vol.6【突如走った激震!国際社会と対立するロシア】

みなさんこんにちは

海外投資のGIA長谷川です^ ^

 

 

前回は

2008年からの

揺り戻しの時代を書きました。

高成長からの坂道、、冷や汗ものでしたね。

 

 

vol.5【高成長と、揺り戻しと、世界不況と】

https://academy-global-investment.com/staffblog/vol5/

 

 

その後を少し触れると

GDP成長率では2010年から

無事+成長に復活しています。

 

 

▼ロシア:GDP成長率

 

原油価格は

2009年中から戻り始め

2010年には、2008年以前の

ロシアの高成長時代の水準に戻りました。

 

▼原油価格:WTI(参考)

 

ロシアでは

原油価格が上がる

 ↓↓

原油輸出企業の財政が良くなる

 ↓↓

個人所得が上がり

個人消費が復活する、

というステップを踏みますが、

 

 

2010年から

個人消費等も盛り返し。

 

アメリカ発金融危機から、

世界主要国の成長が鈍化する中でも

 

 

ロシアは2013年中まで

GDP成長率4-5%〜ヨコヨコ

という数年を過ごしました。

 

 

運命の2014年:ソ連時代の落し物

 

 

そして2014年。

ロシアに激震が走ります。

 

 

実際は

ロシアが自分で激震を起こしたので、

びっくりしたのはロシア以外の世界、

 

 

と言ったほうが

正しいのかもしれませんが、

 

 

2014年3月

ロシア政府の軍も関わった

【クリミア危機】が起こりました。

 

 

クリミア危機に関わる主な登場人物

ロシア

ウクライナ

クリミア自治共和国

セヴァストポリ市です。

(地図は下に)

 

 

もともとウクライナは

色々あってソ連に

加わっている国の一つでしたが、

 

 

1991年に

ソ連が終わったことで

独立し今に至ります。

 

 

クリミア自治共和国は、

ウクライナ領であるクリミア半島のうち、

セヴァストポリ市を除いた地域を管轄する

自治共和国です。

 

 

ソ連邦解体直後の1990年代に

もともと独立が図られており

それが徐々に終息して

自治共和国という体制で

続いてきていました。

 

 

ウクライナ国内でも特に、

ロシア人と

ロシア語を母語とするウクライナ人が

人口の半数以上を占めています。

 

 

セヴァストポリ市は

ウクライナ政府直轄の特別市です。

 

 

2014年2月27日

クリミア自治共和国では

議会が武装集団に取り囲まれた状況の中で、

親ロシア派のアクショーノフ氏

自治共和国の新首相に任命されました。

 

 

2014年3月1日

プーチン・ロシア大統領が、

ロシア系住民の保護を理由に、

ウクライナへロシア軍を

派遣する承認を上院に求め、

上院はこれを全会一致で承認。

 

 

ロシア軍と見られる集団が

クリミアに展開。

 

 

2014年3月6日

クリミア議会は

ロシアに加入する方針を決定し、

クリミア自治共和国の

国家的帰属を問う住民投票を行う

ことを決定。

 

 

2014年3月16日

投票の結果

クリミア自治共和国では96.8%

セバストポリ市では95.6%が

ロシアへの編入に賛成

 

 

クリミア自治共和国は

「クリミア共和国」として

セヴァストポリ市とともに独立し、

 

 

主権国家として

ロシアと権限分割条約を結び、

ロシアの連邦構成主体として

編入されることを求める決議を採択しました。

 

 

ロシアは、

クリミア自治共和国、

セバストポリ市と、

編入に関する条約に調印し、

2014年4月1日に発効することになりました。

 

 

問題は

そもそもの主権を持つ

ウクライナを無視して進められたことで、

ウクライナは当然認めておらず

ロシアとの間で論争が続いています。

 

 

そして、

アメリカ、EU、日本などは

軍事的な侵略として認識し

国際社会のルールを侵している

としてクリミア編入を承認していません

 

 

この結果

2014年3月

欧米がロシアに対して

経済制裁を発動することになりました。

 

 

この頃から

ルーブル安への動きが見え隠れを始め、

 

 

ロシア政府による

政策金利の引き上げ、

外貨準備高の取り崩しが

顕著になり始めます。

 

