【Q34】中国のシャドーバンキングって何ですか？ こんばんは。 海外投資の…
こんばんは。
海外投資の知恵袋の「がの」です。
今回の質問は、
「中国のシャドーバンキング
とは何ですか？」
という質問です。
投資家は
将来のリスクを把握し、
リスクを最小限にすることが
最重要課題ですので、
経済についての質問・問合せも
よく受付ます。
今回は中国の
シャドーバンキングについて
説明したいと思います。
２ヶ月近く前の話になりますが、
中国の短期金利が１０％を
越えることがありました。
中国はシャドーバンキングと
いう仕組み（？）がはびこっていて、
一時新聞を賑わせました。
中国はここ１０年は
GDP成長率７，８％という
高成長を続けています。
しかし、驚くべきことに
この７年間の間に、
需要が供給を上回った事が
一度もないのです。
経済は、
物を欲しい人増える
→ それに対して物を作る人が増える
これの繰り返しで、
徐々に経済が成長するものですが、
中国はその内容からはずれています。
GDP成長率の主な要因は不動産です。
不動産の価格ばかりが値上がりして、
庶民の生活は
特によくなっていないのです。
（ざっくり言うとこんな感じです。）
需要が供給を上回らないと
どうなるのか？
デフレですね。
中国国内の工業は価格競争が激しく、
日本では信じられないような値段で、
製品が作られています。
日本の３００円ショップの製品達は
中国で作られており、
原価が３０円だそうですね。。。
製品が売れないから、
企業努力で価格競争が起こり、
それでも、需要が増えない。。。
中国の供給過剰の製造業は
非常に貧窮しているわけです。
それでは、どうするのか？
ここでシャドーバンキングという仕組みが
でてきます。
銀行→工場→デベロッパー（不動産業者）
という流れでお金が流れます。
銀行は工場に５％でお金を貸します。
借りたお金を
工場はデベロッパーに２０％で貸します。
そこで、工場は１５％の利ざやを
取れます。 本業よりはるかに儲かります。
製造業をやるべき工場が
金融業をやっている・・・
これがシャドーバンキングです。
今の説明ですと、
デベロッパーは
工場にお金を借りるのではなくて、
直接、銀行に借りればいいじゃん！！
という話になりますが、
銀行に借りれない、
信用力の低いデベロッパー達が、
工場からお金を借りるのですね。。。
このシャドーバンキングが
非常に大きな問題に
なっているのです。
なぜこのことが
問題なのか？
その話は次回。
それでは、
今回はこの辺で。
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