャルは見逃せない!
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


当たり前のことですが
日に日に寒くなってきましたね・・ (ブルブル)


寒さが苦手な私はこの時期になると
余計に温暖な気候の東南アジアに行きたくなります。


「みずほリサーチ&テクノロジー」
出しているレポートによれば、


欧州に加えて米国でも
週間新規感染者数が増え始めているものの、


アジア域内では
韓国とベトナムを除いて
封じ込めに成功しているのがわかります。


何が原因でこの差がつくのか
正直皆目検討つかないのですが、
きっと今もなおマスクや手洗いなどの
感染対策をきちんと続けているのが
大きな差なのでしょうね。
またいつ何時これらの国で
「第◯波」に襲われるかわからないので、


今のうちに私の投資活動においての
主戦場でもある東南アジアに再渡航する
そのタイミングを今か今かと狙っています^^


その東南アジアでも
経済の中心にあるのが『ASEAN5』


ASEAN-5とは、タイ・マレーシア・
フィリピン・インドネシア・ベトナム
の5カ国を指します。


この5カ国の人口だけでも
約6億人近くいますから
今後の成長ポテンシャルの
大きさは誰もが認めるところでしょう。
この5カ国では
コロナ禍発生直後に
大きく落ち込みましたが、


その後は回復傾向を維持し、
2021年4~6月期にはその反動もあって
経済成長率が一旦大きく回復しました。


しかし、翌2021年7~9月期には、
コロナウィルス変異種デルタ株による感染拡大の影響で、


タイ、マレーシア、ベトナムの
3カ国がマイナス成長に転落、
その他2カ国も成長率が大幅に悪化しました。
今週のGIA通信は、
ASEAN5の中でも日本人投資家にとって
人気の3つの国(タイ、マレーシア、フィリピン)の
経済環境について軽くアップデートしておきます。
観光立国・タイでの入国規制緩和で
経済復活なるか?
2021年7~9月期の経済成長率は
前年同期比▲0.3%となり、
4~6月期に6四半期ぶりに
プラス成長へ復帰したものの
再びマイナス成長に転落。


個人消費が低調だったことに加えて、
外需の悪化が足を引っ張ったようです。


同期間において工場の閉鎖や外出制限、
半導体不足で生産が落ち込んだことで、
輸出増加のスピードが鈍化したことや、


国境を越えた移動が規制されていた中で、
旅行・観光産業を中心とした
サービス輸出も冴えませんでした。


ご存知の通り、
タイのサービス分野の主軸産業として
重要な外貨獲得源になっているのは観光業です。
コロナ禍以前、
観光は同国GDPの約12%を占めていました。


2019年に同国を訪れた
外国人観光客は4000万人でしたが、
コロナ禍の影響で2020年4月~9月はゼロ。


タイ政府は2020年10月から
特別観光査証保有者の入国を認めていますが、
今年も20万人程度にとどまっていて、
深刻な状態が続いています・・・涙
世界でも有数な観光立国であるタイでは、
外国人旅行者に対する入国制限の解除が
経済回復への大きなカギになることは明白です。


先月からは、63カ国(地域)の
ワクチン接種者を対象に隔離無しの入国を認め、
国境を越えた旅行やビジネスの往来が本格化し、
国内でも外出や営業の規制がほぼ取り払われました。


その結果、最近では
小売・娯楽施設への人出が以前の水準に戻り、
消費者信頼感指数も2 カ月連続で改善と
明るい兆しが見えてきたようです。


ただこれも全ては
変異種オミクロン株の感染拡大次第であり、
それによっては再度国境封鎖となる可能性も否めません。


タイではこの12月〜2月までが
1年のうちで最も過ごしやすい季節です。


現在タイ側では、
到着時の隔離を免除するなど
入国規制を緩和しているので
出来ればこの時期に再渡航したいものです!
資源国家・マレーシアにとって
外需回復&原油高は経済の追い風に!
マレーシアもタイと似た状況で
2021年7~9月期の経済成長率は▲4.5%と、
2四半期ぶりのマイナスになりました。


コロナウィルス変異種
デルタ株の感染拡大により
6月にロックダウン実施に追い込まれ、


7月以降も出勤制限などの措置が続いた影響で、
景気回復の動きが頓挫してしまった模様です。
コロナ禍からの脱却を図るため、
マレーシア中央銀行は
2020年9月から2021年11月まで
8回連続して政策金利を
1.75%に据え置いています。


デフレに近い状態が続いていた
2020年と比較して物価が大きく上昇したのは、
燃料価格引き上げによる影響が出たと分析されています。
10月以降はマレーシアでも
ワクチンが普及してきたことや、


