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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
はじめに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さま、および関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
「スーパーへの外出は、3日に一度」
非常事態宣言発令下の都内では、知事よりこのような要請がありました。
すでに不要不急の外出もせず、”絶賛”自粛中ですので、だからと言って大きな変化はありませんが、やはりたまには外の空気が吸いたいし、軽く運動もしたいし、美味しいご飯も食べたいなと。
さすがに自宅内だけでの生活は飽きてきた、今日この頃です。。。
続きは【編集後記】にて
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進展スピードが遅い「10万円給付問題」 その中で注目されているある制度とは? |
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「やっと決まったか・・・」
そんな思いと同時に「まだかかるのか・・・」というイライラも募っている、今回の『現金10万円給付問題』
先日、新型コロナウイルス(COVID-19)に対する経済対策として、国民全員へ現金10万円を一律に給付するという方針が発表され、現在はその支給方法や時期などについての最終議論が行われています。
当初は所得が減った世帯に30万円支給するなどの案もあり、それと比べて金額的に減ってしまったのでガッカリされた方もいるとは思いますが、様々な業種の方が所得を落としつつある中で、このような(額は多いに越したことはありませんが)支給はありがたいものです。
あとは1日も早く!を実現してもらいたいものです!
それはそうと、この現金給付の議論が進む中で、ある新しい社会保障制度が注目を浴びるようになったの、ご存知でしょうか?
その制度というのは『ベーシックインカム』です。
先月、新型コロナウイルスに感染してしまった(今は無事退院)イギリスのジョンソン首相が、この制度の実施可能性を議会で問われ、「考慮すべきアイデアのひとつだ」と述べて注目を浴びました。
また、今月5日には、こちらも感染者数が世界2位と深刻な状態にあるスペインが、同様の制度を導入することを決定したとの発表をしました(実際には国民全員ではなく、所得が低い貧困層のみが対象となるようです)。
2017年には、フィンランド政府が2000万ユーロ(約23億円)の予算をかけて無条件のベーシックインカムをテストした、ヨーロッパで最初の国になりました。
また、アメリカ・カリフォルニア州のストックソンでは、月500ドルを無条件で配布する実験を、まさに今進行中(〜7月まで)であるなど、世界各地で導入に向けた実験が繰り返し行われていますので、今に始まった考えではありませんでしたが、世界中で新型コロナウイルスの影響で多くの失業者が出始めていることから、この議論が再度活発に行われるようになりました。
そもそも、ベーシックインカムとはどのような制度で、我々国民に対してどんなメリットがあるのでしょうか?
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導入に向けての1番の課題は○○ ニューノーマルで実現するのか!? |
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当然のことながら、この制度を導入することで、良いことばかりではなく、様々な課題・問題があることも事実。
特に代表的なところとしては、以下の3点が挙げられます。
▼勤労意欲が失われれて働かなくなる人が増える!?
これはすでに導入実験をしている各国の調査結果でも明らかになっていますが、例えベーシックインカムを導入したとしても、人々が働かなくなったというケースはごく稀で、多くが社会との繋がりを求めて、何らかの労働をすることが多いようです。
若い世代でよりお金に執着しなくなっている傾向もあることから、もらえる範囲内で生活をしようと考える人たちもある一定層いるでしょうけど、人には承認欲求があります。自分が行うこと(=仕事)を通して人に喜んでもらい、それに幸せを感じることが多いでしょうから、あまり心配しなくても良いかな・・?
それよりも今の失業保険の仕組みでは、働いて収入を得てしまうと今までもらえていた手当がなくなってしまうので、それこそ働く意欲がなくなる方が問題ですね。
▼財源はどうするの!?
現在の国民年金と同額程度の支給を国民全員に行う場合(上述したフィンランドの導入実験でもほぼ同額)、月間で約8兆円、年間では約100兆円の財源が必要になります。
これを賄うには、もちろん現在行われている年金や社会保障などを撤廃、あるいは減額をした上で、それらの財源を振り返ることが求められることでしょう。
ただ、財源の多くは所得税や消費税のさらなる増税、資産税などの新しい税項目を増やすことで対応して行かざるを得ないようです。
あるいは、国債を追加発行して日銀に買い入れてもらうとか?国債発行は借金をさらに増やすことなりますが、昨今はやっているMMT理論のように、インフレ率が過度に上昇しない限り、政府債務の拡大は制限されませんので、それもアリかな、と。
ただ、何れにしても後々我々国民の肩に乗りかかってくる負担になることは間違いありませんよね。。
▼他の国から給付目当てでやってくる!?
