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GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.350
量子コンピュータでビットコインはオワコン?を徹底検証!
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの中村です。


ついに、あの世界最大手銀行『HSBC』
ブロックチェーン活用の検討を始めました!
その具体的な活用方法とは・・・?


続きは【編集後記】にて
量子コンピュータがやばすぎる・・・
暗号通貨はオワコンになっちゃうの?
「世界最高のスーパーコンピュータで
1万年かかる計算を量子コンピュータは
200秒でできた!」



というニュースが、
9月半ばにgoogleから発表され、
世間をにぎわせました。
このgoogleの発表に対して、
量子コンピューター開発ではライバルである
IBM社から、「まだ実用性がない!」


というような批判も出てはいますが、
それでもこの実験結果は、
強烈なインパクトがありますよね。


実際このニュースが流れたタイミングは、
量子コンピューターが悪用されると、
暗号通貨のセキュリティーなど、
一瞬でハッキングされてしまう。


『暗号通貨オワコン』
というニュースも流れ、
一時ビットコインは暴落しました。。


果たして、量子コンピュータは、
暗号通貨市場を崩壊してしまうものなのか?


それについて、
徹底検証をしていこうと思います。
だいたい量子コンピュータって何?
量子の仕組みから理解しましょう!
最高のコンピュータで2万年かかるものが
200秒で計算できると前章で書きましたが、


マシンの性能差を数字で表すと
2万年/200秒=131,400,000
単純計算で1億3,100万倍の性能です。


これ・・・冷静に考えておかしいですよね(汗)


コンピューターの開発は、
今までずっと進化して来ている中、
急にこんなマシンが誕生するの?
というのが正直な感想です。


まるで宇宙人から送られて来たような、
ミステリアスささえ感じてしまいます。


では、そんな量子コンピュータ、
どんなデザインかご存知でしょうか?


以下の画像が、
実際の量子コンピュータ画像です。
・・・なんともミステリアスで、
中二病心をくすぐるかっこよさですね!


スパコンと比べると、
かなりサイズも小さい気がしますが、


これがそんな破壊的な能力を、
生み出す仕組みがとても気になりますよね。


ですのでさらに掘り下げて
その仕組みを見ていきます。


量子コンピュータの事を、
Wikipediaではこう説明しています。
量子コンピュータ (quantum computer) は、量子力学的な重ね合わせを用いて並列性を実現するとされるコンピュータ。従来のコンピュータの論理ゲートに代えて、「量子ゲート」を用いて量子計算を行う原理のものについて研究がさかんであるが、他の方式についても研究・開発は行われている。
いわゆる電子式など従来の一般的な[1]コンピュータ(以下「古典コンピュータ」)の素子は、情報について、「0か1」などなんらかの2値をあらわすいずれかの状態しか持ち得ない「ビット」で扱う。量子コンピュータは「量子ビット」 (qubit; quantum bit、キュービット) により、重ね合わせ状態によって情報を扱う。
n量子ビットがあれば2nの状態が同時に計算され、2n個の重ね合わされた結果が得られる。しかし、重ね合わされた結果を観測してもランダムに選ばれた結果が1つ得られるだけで、古典コンピュータに対する高速性は得られない。高速性を得るには欲しい答えを高確率で求める工夫を施した量子コンピュータ専用のアルゴリズムが必須である。もし、数千qubitのハードウェアが実現した場合、この量子ビットを複数利用して、量子コンピュータは古典コンピュータでは実現し得ない規模の並列コンピューティングが実現すると言われる
・・・よく意味がわからないですよね。(涙)


ざっくり説明すると、


(1)今までのコンピュータでは0と1でしか計算ができなかった

(2)量子コンピュータでは0と1どちらでもない、重ね合わせ状態のまま情報を扱う

(3)そのことにより2nの計算が可能となり強烈な処理能力を発揮する

という内容になります。


上記(2)の
『重ね合わせ状態のまま』という部分が、
一般的には理解できない概念なので、
深掘りしても理解できない方がほとんどでしょう。


ですので、この『重ね合わせ状態』について、
少し掘り下げていきます。


頑張ってついて来て下さい!
( ̄^ ̄)ゞ


重ね合わせの概念で有名な仮説で
『シュレディンガーの猫』という話があります。
シュレディンガーの猫の仮説は、
量子学の重ね合わせの概念に対しての、
逆説として唱えられたものなのですが、
重ね合わせの概念を知るには面白い内容です。


