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GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.378
最上級ブランド・プラチナの凋落
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


ブラジルやメキシコなどを中心に、まだまだ世界中で猛威をふるっているCOVID-19。さらに香港を巡って米国と中国との間でバチバチ対立が際立っていることや、米国内でも黒人死亡事件を発端とした暴動や大規模デモが各地で続き、予断を許さない状況であるはずの世界情勢ですが、金融経済はまた別の次元で動いているようです。。


続きは【編集後記】にて
プラチナと言えば最上級ブランド
でも、現物のプラチナは・・・涙
プラチナといえば、クレジットカードやエアラインのマイレージなど、最上級クラスに位置づけられているほど、上位ブランドのイメージがあります。また、日本最大級のディスカウントストアの「ドン・キホーテ」は、東京港区の白金にあるお店を「PLATINUM」として、外装から高級感をプンプン漂わせています^^
一方、現物資産である白金(以下、プラチナ)は、ここ最近、すっかり落ちぶれてしまったようです。。


下のグラフは、2011年以降の金(ゴールド)とプラチナの価格及び価格差の推移を示したものです。2011年8月の金価格暴騰で両者の価格は急接近。それ以降ほぼ同じような推移をたどりますが、2013年1月に10ヶ月ぶりにプラチナ価格が金価格を上回り、それ以降1年間ほどはプラチナ高の状態が続きました。


しかし、2015年1月に、1年9カ月ぶりに金とプラチナの価格が逆転し、以降は今日に到るまでずっと金価格が優位な状態が続いており、両者の価格差も4月に一時1000ドル越えるなど、完全にプラチナは金の後塵を拝しています。
(「Let’s Gold」から引用)


そんな低迷を続けているプラチナ価格ですが、特に両者の価格差が大きく広がったのが今年の2月以降・・・はい、意外にも新型コロナウィルス感染拡大が強く影響しているのですが、ご存知でしたでしょうか?
プラチナがゴールドの半値になった
2つの大きな理由とは?
新型コロナウイルスの感染拡大によって世界的に株価が急落した際、安全資産である金の価格は上昇したものの、プラチナ価格は次の2つの理由から急落することになりました。


①自動車(ディーゼル車)向け需要の減少

金の需要の9割が宝飾品と投資用であるのに対し、プラチナは、需要の約7割が工業用であり、かつ自動車向けがその6割を占めています。プラチナは、ディーゼル車の排ガス触媒として利用されていますが、新型コロナウィルス感染拡大によって、世界的に自動車の生産が大幅に落ち込んだことで、プラチナ需要も減少、価格の急落につながりました。
②南アフリカランドの下落

プラチナの産出量は南アフリカだけで全体の7割を占めます。現在南アフリカは経常赤字国であり、経済危機が懸念されている状態では、こうした経常赤字国からの資金流出が起きており、南アフリカランドを対米ドルで大きく下落。
(「Let’s Gold」から引用)


南アフリカランドが下落すると、南アフリカに所在するプラチナ鉱山の輸出採算が改善することで増産観測が強まり、これがプラチナ市場の需給バランスが緩み、価格の下落圧力になるのです。


以上の2点がプラチナ価格が金価格の半値以下になった理由ですが、この傾向はリーマンショックの時にも見られたようです。
資産ポートフォリオを考える上で
プラチナと一緒にしてはいけないものとは?
プラチナも同じ貴金属類であり現物資産ですから、株や債券のような破綻リスクがなく価値がゼロにならないと考えられていますし、インフレが起きたときに価格が上昇しやすいという特徴も共通しています。


ただ一方で、世界経済が悪化する環境下においては、金は上がりやすい反面、プラチナは下落しやすい傾向があり、経済危機の備えとして、プラチナは適さないと言えるかもしれません。


また、もう一つ注目しておいて欲しいのは、下の図にあるように、今年2月下旬以降の日経平均株価急落局面において、プラチナ国内価格もほぼ同じ勢いで下落していることです。
資産ポートフォリオを考える上では、本来値動きの異なる資産での分散投資しておくべきですが、プラチナと株式はこのように似たような値動きをしていることから、上手にリスクヘッジしているとは言いにくいです。


今後世界経済の回復段階では、自動車生産の回復に伴ってプラチナ価格も持ち直してくることが予想されるので、価格が安い今の段階で、宝飾品としてプラチナを楽しむのも良いですが、このような特性をしっかり頭に入れておくことで、貴金属を単なる趣味として楽しむだけではなく、お金をうむ投資商品としても考えられることでしょう^^
編集後記
まず、びっくりしたのが、アメリカの雇用統計が前月比251万人増と過去最大の大幅増というサプライズ。当初の予想が▲800万人ということで、様々なシステムが導入・高度化されている中で、雇用統計という重要な経済指標において実績が予想とこんなに違うことってあるの?一体なんなの?と首を傾げるほどでした。


この結果を受けてリスク資産は一段高、安全資産は急落の展開となり、本編で取り上げたプラチナもゴールドも、大きく値を落としましたが、今の空前の金余りの中では、やはりゴールドという絶対無二の現物商品の価値は、今後中長期的に見て上昇すると個人的に思うので、下値で拾える良いタイミングになりそうで良かったです。


しかし、、、、NYダウも3ヶ月半ぶりの高値まで戻ってきてますし、ナスダックについては一時最高値を更新するなど、金融経済は実体経済を端的に表しておらず、わからないものですよね、、、もちろん市場に安心感が戻り、株価が高くなることは悪くないですが、あまりに実体経済と乖離してしまうと、それこそバブルが弾けた時の落ち方が恐ろしいです。。汗


リテラシーの高いみなさんは大丈夫かと思いますが、この上昇ムードに踊らされることなく、あくまでも投資は中長期のスパンで捉えて、守りも一緒に固めていきましょう!
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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