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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
当たり前のことですが
日に日に寒くなってきましたね・・ (ブルブル)
寒さが苦手な私はこの時期になると
余計に温暖な気候の東南アジアに行きたくなります。
「みずほリサーチ&テクノロジー」が
出しているレポートによれば、
欧州に加えて米国でも
週間新規感染者数が増え始めているものの、
アジア域内では
韓国とベトナムを除いて
封じ込めに成功しているのがわかります。
何が原因でこの差がつくのか
正直皆目検討つかないのですが、
きっと今もなおマスクや手洗いなどの
感染対策をきちんと続けているのが
大きな差なのでしょうね。
またいつ何時これらの国で
「第◯波」に襲われるかわからないので、
今のうちに私の投資活動においての
主戦場でもある東南アジアに再渡航する
そのタイミングを今か今かと狙っています^^
その東南アジアでも
経済の中心にあるのが『ASEAN5』
ASEAN-5とは、タイ・マレーシア・
フィリピン・インドネシア・ベトナム
の5カ国を指します。
この5カ国の人口だけでも
約6億人近くいますから
今後の成長ポテンシャルの
大きさは誰もが認めるところでしょう。
この5カ国では
コロナ禍発生直後に
大きく落ち込みましたが、
その後は回復傾向を維持し、
2021年4~6月期にはその反動もあって
経済成長率が一旦大きく回復しました。
しかし、翌2021年7~9月期には、
コロナウィルス変異種デルタ株による感染拡大の影響で、
タイ、マレーシア、ベトナムの
3カ国がマイナス成長に転落、
その他2カ国も成長率が大幅に悪化しました。
今週のGIA通信は、
ASEAN5の中でも日本人投資家にとって
人気の3つの国(タイ、マレーシア、フィリピン)の
経済環境について軽くアップデートしておきます。
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2021年7~9月期の経済成長率は
前年同期比▲0.3%となり、
4~6月期に6四半期ぶりに
プラス成長へ復帰したものの
再びマイナス成長に転落。
個人消費が低調だったことに加えて、
外需の悪化が足を引っ張ったようです。
同期間において工場の閉鎖や外出制限、
半導体不足で生産が落ち込んだことで、
輸出増加のスピードが鈍化したことや、
国境を越えた移動が規制されていた中で、
旅行・観光産業を中心とした
サービス輸出も冴えませんでした。
ご存知の通り、
タイのサービス分野の主軸産業として
重要な外貨獲得源になっているのは観光業です。
コロナ禍以前、
観光は同国GDPの約12%を占めていました。
2019年に同国を訪れた
外国人観光客は4000万人でしたが、
コロナ禍の影響で2020年4月~9月はゼロ。
タイ政府は2020年10月から
特別観光査証保有者の入国を認めていますが、
今年も20万人程度にとどまっていて、
深刻な状態が続いています・・・涙
世界でも有数な観光立国であるタイでは、
外国人旅行者に対する入国制限の解除が
経済回復への大きなカギになることは明白です。
先月からは、63カ国(地域)の
ワクチン接種者を対象に隔離無しの入国を認め、
国境を越えた旅行やビジネスの往来が本格化し、
国内でも外出や営業の規制がほぼ取り払われました。
その結果、最近では
小売・娯楽施設への人出が以前の水準に戻り、
消費者信頼感指数も2 カ月連続で改善と
明るい兆しが見えてきたようです。
ただこれも全ては
変異種オミクロン株の感染拡大次第であり、
それによっては再度国境封鎖となる可能性も否めません。
タイではこの12月〜2月までが
1年のうちで最も過ごしやすい季節です。
現在タイ側では、
到着時の隔離を免除するなど
入国規制を緩和しているので
出来ればこの時期に再渡航したいものです!
