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GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.361
ピンチをチャンスに変えられる者がお金を作る
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


一時滞在中の日本を離れ、
今週タイ・バンコクに戻ってきました。


新型コロナウイルスの騒動で、
中国からの団体旅行が規制されている
その影響なのでしょうか。


東京・成田空港も、
タイ・ドンムアン空港も、
想像以上に人気が少なく驚きました。
自分だけのことを考えれば、
入出国の手続きもスムーズですので、
いつもこうだと有難いですが、


国の経済を考えると、
両国ともにかなり影響が出ているので、
今後ますます心配になっちゃいますね。。。


帰りの飛行機での、一コマ。


続きは【編集後記】にて
ある「鳥」が飛んできたことによって
楽観的な世界経済への見方が一変・・・
「一寸先は闇・・・」
とはよく言ったもので、


今年の世界経済の動向について、
全く先が見えてきません。


1月に開催した
『2020投資戦略セミナー』において


2020年世界経済の展望については、
我々として次の通り予測しました。
世界的にも著名な投資家や、
様々なシンクタンク、
エコノミストなども述べていますが、


今年の最大のリスクに挙げられている
米国大統領選挙が11月にあり、


再選を目指すトランプ大統領が、
人気取りのために国内景気重視の政策に
終始すると考えられることから、


世界経済も底入れして、
景気が回復してくるというのが
共通のコンセンサスになっています。



今年に入っていきなり、
米国とイラン間での軍事衝突が勃発。


地政学的リスクが顕在化し、
原油価格も即座に急騰するなど、
市場にも動揺が見られましたが、


米国・イランとも、
本気で軍事衝突を
望んでいないことが明らかとなり、
短期間のうちに混乱は収束しました。


その後、NYダウも、
国内の堅調な消費意欲や、
米中通商交渉の前向きな進展などを理由に、
過去最高値を更新するなど、


そのコンセンサスに向けて、
順調に歩みを進めている・・・


多くの関係者は、
そう思っていたはずです。


ところが・・・・


私が前からお伝えしている
『ブラックスワン』が飛んできたことで、


これまでの楽観的な状況が、
一変したように感じています。
ブラックスワンの正体は・・・?
確実にパンデミックに向かっている
ブラックスワンの正体は
皆さんもお気付きの通り、


『新型コロナウイルス』


ですね。


2月8日の発表では、
感染拡大が続く中国で、
患者の数が3万5千人を超え、
死亡した人は722人まで増えました。


我が国日本でも、
停泊中の大型クルーズ船内から、
60名を超える感染者が確認されるなど、


その勢いは衰えることなく、
世界中で日に日に拡大してきています。


緊急事態を宣言した
世界保健機関(WHO)は、


今のところ、
新型コロナウイルスの流行は、
地域的に限られているとして、


「パンデミック(世界的な大流行)」
ではなく、


「エピデミック(地域的な流行)」
と位置付けていますが、


個人的には近いうちに、
パンデミックになるだろうと感じています。


今回の新型コロナウイルスは、
2002〜03年に中国南部から流行した
SARSとよく比較されているのですが、


SARSと比べて、
今回の新型コロナウイルス肺炎の
猛威は下記のグラフで一目瞭然ですね。
(この上昇、マジで恐ろしすぎ・・・・涙)
新型コロナウイルスの厄介な点としては、
前述した地政学的リスクなどと違って、
国の政治判断でコントロールできず、


その程度(規模)がわからないことと、
収束する期間も不明なこと。


このことによって、
どれだけの悪影響が出るのか、
多くの人は理解も出来ませんし、


特にリスクオフの環境下で、
影響が出やすい新興国・資源国には、
頭の痛い問題になっていることでしょう。


そして、それに加えて、
何気に今ものすごいことになっているのが、
米国でのインフルエンザです!


米疾病対策センター(CDC)によると、
2019〜20年のインフルエンザシーズンは、
患者数が1900万人、死者数は1万人を超え、
過去10年で最悪規模になると予測しています。


死者1万人。。。。
かなり、やばい数字ですよね・・・涙


ただ、これだけ多数の死者を出しているのに、
日本では連日新型コロナウイルスの報道が中心で、


米国でのインフルエンザを、
メディアであまり取り扱わないのは、
米国に対する『忖度』なんでしょうかね・・・汗


何れにしても、
これらの病気・ウイルスが、
2020年のブラックスワンであることは、
疑いようもない事実なようです。
ピンチをチャンスに変える投資家
先をどう読み行動するかが勝負!
さて、
こんな状況の中で、
我々投資家としては、
どう行動していけば良いでしょうか?