所得の少ない国から、日本のような社会的セーフティーネットが充実した国に来たい外国人は今までもいるのに、こんな制度を導入したらもっともっと来るようになって、今以上に職を奪われる可能性を指摘する人もいるでしょう。
ただ、現在日本の中小企業の7割は慢性的な人で不足で悩んでおり、頭を使わない単純労働などはそのような人たちにお願いするとして、もっと生産性の高い仕事に集中していけるはず。
また、過去の調査では、特に先進国においては、そうした移民は受給より税の支払いなどの負担が多いとの調査結果もあるようです。
以上のことから、ベーシックインカムの導入には、やはり財源の確保が1番の課題であると言えますので、すでに多くの社会保障に対する課題を抱えている日本で導入するには、なかなか障害が大きいと言えます。
実際に導入を検討していたスイスでは、この制度の導入可否を問う国民投票まで行った結果、賛成23%、反対77%で否決されたこともあるようです。
単に所得の高い人から徴収し、貧しい人へ再配分するといった簡単な構図ではなく、今の世の中、その間にいる中間所得層が圧倒的多数ですので、ベーシックインカムを導入した結果、一人一人の税負担が増えてしまっては期待する効果も薄まりますので、そう簡単ではありません。
さらにいえば、日本人の美学として、「汗水たらしてお金を稼ぐ」という行為が賞賛される一方で、その対局にあるベーシックインカムの考えには、かなりの心情的な抵抗がある方も多くいると思います。
導入することによるメリットには理解を示しますが、やはり日本で導入、即実行というのには、かなり先の長い話になるのかな、というのが私の個人的な意見です。
そうでなくても、今回の緊急事態宣言が発令されている中での現金給付に対して、これだけ長い時間がかかっている現状ですから、、、怒
ただ、これだけ世界中でこの話題が飛び交っているというのは、ある意味時代の流れ、つまり資本主義社会の限界を感じている人が多く、お金がある一部(企業や経営者)のところに集中して、広く行き渡らずに格差社会が増幅してしまうという社会問題に直面しているからでしょう。
なお、『暴力と不平等の人類史』という本によれば、こうした格差社会、不平等を是正するためには4つの方法があり、これを<平等化の四騎士>と呼んでいるそうです。
その4つとは、
1)戦争
2)革命
3)崩壊
4)疫病
なのですが、新型コロナウイルス《疫病》によって、産業・経済・金融、そして資本主義そのものが《崩壊》の危機にあり、全世界を巻き込む第3次世界大戦《戦争》の真っ只中にある、今ががまさにその時のようにも感じます。
また、多くの人が現在自宅などでテレワークが行われ、働き方改革が一気に浸透していく流れにおいて、このベーシックインカムは切っても切れないほど、密接に関わって来る問題です。
これまでの常識が通用せず、全く新しい概念の世界がやって来る「ニューノーマル」において、もしかしたら、このベーシックインカムが近いうちに当たり前の世界になる日がくるかもしれませんね。
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ま、自分に今出来ることは「Stay Home」くらいでしょうから仕方ないですが、多分GW明けまで予定していた緊急事態宣言は延長されるでしょうし、3日に一度程度外出するこの生活がいつまで続くのか、皆さんも不安ですよね。。
でも、ある程度コロナによる感染拡大が終息したとしても、これまでのような生活には戻らず、ライフスタイル自体大きく変わっていくでしょう。
あなたが望もうと望まないと関係なく、世界が変わっていく訳ですから、出来ればその変化にいち早く順応し、より新しい世界を楽しまないと人生損!だと思うのです。
何をして楽しむか?それは人それぞれですが、「何を=What」を考える前に、「なぜ=Why」を今一度考えてみましょう。
あなたは「なぜそれをしたら楽しい」のか。また逆に「何をしたら楽しくないのか」です。
今は不要不急の外出以外、自宅で過ごすことが多いでしょうし、時間的余裕は生まれているはず。是非その時間を使って、再度人生の目的、自分の価値観を見つめ直し、本当に心から楽しいと思えることに、今後の時間を有効に使っていくようにしましょう。
決して生活のために仕事をするのではなく、あくまでも自分の人生の目標を達成するために、仕事と上手に関わっていきたいものです。
そのためには、今回取り上げたベーシックインカムは(色々大きな課題はありますが・・・)、意外とアリなのかな?なんて思えてきますが、あなたはどう思いますか?
それでは良い日曜をお過ごしください^^
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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