|
|
|
世界が大注目のデジタル通貨は救世主?あるいは・・・ |
|
|
|
|
|
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
今回本編で取り上げた中央銀行デジタル通貨ですが、各国政府主導で本格的に稼働させたい背景の一つに、あまり公には言えない狙いがあると思います。
続きは【編集後記】にて
|
|
|
|
|
代替資産として人気のビットコイン 果たして未来永劫続くのか・・・? |
|
|
|
ビットコインを含む暗号資産については、年を重ねるごとに社会的認知度も上がってきています。
各トークンの関係者だけではなく、大手一流企業などもどんどんと暗号資産業界に参入する動きもあってか、今ではお年寄りから小学生に至るまで「びっとこいん」という言葉を一度は聞いたことがあるでしょう。
中央銀行の意思によって際限なく数量を増やすことが出来るフィアット(法定通貨)と違い、ビットコインなどのトークンはもともと発行枚数が限られて設計されていますので、需要と供給のバランスで価格が上下動します。
ですから、将来的に欲しいという人がいればいるほど価格は値上がり、今のような価格形成になっているのですが、金や不動産などの現物資産と根本的に違うところは「実態がない」という点です。
特に考えておかないといけないことは、現在各国で真剣に議論が進められている《中央銀行デジタル通貨》の存在です。
これが正式に世界中で導入・採用されたら、果たして代替資産としてのビットコインの位置付けはどうなるのか、ですね。
ある日突然、「今後デジタル通貨としてビットコインは認めません!」なんていう可能性だってゼロではないはず。
「こればっかりはその時になってみないとわからない」
その通りではありますが、投資で成功するためにはそうした未来・将来を自分なりに想像し、「〇〇になれば△△△になる」というシナリオを複数用意しておき、それらに対するアクションを能動的に取っておくことは大事なことです。
|
|
では、なぜ最近急に、中央銀行家や政府関係者、民間事業者のなかでこのCBDCが話題の的となっているのでしょうか?
一つの理由としては、新型コロナの感染が世界中で拡大し、世界各国で個人への経済支援としての現金供給を行うに際し、透明性を保ち記録するニーズが高まっていることです。
また、ビットコインなどの暗号資産の拡大によって、中央銀行が中心となって維持してきた金融システムの不安定化や、自国通貨の流通量が減ることによる金融政策の効果低減、さらには通貨を発行したことによる利益(=シニョレッジ)の減少などが危惧されたからだとも言われています。
もちろん、以前からCBDCに関する議論はありましたが、ビットコインの価格変動の大きさから、やはり法定通貨にとって替わることはないとの認識が広まり、議論は一旦下火となっていました。
しかしながら、Facebookによるリブラ構想(独自デジタル通貨)が状況を一変。
Facebookは全世界で約27億人もユーザーがいることから、すでに大きなプラットフォームが出来上がっているという強みに加えて、主要国の法定通貨を裏付けとした通貨バスケット制を採用することで、ビットコインなどの弱点である価格変動リスクを克服しようとしました。
このことから、各国中央銀行で発行している法定通貨が、こうしたデジタル通貨に置き換わってしまうことを脅威に感じ、再度真剣に議論され始めた、ということらしいです。
CBDCを発行するメリットとしては、現金を輸送・保管するコストやATM の維持・設置費用を低下させる効果があります。
また、後進国の国民など、銀行口座を持てない人でも金融にアクセスできるようになりますし、脱税やマネーロンダリングなどを未然に防ぐという狙いもあります。
また、Paypalや楽天ペイなどの既存キャッシュレス決済は、サービス間の相互運用性が低いことで逆に利便性を下げていますから、仮にCBDCが発行された場合、そのマイナス面をカバーすることに繋がります。
|
|
|
|
|
まだまだ様々な課題が山積みのCBDC 世界は、そして我々はどう動くのか? |
|
|
|
一方で、CBDCがあれば、他の民間電子マネーは不要になる可能性もあり、今日まで相当な大金をかけて技術開発してきたキャッシュレス決済会社からは、相当の反発がくることは容易に想像できます。
これまで汗水垂らして研究開発と設備投資をしてきた民間企業から、多くの収益機会を奪うことにもなりかねません。
さらに深刻な問題は、現在のお金の供給は、中央銀行が発行した通貨を民間銀行が信用創造機能を通じて市中に流通させる二層構造となっていますが、CBDCが現金通貨とは異なる扱いとして普及し、民間銀行の預金残高が減少することで信用創造機能が縮小し、市中に十分な資金が行き渡らなくなる可能性が懸念されることです(現金通貨と同様の立ち位置での扱いの場合は、信用創造の構造を直ちに破壊するものにはなりません)