何やら物騒だし、
先行き不透明だから、
動かないでじっとしておくのが一番だよ・・・


そんな声も確かに聞こえてきます。
ただ、あえて言うならば、
『ピンチはチャンス』であり、


逆境のような状況を、
あえて前向きに捉えて乗り越えることで、


資産を増やしていくことも、
投資家として必要なことです。
(逆に溶かさないようにしていく)


目の前の現象に慌てることなく、
今後どうなっていくのかを予測して、
適切な行動に移していくのが、
本物の投資家としてあるべき姿でしょう。


日本国内(だけではないですが・・・)では、
薬局・スーパー・コンビニなどから、
感染予防としてのマスクが一斉に消えましたね。


この流れを察知し、
事前に大量に買っておいて、
ネットなどで高値で転売をする。


こういう行為自体は、
お勧めするものではないですし、


1970年代に起きた
石油ショック時の頃と重なるものがあり、
人間の根本は文明が発達しても変わらないな、
など考えさせられますが、


理屈と言うか、発想は、
需要と供給の原理原則を突いています。


また、過去には、
こういうピンチをチャンスに変えて、
大金持ちになった人も腐る程いるでしょう。


株式市場では、
コロナウイルス特需として、
マスクや医療廃棄物を手がける会社の
株価が大幅に上昇した企業もあります。


一例を挙げると、
サージカルマスクなどの
衛生関連製品を手がける『川本産業』


年明けの株価が450円で、
時価総額はわずか27億円程度だったものの、


一時10倍近くまで上昇し、
時価総額は240億円に膨れ上がり、
100億円以上も企業価値を
増加させたことになります。
(これこそ、特需ですよね・・・汗)


こういう動きを出来るだけ早く見抜き、
人よりも早く行動に移すことで、
あなたも大きな利益も得れたかもしれません。


少し不謹慎な例かもしれませんが、
マスクを探しに数時間汗を流すよりも、


大きな資産を作るためには、
そのような視点で世界経済・金融を学び、
あらゆる情報に敏感になることで、
自らの資産運用に役立ててもらいたい。


そう思っています。
リスクオフ下においてやるべきことは?
マルチカレンシー口座は大変便利!
今回のテールリスクは、
おそらく夏頃には
収束する見込みになると思いますが、


今後引き続き想定される
大きなテールリスクに遭遇した時に
心掛けることとしては、


上述した
ピンチをチャンスに変える
という【攻め】の発想も大事ですが、


基本守りを固める上で、
株式や不動産といった
リスク資産の割合を減らし、


現金や金(ゴールド)などの
安全資産へ移すなど、
【守り】を固めることが鉄則です。


といっても、
不動産は読んで字の如く、
すぐに現金化するのは難しいですので、


資産ポートフォリオの組み方には、
十分な注意が必要です。
このメルマガの読者の中にも、
香港HSBCの口座を持っている人が
結構いるのではないかと思います。


ご存知の通り、
香港HSBCはマルチカレンシー制です。
(1つの口座に複数の通貨を保有できる)


また、
インターネットバンキングも
使い勝手が良いこと有名ですよね!


その特性を生かして、
不測の事態が起きた場合には、
日本にいながら海外の口座にアクセスし、
通貨のリバランスをしておきましょう。


具体的には、
やはりリスクオフ時に、
投資家から選好される、
日本円や米ドルなどの割合を増やし、


新興国・資源国通貨などは、
比率を減らしておくことをお勧めします。


実際に、
主要国通貨の対ドルレートを確認すると、


アジアでは、
製造業の中国依存が進んでいる韓国に加えて、
インドネシア、マレーシアなど資源国の通貨が下落。


非アジア新興国でも、
ブラジル・レアル、
ロシア・ルーブルの下落が目立ち、


いうまでもなく、
中国景気の悪化懸念を
反映した動きとなっています。


▼アジア主要国通貨の対ドルレート
▼主要新興国通貨の対ドルレート
(引用:大和総研「新興国ニュースレター」)


冒頭に書いたように、
新型コロナウイルスの影響については、
どれだけの規模で、いつまで続くのか、
予測がかなり難しいのですが、


相場に一喜一憂することなく、
「頭と尻尾はくれてやれ!」の心で、


大きなトレンドを捕まつつ、
定期的にポートフォリオの見直しをするなど、


自分に出来る事に集中して、
(あまり周囲の雑音に惑わされず)
アクションを取るようにしましょう!


何れにしても、
1日も早くこうした騒動が
治ることを心から願っています。。
編集後記
帰りのフライトでは、
乗客だけではなく、
添乗員も含めてマスク姿で、
かなりみんなピリピリモード。


密閉された機内に、
しかも7時間以上も缶詰ですから、
正直かなり不安なワケ、です・・・涙


近くに座っている人が、
クシャミをしたら・・・・


その人には申し訳ないですが、
自然と背を向け、うつむき加減で、


「どうか普通の風邪でありますように・・・」


とブツブツ念じることに。


ただ、逆にこちらが
咳やクシャミをしようものなら、
怪訝な顔で一斉に白い目を向けられる。


目に見えない敵と戦うほど、
恐怖と不安なことはありません。。
(ブルブル・・・)


99.999%の確率で、
大丈夫だとは思っていますが、


タイも日本と同様に、
感染者数が多い国ですので、
こちらにいる間も、
手洗い・うがいを徹底したいと思います。


皆さんもお気をつけてお過ごしください!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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