「量子は0と1の2つの振る舞いをしますが、
その結果は誰かが検視をするまでは分からない。


だから、箱の中の猫も、上記の様な実験で、
箱を開けるまで生きているか死んでいるか、
分からないってことになるのでは?」



というような、内容で、
量子の重ね合わせについて触れたのが、
シュレディンガーの猫の仮説です。


また、シュレディンガーの猫について、
『結果を見るまではどちらになるか分からない』
という哲学的なことと勘違いしている人も多いので、


この辺りは、
『二重スリット実験』
も合わせて理解することで、
量子コンピューターの概念が、
理解しやすくなると思います。


シュレディンガーの猫と、
二重スリットの概念について、
わかりやすく説明している動画があるので
こちらは目を通しておいて下さい。
二重スリットの実験について簡単に触れると


電子を下図のような二重スリットに発射すると
以下の様な模様が壁にできます。
ですが、この発射の様子を監視カメラでみると
以下の様な振る舞いをするのです!
なんとも不思議な実験ですが、
ぜひ上記動画で勉強して見て下さい。^^
仕組みはなんとなく分かったけど・・・
結局暗号通貨はオワコンなの??
量子力学に触れた上で、
量子コンピューターの仕組みを説明しましたが、
結果どうやってこれを実用化するの??


という部分はやはり、
私たちの理解の及ばないところだと思います。


それは今のコンピュータの、
半導体の作り方が分からないのと同様です。


仕組みまでは理解した上で、
それをどう活かすか?


どのようなチャンスがあるか?
どのようなリスクがあるのか?


ここを軸として、
ポートフォリオを形成することが、
大切だと考えています。


では上記を踏まえ、肝心の
「量子コンピュータで暗号通貨はオワコンなのか?」


についての私の考察に触れたいと思います。


私の考えは、
『量子コンピュータで暗号通貨は終わらない』です。
正確に言えば、今の状態で、
いきなり量子コンピュータが実用化できれば、
ハッキングは不可避だと考えていますが、


実用化までは
かなり時間がかかることが予想されます。


その間に量子コンピュータでの、
ハッキング対策も進められます。


また、そもそも論でお話をすると、
量子コンピュータが実用化されれば、
暗号通貨のだけの話ではなく、


オンライン上にある全てのシステムは、
ハッキングされるリスクにさらされます。


暗号通貨のハッキングをする暇があれば、
大手銀行や証券会社のシステムを狙うでしょう。


それは、日本を代表する日本銀行ですら同様です。


実際に、日銀の量子コンピュータ対策への、
論文があるので共有しておきます。
少し古い情報ではありますが、
量子コンピューターのセキュリティー対策として、
格子暗号は今も一番注目されているので、
ワードとして押さえておきましょう。^^


そして考えていただきたいのが、
今後起こりうる量子コンピュータの驚異に、
どちらの分野の方がセキュリティ開発が、
早いか?という点です。


(1)オフィシャルな銀行や証券会社


(2)最先端を追求し続けるブロックチェーン企業


私は(2)の方が、
機動力もある分最先端の技術が生まれると考えています。


その中で、ブロックチェーンは、
『セキュリティー上で不可欠な技術』
という未来が来る可能性もあります。


その時の暗号通貨覇者は、ビットコイン以外の、
暗号通貨になっている可能もあるでしょう。


だからこそ日々『正しい』情報収集を欠かさず、
先行者利益という投資チャンスを見出すため、
しっかり勉強してましょう!


合わせて気をつけて欲しいのは
『量子コンピュータ対応の○○が世界初公開!』


というような詐欺案件も横行しだすと思うので、
ここには騙されない様に注意しましょう。^^


※今回の量子コンピュータ考察はいかがでしたでしょうか?

みなさんのご感想に応じて、今後の記事内容を考えたいので、以下のフォームより、簡単なご感想をいただけると嬉しいです。^^
編集後記
『HSBCがブロックチェーン活用!』
の続きです。


HSBCは世界最大手の銀行で、
83カ国に10,000以上の拠点があり、
従業員だけでも30万人以上いるマンモス銀行です。
そのHSBCがシンガポール証券取引所と、
シンガポール政府の投資会社と連携し、


ブロックチェーンを活用した、
証券のトークン化とスマートコントラクトで、
アジアの債券市場の発行プロセスの安定化と、
関連コストの削減を目指すと発表しました。


もしまだ、
暗号通貨アレルギーの方がいるとすれば、
時代に取り残されてしまうかも?
という危機感を持ちましょう。


インターネット黎明期も
「インターネットの儲け話怖い、
個人情報を盗まれるのが怖い」



と敬遠していた方がいたと思われますが、
今はインターネットがないと、
生きていけない時代になっています。


暗号通貨×ブロックチェーンが不可欠になる時代も、
もうすぐそこに来ている。


GIA読者の皆さんには、
その意識を持って日々の投資活動に、
励まれることを願っています。
^^
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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