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資源国家・マレーシアにとって 外需回復&原油高は経済の追い風に! |
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マレーシアもタイと似た状況で
2021年7~9月期の経済成長率は▲4.5%と、
2四半期ぶりのマイナスになりました。
コロナウィルス変異種
デルタ株の感染拡大により
6月にロックダウン実施に追い込まれ、
7月以降も出勤制限などの措置が続いた影響で、
景気回復の動きが頓挫してしまった模様です。
コロナ禍からの脱却を図るため、
マレーシア中央銀行は
2020年9月から2021年11月まで
8回連続して政策金利を
1.75%に据え置いています。
デフレに近い状態が続いていた
2020年と比較して物価が大きく上昇したのは、
燃料価格引き上げによる影響が出たと分析されています。
10月以降はマレーシアでも
ワクチンが普及してきたことや、
新規感染者数の減少が
続いていることを背景に
州をまたぐ移動も可能となるなど
行動制限の緩和がより進み、
人々は規制前の日常生活を
ほぼ取り戻したと言われています。
さらには
資源国家でもあるマレーシアにとって
外需の回復や国際商品市況の上昇は
追い風になっていることでしょう。
こちらもプラス材料として
受け取って良さそうです^^
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厳しい外出規制が続いていたフィリピン 溜まった消費欲が弾ける5秒前! |
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次はフィリピンです^^
同じく同期間での経済成長率は+7.1%と、
4~6月期(12.0%)よりも減速したものの、
プラス成長を維持しました。
フィリピン国内のインフレ率は、
コロナ禍による需要減退等を背景に
低位安定していましたが、
2020年末の大型台風上陸による被害で
農産物価格が上昇した影響もあって
2021年1月には2年ぶりに4%台に。
通年でのインフレ率は目標レンジを
若干超える4%台半ばになる見込みで、
ジワリではありますがここでも
インフレが高進しつつありますね。
フィリピン国内の新規感染者数は
2021年9月末にピークアウトし、
その後も落ち着いています。
11月にフィリピン政府は、
マニラ首都圏における行動制限を
5段階の内で最も低いレベルから2番目としました。
それまでフィリピンでは
1年半以上にわたって外出制限や
飲食店・娯楽施設の営業制限といった
厳格な行動制限が行われてきました。
マニラ首都圏における
11月からの行動制限の緩和は、
コロナ発生以降初めて人々が
大半の活動や移動を許可される訳で
もともと消費意欲の高い
フィリピン人ですから
溜まりに溜まった消費欲が
一気に吐き出されそうな感じです^^
また、フィリピンといえば
『OFW(Overseas Filipino Worker)』
人件費が安くて英語が堪能なことから、
1億人近い人口のうち約1割以上の
フィリピン人はOFWだと言われています。
世界中に出稼ぎに行って外貨を稼ぎ、
彼らからの母国へ送金額はGDPの
10%近くとまで言われている訳ですが、
経済が好調な米国や原油高で潤う
中東からの海外送金も追い風となることで、
国内消費の回復がより一層進むことでしょう。
こちらも今後のフィリピン経済を考える上で
間違いなくプラス材料になりそうですね!
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ASEAN-5の中でも為替の動きが違う 2022年はどこが勝ち組になるか!? |
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最後に軽く通貨の動きを確認しておきましょう。
対米ドルでの為替相場の動きを見ると、
2020年春のコロナショック発生の際には
下落率は限定的であり、
インドネシア・ルピアが
10%程度下落したのが目立つ程度でした。
管理フロート制のもとで
為替相場の日々の変動率が
制限されているベトナム以外の4カ国の通貨は、
今年春以降のコロナウィルス
変異種デルタ株による感染拡大を受けて下落、
特にタイとフィリピンの下落が目立ちます。
一方、感染拡大が鎮静化する
タイミングの早かったインドネシアは、
足元で若干通貨高の方向で推移しているなど、
同じASEAN-5の中でも動きが異なる結果となっています。
2022年中のテーパリング及び
利上げが確実になりつつある中で、
セオリーから考えると
こうした新興国から資金が流出、
通貨安を引き起こすと言われていますから
その意味では2022年は
新興国にとって大きな
「試練の年」になると言えるでしょう。
ただし、
中長期的に見れば、
冒頭にお伝えしたように
このASEAN5の5カ国だけで
6億人もの巨大な経済圏がありますので
ここでビジネスなり投資を
行っていくことは理にかなっているはずで、
私は大きく期待を寄せているのです。
2022年、果たして
新興国の動きはどうなっていくのか?
そして同じ新興国・ASEAN諸国の中で
勝ち組と負け組はどう分けられていくか?
定期的にそれぞれの国の経済環境、
投資環境の情報を取りながら
良い投資の機会がないかも含め
引き続きウォッチして行こうと思います!
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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