みなさんこんにちは、
海外投資のGIA長谷川です^ ^
前回は
・【量】出口を見据えた仕入
・【質】売り易さ⇄努力とリスク
についてお話ししました。
今回からは
ゴールド需要「投資」のうち
「コイン」を取り上げます。
コインは見た目も綺麗で
種類も国も豊富で、
国の後ろ盾のあるものまであり、
売り買いだけでなく
趣味としても楽しめて、
広く好まれている商品です(*´꒳`*)
今回は、
コインについて
興味を持っていただけるように
「そんな値幅取れるの！？」
という「コイン」の
投資手法の一つを取り上げます(*´꒳`*)
2018年のゴールド需要において、
「投資」は全体の26.7%。
その「投資」の中の
「コイン」需要は20～30%ほどです。
「投資」の中では
大きなシェアではないですが、
毎年安定の需要量があります。
コイン需要の良いところは
供給側に回りにくいので
『下落圧力になりにくい』という点です。
投資家としては、ぜひ増えてほしい
安心してみていられる需要です(*´꒳`*)
上記のグラフから、
世界の中で見た時には
「コイン」需要はあるんだな、と
これはお分かりになりますよね＊
では皆様にとって
実際にはどうでしょうか？？
「コイン」と言われても
日本人の生活にはあまり
馴染みがない気がしますよね(*´꒳`*)
「アンティークコイン」を
好きな投資家様は
皆様ご存知なのですが、
「コイン」は元々は
通貨そのものとして
主にヨーロッパで流通していました。
最も古い通貨としてのコインは、
2600年前の今のトルコにあたる
リディア王国のリディア金貨が
発見されています。
金銀を掘ってコインにしては
国が、兵士の給料として支払ったり、
戦争のための資金として使用されていました。
1500年頃以降は
通貨としての流通というより、
王族の即位の時や○周年などの
「記念コイン」として作られて、
貴族階級の中で流通
するようになりました。
このあたりの時代というのは
戦争と侵略の歴史なので、
負ければコインは溶かされて
勝利国のコインに変えられていき、
もともと数が少ないのに
さらに数が少なくなりを繰り返し、
希少性が高まっていきました。
これが現在の
「アンティークコイン」と呼ばれる
コイン投資の中の1つの分野になっています。
「アンティークコイン」は
ゴールド含有量の部分よりも、
趣味嗜好的な部分が
より価格に影響を与える投資法で、
希少性はもちろん、
デザイン性や加工、モチーフの人気、
流行なども価格に影響を与えます。
その中で
流通する数が少なく、
保管状態の良いものは、
たった1枚で
5,000万円、1億円
という価格がついています。
以前は富裕層だけが楽しむ
趣味と実益を兼ねたジャンルでしたが、
リーマンショックの頃
世界の株価が大暴落した中、
一部のアンティークコインが
逆に価格をあげたことで、
資産保全という方向性が認知されました。
新しい需要が生まれ市場にお金が入り、
投資対象として世界に
認知されるものになっています(*´꒳`*)
実例をご紹介します。
こちらの私が持っているコイン。
「ウナとライオン」と呼ばれています。
正式名称は
「ヴィクトリア5ポンド金貨」。
英ハノヴァー朝第6代女王である
ヴィクトリア女王が1837年に即位し、
それを記念して
1839年に発行された記念コインです。
発行枚数はたったの400枚。
デザインと加工の美しさも相まって
「世界で一番美しい金貨」
と言われています。
グレードの高いものだと、
2012年頃800万円
↓↓↓
2017年中旬4000万円
↓↓↓
2018年5000万円～6000万円
6年で7倍超です(*´꒳`*;)
新興国の首都の土地か！？
という感じの値上がりです（汗
アンティークコインは
まず重要なのが「本物かどうか」。
そして次に
「グレード」です。
アンティークコイン業界の
有名な鑑定会社があります。
【PCGS】
【NGC】
両社には、判定したコインの、
年代やグレードの一覧があり、
投資家は
それによって自分のコインが
世界の中でどの位置付けに
あるのかが分かるので、
売買判断の参考になります。
鑑定されたコインは
プラスティックのケースに収納、
鑑定の評価が貼り付けられて、
ケースを開けてしまうと
鑑定の評価が無効になります。
過去のオークション価格が
公表されているので、
概算と価格推移もチェックできます。
こちらは【PCGS】鑑定の
イギリス5ギニー金貨です。
(1692 5 G S-3422 QVARTO) (Regular Strike)
【表】
ウィリアムとメアリーの右向きの肖像
「GVLIELMVS・ET・MARIA・DEI・GRATIA」→意味）神の庇護を受けしウィリアムとメアリー
【裏】
王冠と4つの紋章と、
ナッサウ家の紋章のライオンが描かれた盾
「MAG・BR・FR・ET・HIB・REX・ET・REGINA・1692」→ グレート・ブリテン・フランス・アイルランドの国王
グレードは【PCGS MS62】
（PCGS評価基準：MS70が最高ランク）
（MS＝流通用に製造され流通しなかった未使用品）
PCGSが鑑定をした
『William ＆Mary ‘QVARTO’ since1692』
コインの中では、
2019年4月21日時点で
最高グレードです。
少し、このモチーフの背景と
このコインの魅力を書きます^ ^
ウィリアム3世とメアリー2世は、
イギリスとオランダの
関係修復のため政略結婚。
1688年の名誉革命後に
夫婦で共同統治者として
イングランドを統治しました。
このコインは、
夫婦による共同統治という
時代を作った二人であり、
その歴史を証明する貴重なもの。
そして夫婦2人が一緒に
刻印されたコインは少ないので
デザイン的にも人気の高いコインなのです。
過去の同グレードの
オークション価格を
見つけられませんでしたが、
私が個人的に好きで
会員になっているお店ではなんと！
1枚3000万円！！
すごい（汗
アンティークコインは、
キャピタル期待や節税目的など
もちろんのこと、
収集家の趣味嗜好や流行、
コインの歴史なども含めた
本来の嗜好品としての面が
その価格に大きく影響しています。
コインが背負う
果てない歴史にロマンを感じながら、
投資を考えるのはいかがでしょうか(*´꒳`*)
今回取り上げたのは、
「アンティークコイン」
という分野ですので、
毎年のゴールド需要に
影響を与えているか？？
というと、
ここまで書いてあれですが、
全く影響を与えません(*´꒳`*)
若干本筋とはずれましたが、
「コイン」というもの自体に、
投資家として興味を持ってもらえる
入り口になれておればという気持ちです(*´꒳`*)
その他のリスクや
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ゴールドについては
話が長くなりすぎるので、
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とっても大切な所ですから、
しっかり勉強してくださいね(*´꒳`*)
色々な国を知り、色々な投資を知り、
ご自身の判断で自分の投資を
作り上げてください！
次回、
日本で流通している「金貨」
を取り上げます^ ^
どうぞお楽しみに！
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