GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.453
成長できない日本は蟻地獄へ真っ逆さま
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


早いもので、
2021年も残すところ、
あと1ヶ月となりました。


年初に開催した
『2021年投資戦略セミナー』では


2021年における資産形成の
重要課題の一つにあげていたのが
「インフレ対策」でした。


あの当時は
まだコロナ禍真っ只中で


「なんで今インフレ懸念?」
と首を傾げて聞いていた方も
少なくなかったかもしれません。
ただご存知の通り、
主要国の景気回復に伴って
需要が急増したことにより
石油や天然ガスなどの資源価格が高騰。


また供給サイドとしては
根強い感染警戒感から
労働力の確保が難しく、


物流網の混乱が続くなど
供給不足も価格高騰を手伝っています。
こうした中で2022年は
どのような投資環境になっていくか?


そしてそれを受けて
我々はどのように資産運用、
資産形成を進めていけば良いのか?


多くの方が今から
気にされていることかと思います。


詳しくは
2022年1月下旬に開催予定の
『2022年投資戦略セミナー(仮)』
で詳しくお伝えしていきますが、


注目すべきポイントは
引き続きインフレ対策に加えて
足元ジリジリと進んでいる
《円安》対策になろうかと思います。
4年ぶりの円安に加えて
世界的な原料価格高騰で生活コスト増
今週17日の東京外国為替市場の円相場は、
一時1ドル = 114円97銭付近まで下落し、
およそ4年8カ月ぶりの円安ドル高水準に。
経済が好調なアメリカが
早期に利上げに向かうとの観測が強まり、
日米の金利差が広がることを見込んで、
円売りドル買いが加速しています。


2012年末の第2次安倍政権発足後、
円の対ドルレートは2割強下落し、
輸出産業を中心に大きな
利益をもたらしましたが


現在は日本の企業構造自体が変化し、
以前ほど円安によってもたらされる
効果は限定的に。


その一方で
円安になれば輸入品を中心に
商品の値段がさらに上昇しますから、
最終的には我々の家計を直撃します。


すでにその影響は各所にみられ
この秋頃から食料品を中心に
値上げラッシュが続いていますよね・・。


一番顕著なのはガソリンで、
7年ぶりの高値で推移。
正直お財布が厳しいです・・・涙
物価が上昇するインフレに加えて
円の価値が低下することによって
商品の値段も上昇すれば


国民意識としては節約意識が高まる、
景気はさらに悪化していくことになるでしょう。


消費が落ち込み
経済が停滞していく中でも
物価だけが上昇していく・・・


いわゆる
「スタグフレーション」


これが今の日本経済で確実に
起こりつつあると考えています。


もし本当に今の日本で
このスタグフレーションに陥れば
そこから抜け出すことは
かなり難しいと言わざるを得ません。


なぜなら今の日本に
経済をよくしていく力の源が
見つからないからです。
日本だけが30年間成長せず・・・涙
給与は先進国の平均にも届かない!
「平成は失われた30年間」


そのように揶揄されることも多いです。


デフレの時代が長期間続き、
諸外国が軒並みGDPを伸ばしている中、
日本は一向に上昇しませんでした。


以下のグラフは
1980年を基準として
OECD各国のGDP成長率の
伸びを示しているものです。


この40年ほどで、
カナダや米国は約7倍、
イタリアが約8倍、


フランスが約5倍で、
低成長のドイツでも
4倍近くGDPが増大しています。


中国や韓国はこのグラフの枠に
収まらない成長率となっています。


一方で日本はというと・・・?


もう説明不要ですね(涙
また、国が成長をしていなければ
当然労働者の給与も増えません。


購買力平価でみた日本の年収水準は
ここ30年でほぼ横ばいです。
「30年間給料が全く上がっていない!」


日本人にとっては
すっかり慣れきった状況かもしれませんが、


他の先進諸国と比べると
それが異常なことがよくわかります。


OECD加盟国平均よりも
2割も低いというは驚きです!


日本は世界第3位の
経済大国であるのは間違いないですが、


我々国民の所得水準は
もはや平均以下なのです。。。涙
スタグフレーションは
蟻地獄的な負のスパイラルに!
賃金は上がらないのに、
物価ばかりが上昇する。


物価が上昇すれば
買い控え、節約に走る。


節約する人が多ければ
モノは売れないし、
企業の売上・収益も上がらない。


企業の収益が上がらなければ
当然働く人の給与もあげれず
場合よっては雇用さえ失われる。


そうなれば
景気はますます悪化する。。


もう完全に負のスパイラルです・・・涙
もしかするとこの先の日本は
そのような状態になっていくかもしれません。


なので!


やはり今持っている資産を
いかに有効に働かせて運用することを
我々は真剣に考えなければならないのです。


物価の上昇によって
資産が目減りすることなく
逆に増えていくモノは何か?


円安になって
資産が目減りすることなく
逆に増えて全体でみた時に
資産を毀損させないために
どんな資産を持てば良いのか?


2022年はこれまで以上に
ファイナンシャルリテラシーが
求められていくような年になりそうです!
編集後記
海外で9年間過ごし、
年にのべ30ヵ国以上も
国をまたがり移動していた身として


日本の物価は高い、
高くなったと言いながら
正直相当安いと思います^^


国際間の物価の高低を示す
指標はたくさんありますが、
誰でもわかりやすいのは
やはり「ビッグマック指数」ですね。
最新のデータ(2021年7月時点)では、
日本は3.55$となっていて、
これはブラジル(4.36$)やタイ(3.9$)
などの新興国よりも安いのです。


吉野家の牛丼並が
387円→426円と10%も値上げされ
一人涙を流したのはナショですが、


ワンコイン以内で
あのクオリティの食事が出来るのは
世界数ある中でも日本は
間違いなくハイコスパ国です!


一昔前は
安い買い物が出来るとして
新興国へ旅行に行ったりしましたが、


もうこれからは
海外から安いものを求めて
日本に旅行にくる人が増えるのでしょうね。


うーん。
良いのか悪いのか?
どっちなんでしょーね!w
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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