【Q64】金利が上がると国債の価格が下がるのはなぜ?
こんばんは。
海外投資の知恵袋の「がの」です。
今日の質問は、
「金利が上がると国債の価格が
下がるのはなぜ?」
Q62,Q63と
インフレ、金利、国債の話をしてきましたが、
実はこの投稿と明日の投稿への布石です。
Q62 インフレ率が上がると金利が上がる
→ http://ul.lc/39y1
Q63 インフレ率が上がる国債金利が上がる
→ http://ul.lc/39y2
を見て頂くと
今回の投稿の理解が深まると
思いますので、ご確認ください。
さて、今回は、
「金利が上がると国債が下がる」です。
これこそ、経済関連の書籍にさらっと、
「金利が上がると国債価格が下がるため・・・ゴニョゴニョ」
と書いてあり、
せっかく経済の勉強に興味を
持った人々を「???」に追い込み、
読む気を失わせる内容かと思います。
(基本的に書籍の中では解説はないです笑)
しかも、
金利が「上」がる→国債が「下」がる
と逆の動きをするので分かりにくいのです。
解説に入ります。
あなたは
10年間年利1%の利息を貰える
10年物の国債を100円で購入したとします。
毎年1円の配当が得られます。
それから5年が経ちました。
配当としては5円を
受け取っているわけですね。
ここで、
新規発行の国債の金利が2%
に上がったとします。
市場に出回っている国債は、
5年前とは違い
「10年間年利2%の利息を貰える国債」に
なっています。
あなたは迷います。
今自分が持っているのは、年利1%。
でも市場で出回っているのは、年利2%。
今持っているものより
スピードが2倍。
今持っているものを売って、
2%のものを買いたい。。。
さて、では、
5年前に購入した年利1%の国債は
いくらで売れるでしょうか?
残り5年間で年利1%(合計5%分)を
貰えるという事実は変わりません。
となると?
当初の価格、
100円で売ろうとしてもですね、
年間1円しか貰えないわけですから、
今市場で出回っている
100円で年利2%(年間2円)のものを
購入した方がいいわけです。勝てません。
(新規の国債)
100円で2% = 年間2円です。
(既発の国債)
100円で1% = 年間1円です。
既発のもともと100円で購入した国債を
もし50円で販売したら?
(国債上は100円の表示ですが、50円で売ります)
50円で年間1円を受け取れますので、
50円で年間1円 => 年利2%
の計算になり、新規の国債と同じ効果を得られます。
なので5年前に
100円で利息1%で購入した国債は、
50円で販売することが適正な価格と言えます
(本来もっと複雑でこのような綺麗な計算にはなりませんが。)
じゃあ、新規発行の国債が年利4%になったら?
(新規国債)
100円で年利4% → 年間4円
(既発国債)
100円で年利1% → 年間1円
既発の国債は25円で年間1円をもらえれば、
新規国債と同じ効果が得られるますので、
25円が適正価格になります。
国債金利が上昇すると、
新規国債の利息リターンが高まり、
既発国債の価値が下がります。
ですので、
国債価格が下がります。
逆に国債金利が下がれば、
国債の価格は上昇します。
ちなみに、
Q62〜を総合すると、
インフレ率上昇→金利上昇→国債下落
という流れが想像できるわけですね。
それでは、
今回はこの辺で。
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