【Q65】アベノミクスのリスクは何ですか?…
こんばんは。
海外投資の知恵袋の「がの」です。
今日の質問は、
「アベノミクスのリスクは何ですか?」
です。
アベノミクスのメリット・リスクを
それぞれ書いていくとなると、
それこそ1冊の本になってしまいますので、
リスクの1つを書きたいと思います。
前回から金利や国債について
書いてますので、この流れで
1つの側面について書きます。
黒田日銀は、
毎月7.5兆円のペースで
国債を買い入れしています。
これは国債市場の毎月の出来高の
70%に及ぶ額です。
今までいなかった買い手である
日銀が、70%の買い占めを行うと
どうなるか?
市場で売りに出せば、
必ず買ってくれる日銀さんがいるので、
売ることに困ることはありません。
そして、確実に売買が成立するので、
国債の価格が上昇していきます。
国債の価格が上昇することは、
国債の金利が下落することを意味します(Q64参照)
例えばですが、
国債の金利が下落していくと、
10年を超える長期の国債ですら、
金利1%を切るような低金利になってしまいます。
低金利になると何が困るか?
銀行や年金ファンドや保険会社は
国債の利息で運用していますので、
この運用益が減るということです。
ここで例を出しますが、
例えばあなたが、
急に年金ファンドの運用を任されたとします。
あなたは国民が汗水垂らして
働いたお金から支払われている
年金の運用を任されたのです。
お金を増やすために、
預かったお金を何に変えますか?
すごいプレッシャーの中だと思います。
一番安心するのは、やはり国債だと
思うのです。
無難で国が潰れない限り、
リターンが返ってくる。
ですので、
銀行や年金ファンドや保険会社も
国債で多くを運用しています。
その利息が下がるので、
運用が難しくなります。
エスカレートすれば、
国債ではとても運用できないので、
株など他の方法をとり、(よりリスクが高い)、
運用リスクが高まる可能性あります。
また、先程
10年物でも1%を切る利息に
なりかねないと書きましたが、
都銀は調達金利を1%以下の低い金利で
資金調達できますが、
地方銀行や生保などは、
1%程度の調達金利であるため、
金利が下がり続けると運用が儘なりません。
5年物より10年物、そして20年物
と金利の高い長期国債を持つ傾向になり、
返済期間が長期化します。
(これはリスクが高まることを意味します。)
そして、日銀が買いをやめたり、
それかインフレ率の向上によって
国債金利が上昇(国債の下落)等が起こった際に、、、
高すぎる国債が逆方向に動きますが、
より長期化した国債をもっている
地銀や生保などは、
ここでダメージを受ける可能性があります。
あくまで、想定ですが、
都銀は国債の返済期間を短期化する方向に動き、
地銀や生保は返済期間が長期化する方向に
動いているようです。
これはアベノミクスによる
リスクの1つだと考えています。
こういうリスクを知った上で、
自らに置き換えて、
今後自分がどう動くべきかを
考えておきたいですね。
成功するのであれ、
失敗するのであれ、
リスクを回避できる準備が必要ですね。
今回は少しマニアックな内容でしたが、、、
いかがでしょうか^^;
それでは、
今回はこの辺で。
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