新規感染者数の減少が
続いていることを背景に
州をまたぐ移動も可能となるなど
行動制限の緩和がより進み、


人々は規制前の日常生活を
ほぼ取り戻したと言われています。


さらには
資源国家でもあるマレーシアにとって
外需の回復や国際商品市況の上昇は
追い風になっていることでしょう。


こちらもプラス材料として
受け取って良さそうです^^
厳しい外出規制が続いていたフィリピン
溜まった消費欲が弾ける5秒前!
次はフィリピンです^^


同じく同期間での経済成長率は+7.1%と、
4~6月期(12.0%)よりも減速したものの、
プラス成長を維持しました。


フィリピン国内のインフレ率は、
コロナ禍による需要減退等を背景に
低位安定していましたが、


2020年末の大型台風上陸による被害で
農産物価格が上昇した影響もあって
2021年1月には2年ぶりに4%台に。


通年でのインフレ率は目標レンジを
若干超える4%台半ばになる見込みで、
ジワリではありますがここでも
インフレが高進しつつありますね。
フィリピン国内の新規感染者数は
2021年9月末にピークアウトし、
その後も落ち着いています。


11月にフィリピン政府は、
マニラ首都圏における行動制限を
5段階の内で最も低いレベルから2番目としました。


それまでフィリピンでは
1年半以上にわたって外出制限や
飲食店・娯楽施設の営業制限といった
厳格な行動制限が行われてきました。


マニラ首都圏における
11月からの行動制限の緩和は、
コロナ発生以降初めて人々が
大半の活動や移動を許可される訳で


もともと消費意欲の高い
フィリピン人ですから
溜まりに溜まった消費欲が
一気に吐き出されそうな感じです^^
また、フィリピンといえば
『OFW(Overseas Filipino Worker)』


人件費が安くて英語が堪能なことから、
1億人近い人口のうち約1割以上の
フィリピン人はOFWだと言われています。


世界中に出稼ぎに行って外貨を稼ぎ、
彼らからの母国へ送金額はGDPの
10%近くとまで言われている訳ですが、


経済が好調な米国や原油高で潤う
中東からの海外送金も追い風となることで、
国内消費の回復がより一層進むことでしょう。


こちらも今後のフィリピン経済を考える上で
間違いなくプラス材料になりそうですね!
ASEAN-5の中でも為替の動きが違う
2022年はどこが勝ち組になるか!?
最後に軽く通貨の動きを確認しておきましょう。


対米ドルでの為替相場の動きを見ると、
2020年春のコロナショック発生の際には
下落率は限定的であり、


インドネシア・ルピアが
10%程度下落したのが目立つ程度でした。


管理フロート制のもとで
為替相場の日々の変動率が
制限されているベトナム以外の4カ国の通貨は、


今年春以降のコロナウィルス
変異種デルタ株による感染拡大を受けて下落、
特にタイとフィリピンの下落が目立ちます。


一方、感染拡大が鎮静化する
タイミングの早かったインドネシアは、
足元で若干通貨高の方向で推移しているなど、
同じASEAN-5の中でも動きが異なる結果となっています。
2022年中のテーパリング及び
利上げが確実になりつつある中で、


セオリーから考えると
こうした新興国から資金が流出、
通貨安を引き起こすと言われていますから


その意味では2022年は
新興国にとって大きな
「試練の年」になると言えるでしょう。


ただし、
中長期的に見れば、
冒頭にお伝えしたように
このASEAN5の5カ国だけで
6億人もの巨大な経済圏がありますので


ここでビジネスなり投資を
行っていくことは理にかなっているはずで、
私は大きく期待を寄せているのです。


2022年、果たして
新興国の動きはどうなっていくのか?


そして同じ新興国・ASEAN諸国の中で
勝ち組と負け組はどう分けられていくか?


定期的にそれぞれの国の経済環境、
投資環境の情報を取りながら
良い投資の機会がないかも含め
引き続きウォッチして行こうと思います!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
※本メールの内容は事前の書面による許可なく複製、複写、転載、転送する事を禁じます。
※本メールは、投資にご興味を持って頂いた方に特別にお送りしているメルマガで、投資学習用に作成されています。
 記載されている内容は、情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
※ご紹介している事例や数値、市場動向の見通しなどは、この文章を書いた時点での数値を元にした参考例であり、
 将来の利回りや運用成果、市場環境の変動等を保証するものではありません
バックナンバーはこちら
個人情報保護の方針お問い合わせ

※メールマガジン配信設定後に退会された場合、退会当日、または翌日にメールが届く場合があります。
何卒ご了承ください。

Global Investment Academy
〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F
info@academy-global-investment.com

Copyright(C) GLOBAL INVESTMENT ACADEMY All Rights Reserved.

このメールはGIA通信に登録された方にお送りしております。