 

▼政策金利

 

 

▼外貨準備高

 

 

経済制裁の応酬が始まる

 

 

元々は

一部の個人や法人に対して

ということになっていましたが、

 

 

2014年7月16日には

米国が

ロシア経済の銀行、軍需産業、

エネルギー産業を対象とする制裁を発動し、

 

 

2014年7月31日

EUも、

米国とほぼ同等レベルの

制裁の発動に踏み切りました。

 

 

【制裁の主な内容】

 

①欧米金融市場における、ロシアの国営・ 政府系銀行に対する期間90日超(その後、期間30日超に変更)のファイナンスの提供禁止

 

②資源 開発関連の機械設備および技術の供与禁止

 

③武器(軍事転用可能な民生品も含む)の輸出禁止

 

 

これに対してロシアも

米国、EU、カナダ、豪州、ノルウェーからの

農畜産物の輸入を1年間禁止することを決定。

 

 

2019年現在も続く

ロシア対欧米の綱引きが始まりました。

 

 

 

この時期の

為替レートはこちらです。

 

 

2014年7月の

欧米による経済制裁のタイミングから

ルーブル安が一気に進行しています。

 

 

ただ、

同じく2014年7月から

原油価格が下落を始めましたので、

 

 

この時期の為替レートは

双方が影響していると思われます。

 

 

▼原油価格:WTI(参考)

 

 

クリミア危機から、投資を考える

 

今回このクリミア危機に関する

1本を書いたのは、

 

 

投資家がロシアへ投資を行う上で、

想定しておく必要のある

リスクの一つだからです。

 

 

現代は

ITの発展により金融が発展し、

物流の発展により貿易が発展し、

 

 

アメリカ発世界同時不況の様に

遠い海外の影響が、間接的・直接的に

国の経済に影響を与えるようになりました。

(だからこそ、投資家は投資の機会が増えました)

 

 

グローバルな時代の中では

ロシアが受ける国際的な評価や立ち位置も

ロシアの経済に影響を与えます。

 

 

ロシアにはロシアのやり方があるので、

「ロシアが欧米の考えに準じるべきなのか?」

と論じたいわけではなく、

 

 

ロシアが進む姿勢に合わせて

投資家は「どう利益を出せるのか?」

「そもそも利益を出したいか?」を

考える必要があります。

 

 

クリミア危機の経緯は

ソ連時代の落し物とも言えるので、

今後も同様の事態や

それ以上の事が起こる可能性があります。

 

 

日本としては

あまり馴染みがないですが、

 

 

ロシアへの投資をするときに

考えておくべき一つの要素として、

クリミア危機を取り上げました。

 

 

クリミア編入から3年後の2017年

現地の方が、今どう感じ生活をしているか

取材記事がありましたので、

ご紹介いたします。

 

 

【RUSSIA BEYOND】

「クリミアがロシアに再統合されて3年」

https://jp.rbth.com/society/2017/03/18/721756

 

 

読んでみると

「ロシアは悪い国だ。

この国に投資をして良いのか」

と思う方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

投資は様々です。

 

 

社会貢献につながる、

という美しい投資もありますし、

 

 

一方では

紛争があるからこそ安いものを買い、

平和になって落ち着いて

高値になったときに売り利益を出す、

というものもあります。

 

 

【自分という投資家】は

「どんな考えでどう投資をするのか?」

自分軸を持っておく必要があります。

 

 

ロシアへの投資というのは

投資家として考えさせられるものを

内包しています。

 

 

投資をするしない、と

考えることはもちろん、

 

 

「どのような投資家になるのか」

こういった機会に考えていただけると

私としては書いた甲斐があったかなと思います^ ^

 

 

私はロシアへ投資をしています。

投資対象は銀行預金です。

 

 

銀行が、私が預けたお金を

現地の方に融資をして、

借りた方が事業を回し利益を出し、

ウラジオストクという街が潤い、

魅力的な観光都市になってくれればな、

と思っています*

 

 

(実際には銀行の判断ですけどね!)

 

 

▼ウラジオストク

 

 

長くなってきましたね。

続きはまたにいたしましょう(*´꒳`*)

 

 

次回もどうぞお楽しみに!

 

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