画像がうまく表示されない方は、 こちらのWEBページをご覧ください。 |
|
|
|
|
みなさん、こんにちは!
Global Investment Academyの
両角です。
今、とあることのために
急遽日本入りしているのですが
久しぶりに訪れた、ある場所で
その利用価値の高さに感激しています。
続きは【編集後記】にて
|
|
|
|
|
行動経済学って聞きなれない・・・ でも、投資と密接な関係があるよ |
|
|
|
「行動経済学」と聞くと
あなたは何を思い浮かべますか?
経済学部出身以外であれば
大学でもこんな授業はなかったでしょうし
そもそもよく聞き慣れない言葉ですから
「わからない・・・」と思われるかもしれません。
これまで様々なところで
教えられてきた一般的な経済学は
簡単に言えば「人は合理的に意思決定を行う」
という前提のもと成り立ってきました。
しかし、あなたも経験があると思いますが
人はつい、非合理な行動をとってしまうことがよくあり
それまでの経済学が提唱する理想に
矛盾があることに気づき始めました。
そこで、カーネマンと
トベルスキーという人が
1979年に共同で発表した論文は
不確実な状況下で
生身の人間がどのように
意志決定を行っているのか?
その解明にフォーカスが置かれていたものであり
それが行動経済学の出発点となったようなのです。
つまり、行動経済学とは
人間が必ずしも合理的には行動しないことに着目し
従来の経済学では示せなかった社会現象や経済行動を
人間行動を観察することで説明しようとする
新たな経済学と言えるのです。
人間の心理に基づく行動に着目しているため
心理学とも深い関係がありますし
あなたが興味を持っている投資行動こそ
心理学、そして行動経済学と密接な関係があり
それをしっかり理解し、学ぶことで
今後様々な場面において適切な判断が
できるようになるはずです。
今週はこの行動経済学について
具体的な例を出しながら一緒に学んでいきましょう。
|
|
|
|
|
損得が絡むと合理的な人も 非合理な行動をとる理論とは? |
|
|
|
行動経済学の核とも言える部分が
「プロスペクト理論」と言えるでしょう。
プロスペクト(Prospect)を辞書で調べてみると
「見込み」「可能性」「見通し」「予測」
などの用語が出てきますが
「人は利益を得られる場面ではリスク回避を優先し
損失をこうむる場面では損失を回避する傾向がある」
という心理学の理論の一つが
このプロスペクト理論と呼ばれています。
もっと簡単に表現すれば
「人は損するのが大嫌い」
になろうかと思います。
(ウンウン、私は大っ嫌い・・・)
特に損得が絡むケースにおいては
これまでいかなる場合も合理的に
行動すると思われていた人間でさえも
「非合理的な行動」を取ってしまうことがよくあります。
プロスペクト理論の説明として
よく「コインゲーム」の問題が取り上げられます。
どういうゲームかというと
あるコインのゲームに参加すると
あなたは大金を手に入れられるか
もしくは手持ちの資金を失う、というものです。
具体的に言えば
・表が出たら、100万円もらえる
・裏が出たら、50万円を失う
こういうゲームがあったとします。
コインを投げると
表と裏が出る確率はそれぞれ50%です。
確率が50%なので
上記のゲームはあなたにとって
有利なルールであることがわかりますね。
ただし、あなたには
「コインのゲームに参加しない」
という選択肢も用意されてあり
その場合は無条件で
20万円を手に入れることができます。
さて、あなたはゲームに参加して
100万円を得るor 50万円を失う、か
20万円を確実に手に入れる、か
どちらを選びますか?
|
|
|
|
|
期待値を計算して2つを比較し 合理的な判断を下せるようになろう |
|
|
|
この問題では多くの人が
「確実な20万円」を選択します。
行動心理学では
人間は合理的な生き物ではなく
ローリスク・ローリターンを好む
「リスク回避的な生き物」
であることが証明されています。
もらえる金額が少なくても
確実にもらえる方を選ぶ傾向がある
ということですね。
うん、なるほど・・・
私はケチですし、小心者なので
少ない可能性にかけて一発逆転狙いで
何か大きな賭け事をすることはしませんし
どちらかというと
この例題にあるように
もらえる金額が少しだとしても
確実に何かを得られる方を選択する、かな、、、
これは自分の性格だと思っていましたが
こういう経済行動学の一つだと言われると
少し救われた感じが、します・・・恥
ただ、この例題にあるコインゲーム。
実は合理的な判断をすると
確実に20万円をもらうよりも
ゲームに参加して
「100万円を得る or 50万円を失う」
方がお得だというのです。
どういうことか?
こういう確率の問題では
『期待値』を計算することで
合理的な判断ができます。
つまり、、、
・表が出たら、100万円もらえる
・裏が出たら、50万円を失う
→ (100×0.5)+(-50×0.5)= 25
v.s.
・確実に20万円を手にいれる
→ (20×1.0)+(0×0)= 20
どうですか?