この辺のメリット・デメリットをどうバランスをとって行くか、これがまさに今世界各国で検討が進められている段階ですが、国によってそのステージが異なります。
スウェーデンやノルウェーなどのキャッシュレス化が進んでいる先進国で、こうした国は国自体のキャッシュレス化が大幅に進んだ一方で、現金を利用できる店が減少し、銀行口座を持っていない人が買い物を自由にできないといった問題が深刻になっています。
ちなみにスウェーデンでは、社会にどれだけ現金が出回っているかを示す指標の一つ、現金流通高対名目GDP比が2%以内と、国内からもはや現金が消えた!?というレベルかと。
また、銀行口座の保有率が低く、ATMなどのインフラも未整備な新興国では、インフラを新たに整えるよりもスマートフォンのアプリなどで使えるCBDCを導入することの方がメリットが大きく、実際に昨年10月には中南米のバハマ諸島にて世界で初めてCBDCの正式運用が始まり、その8日後にカンボジアでコバンという名のCBDCが運用されました。
また、AlipayやWeChatPayといったスマートフォンによるキャッシュレス決済が浸透している中国では、すでに一般消費者を巻き込んだ実証実験が繰り返されており、デジタル人民元の発行による世界の基軸通貨の覇権争いに名乗りをあげています。
何れにしても、様々な制約と課題は残されつつも、我々の生活と切っても切り離せないお金がデジタルの世界に移行していく流れは、今後ますます加速していくことは間違いなさそうですね!
そして、今世界中でこれまた注目の的になっている《グレートリセット》。
今回取り上げたCBDCとどう関わり、社会を、そして我々の生活をどう変えていくのか・・・?
個人的には全く関係ない動きとは思えませんが、みなさんはどう感じていますか?
このグレートリセットもCBDCも、どちらかというと管理社会的な動きがあるのに対して、ビットコインなどは非中央集権型の正反対な立ち位置。
管理したい側とされたくない側の構図がはっきりと浮き彫りになっていること、とても興味深いですよね!w
何れにしても、投資家として大事なことは、これまでの常識に捉われることなく、常に進化し続けていくことが我々には求められていますので、しっかりと最先端の情報を入手出来るアンテナは磨いておいてくださいね!
|
|
|
このCBDCの詳しい仕様はわかりませんが、やはりブロックチェーン技術が根底にあり、誰から誰に渡ったのかがトレース出来るのが強みの一つかと。
であることから、表上はマネロン含めた金融犯罪対策に役立つことを前面に出しつつも、最終的には国は国民が持つ全ての資産をブロックチェーンに乗せて把握・管理することが出来るようになることは(国にとっては)大きなメリットですから、いつかはやりたいと思ってるでしょうね。。
我々としてはいつ何時そのような状況になったとしても困らないように、国内・海外の資産管理は今の内から綺麗に整えておくべきですし、まずはどこにどんな資産がどんな形であるのかを自分で一元管理しておかないといけませんね!
と言っている自分が全く出来ていない可能性が高いことは、ここだけの秘密にしておきましょうw
良い日曜をお過ごしください!
|
|
|
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
|
|
|
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
|
|
|
|
|
|
※本メールの内容は事前の書面による許可なく複製、複写、転載、転送する事を禁じます。
※本メールは、投資にご興味を持って頂いた方に特別にお送りしているメルマガで、投資学習用に作成されています。
記載されている内容は、情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
※ご紹介している事例や数値、市場動向の見通しなどは、この文章を書いた時点での数値を元にした参考例であり、
将来の利回りや運用成果、市場環境の変動等を保証するものではありません |
|
|
|
個人情報保護の方針|お問い合わせ |
※メールマガジン配信設定後に退会された場合、退会当日、または翌日にメールが届く場合があります。 何卒ご了承ください。 |
|
|
Global Investment Academy
〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F
info@academy-global-investment.com
Copyright(C) GLOBAL INVESTMENT ACADEMY All Rights Reserved.
このメールはGIA通信に登録された方にお送りしております。 |
|