期待値25 > 期待値20
このことから
「100万円を得る or 50万円を失う」
方がお得だということが理解できたかと思います。
こうして複数の選択肢が提示され
どちらが得か、一瞬ではわからない時には
具体的な数字に落とし込み、理論的に考える
癖をつけるようにしていきましょう。
ということで、、、
私はまだまだ本物の投資家としては
未熟であるということがバレてしまいましたね苦笑
|
|
|
|
|
損を抱えた状態であればあるほど 一攫千金を狙ってしまう・・・ |
|
|
|
では、次のケースはどうでしょうか?
あなたは200万円の借金があります。
次の2つの選択肢を選べと言われたら
どちらを選びますか?
********************************
無条件で借金が100万円減額され
借金総額が100万円になる
or
コインを投げて表が出たら
支払いが全額免除されるが
裏が出たら借金200万円のまま
********************************
このケースでは
B)を選択する人が多いです。
この問題からは
「100%の確率で確実に100万円を返す」
という損失を回避し
「50%の確率で返済免除を狙う」
という考えが読み取れます。
つまり、人は、、、
・利益を得られる場面では「リスク回避」
・損失をこうむる場面では「損失回避」
という行動をとりがちなのですね。
特にマイナスを被っている状態では
人は損失そのものを回避するために
進んでリスク愛好家になるというのです。
この考えこそ冒頭に述べた
「プロスペクト理論」なのです。
合理的に考えれば
ギャンブルなどせずに確実に儲かる
方法を選択するはずなのに
損を抱えた状態であればあるほど
それを挽回するために一攫千金(ギャンブル)を
好んでしまうという心理的作用としてあるのですね。
|
|
|
|
|
まずは理論を知り、数値化する 感情を排除することが大切! |
|
|
|
さて、このことから
我々として何を学ぶべきなのか?
繰り返しになりますが
プロスペクト理論では
特に損得が絡むケースにおいては
合理的に行動すると思われていた人間でさえも
非合理的な行動を取ってしまうことがよくあります。
なぜなら人は損をするのが嫌いなことから
・利益を得られる場面では「リスク回避」
・損失をこうむる場面では「損失回避」
という行動をとりやすい傾向があります。
その結果、無意識のうちに
「得をしない」あるいは「損をする」
という愚かな決定を下してしまうのです。
では、そうならないようにするためには
どう対応していけば良いか?
1つは意思決定のプロセスの中に
こうしたプロスペクト理論があることを
しっかりと頭で理解することです。
そうすることで一旦立ち止まり
冷静に判断が下せるようになるはずです。
次に上記例題で示したように
複数の選択肢がある場合は
それぞれの期待値を計算してみることです。
欲が出てくる気持ちをぐっとこらえ
理論的にどちらが正しい選択なのか
できる限り数字に落とし込む癖をつけましょう。
そういうのが面倒な場合
あるいは計算が複雑になりそうな場合は
初めから自分なりのルールを決めておくことですね。
特に株式投資やFXをやってる人は
購入した価格の15%上昇(もしくは下落)したら
一旦売却、などと事前にゴールを設定しておくことですね。
人間というものは
そもそも欲深い生き物ですし
感情で判断を誤ることは少なくありません。
特に投資においては
お金が絡むことですから
余計な感情が入り組んできますので
より厄介なのですね、、、
ですから
正しい判断をしたいのであれば
できるだけ感情を排除することを
心掛けていきましょう!!
|
|
|
昔、と言っても私が海外に拠点を
移す前ですから7年前でしょうか。
その当時住んでいたエリア内にある
図書館に訳あって行ったのですが
やっぱりいいですね、図書館って!
最新の新聞・雑誌は読み放題だし
書籍も豊富に揃っていますから
何かを調べるのに最適。
もし探している本やCDがなければ
リクエストもできちゃう。
(全ての図書館でそうとは限らないそうです)
私にとって三度の飯より大切な
Wifi環境も電源も無料で使えるし
何と言ってもカフェと違って静かなのが最高!^^
もちろん非居住者である私が
毎回ここにお世話になるのは気が引けますが
こんな素晴らしい環境があることを
すっかり見落としていました。
皆さんは有効利用されていますか?
今度の週末、ぜひ行ってみてくださいね!
|
|
|
以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
※本メールの内容は事前の書面による許可なく複製、複写、転載、転送する事を禁じます。
※本メールは、投資にご興味を持って頂いた方に特別にお送りしているメルマガで、投資学習用に作成されています。
記載されている内容は、情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
※ご紹介している事例や数値、市場動向の見通しなどは、この文章を書いた時点での数値を元にした参考例であり、
将来の利回りや運用成果、市場環境の変動等を保証するものではありません |
|
|
|
メールアドレスの変更|配信解除|利用規約|個人情報保護の方針|お問い合わせ |
※メールマガジン配信設定後に退会された場合、退会当日、または翌日にメールが届く場合があります。 何卒ご了承ください。 |
|
|
Global Investment Academy
Rm.804, Boss Commercial Centre, 28 Ferry Street, Jordan, Kowloon, Hong Kong
info@academy-global-investment.com
Copyright(C) GLOBAL INVESTMENT ACADEMY All Rights Reserved.
このメールはGIA通信に登録された方にお送りしております。 |
|