【英国EU離脱により世界経済は一体どうなる?(2)】 日銀の金融政策現状維持を…
【英国EU離脱により世界経済は一体どうなる?(2)】
日銀の金融政策現状維持を受け、
恐ろしいくらい株価が乱高下していますね。。
こんばんは。こやまです。
本日は中村に代わり、
水曜日の続編として金曜日の投稿をさせていただきます。
昨日の日経平均株価は500円近くマイナス、
今日は200円ほど反発して高くなっています。
日銀が金融政策を打ち出さないということは
すでに織り込み済みで、
そこまで影響はないと思っていたのですが、
結果としてマーケットは大混乱。。。
また、来る23日の英国国民投票に向け、
日米欧で準備はされているとのことですが、
結果がどちらになっても市場は大きく動くでしょうね。。
来週も引き続き市場から目が離せません!!
ますます注目度の高くなってきている英国EU離脱問題について、
その是非が問われる国民投票の前に、
事柄を理解して自分なりに対策を考えておきましょう♪
さて、
「本当に英国がEU離脱をしてしまったらどうなるのか?」
水曜日投稿したテーマの続編をお話ししていきます。
短期的には間違いなく世界的な混乱を招くことは間違いありません。
とはお伝えしているものの、
具体的にはどうなっていくのでしょうか?
1)為替
EUという大きな組織から独立するわけですので、
国の信用力が低下します。
それにより英国の通貨であるポンドが売られ、
ポンド安が引き起こされることが予想されます。
2)貿易
この自国通貨安によって
輸出は活発化されるでしょうが、
現在EU間での貿易に関税がかからないところ
離脱することによって関税が課されることになってしまいますので、
結局は輸出、輸入の両方で大きく影を落とすことになりそうです。
ただ、ここについてはEU離脱が決定しても、
正式な離脱まで2年の猶予がありますので、
この間に協議され、方針が決まることになると思います。
この辺りは慎重にウォッチしていく必要がありそうですね!
3)マーケット
現在、英国はヨーロッパの
中枢マーケットとして機能しています。
世界的に見ても、金融の中心として位置付けられており、
アメリカ・ニューヨーク
中国・上海
イギリス・ロンドン
金融市場はこの3つの都市を中心に回っています。
そのため、各国の金融機関が
そこに拠点を置いているわけなんですが、
EUに加盟しているうちは
ロンドンに拠点を置いておけば、
EU内で許認可を求められずビジネス展開できます。
ただ、EU離脱してしまうと、許認可が必要になってくるでしょうから、
ロンドンに拠点を置いている企業が
こぞってロンドンを出て行ってしまうかもしれません。。。
(移転先はドイツやフランスなどが濃厚)
そうすると当然、雇用が減りますので、
多くの失業者が出ます。
この影響で95万人の失業者が生まれるとのことですから、
英国の労働人口3159万人(2016年)の内の
約3%が職を失う。。
これは難民を受け入れて失われる失業率より
深刻なのではないでしょうか・・・
4)日本への影響
まず、日本の英国への対外投資額を見てみると
2兆1351億円で、アメリカに次ぐ2番目の投資先なのです。
これで英国の経済が悪くなってしまったら。。。
日本への影響も計り知れませんよね(汗)
そして英国に進出している日本企業の数は931社あり、
ヨーロッパ全体のビジネスを統括する部署の多くが
英国に拠点を置いています。
EU離脱によってビジネスの制度や規制が
変わる可能性がありますので、
ビジネスの利便性や雇用の面から英国以外の国に
ヨーロッパの拠点を移動することが考えられます。
あとは貿易面で先ほど関税のことをお伝えしましたが、
この点でも大きなダメージが予想されます。
例えば日本の大手自動車メーカーは
英国に生産拠点を持っており、
英国国内で生産された158万台のうち
半数近くを日産自動車、トヨタ自動車、ホンダの3社が
占めています。
これらの自動車の多くはEU各国に向けて輸出されているということで、
仮に離脱によって関税がかかるようになれば、
販売への影響も予想されます。
さらには、ユーロ安によって
日本の輸出産業にも大きな影響が出てきてしまうのです。。。
と、ボリュームたっぷりな記事になってしまいましたが、
これらのことから、
英国のEU離脱が世界に波乱を起こす予感が
満載なのです。。。
引き続きマーケットの動向を見て、
近況をお伝えしていくようにしますね^^
以上、
最後までお読み頂きありがとうございます。
こちらの記事が参考になった
という方は、コメント、シェアをお願いいたします。
※誹謗中傷するコメントは受け付けませんので
ご了承ください。
日銀の金融政策現状維持を受け、
恐ろしいくらい株価が乱高下していますね。。
こんばんは。こやまです。
本日は中村に代わり、
水曜日の続編として金曜日の投稿をさせていただきます。
昨日の日経平均株価は500円近くマイナス、
今日は200円ほど反発して高くなっています。
日銀が金融政策を打ち出さないということは
すでに織り込み済みで、
そこまで影響はないと思っていたのですが、
結果としてマーケットは大混乱。。。
また、来る23日の英国国民投票に向け、
日米欧で準備はされているとのことですが、
結果がどちらになっても市場は大きく動くでしょうね。。
来週も引き続き市場から目が離せません!!
ますます注目度の高くなってきている英国EU離脱問題について、
その是非が問われる国民投票の前に、
事柄を理解して自分なりに対策を考えておきましょう♪
さて、
「本当に英国がEU離脱をしてしまったらどうなるのか?」
水曜日投稿したテーマの続編をお話ししていきます。
短期的には間違いなく世界的な混乱を招くことは間違いありません。
とはお伝えしているものの、
具体的にはどうなっていくのでしょうか?
1)為替
EUという大きな組織から独立するわけですので、
国の信用力が低下します。
それにより英国の通貨であるポンドが売られ、
ポンド安が引き起こされることが予想されます。
2)貿易
この自国通貨安によって
輸出は活発化されるでしょうが、
現在EU間での貿易に関税がかからないところ
離脱することによって関税が課されることになってしまいますので、
結局は輸出、輸入の両方で大きく影を落とすことになりそうです。
ただ、ここについてはEU離脱が決定しても、
正式な離脱まで2年の猶予がありますので、
この間に協議され、方針が決まることになると思います。
この辺りは慎重にウォッチしていく必要がありそうですね!
3)マーケット
現在、英国はヨーロッパの
中枢マーケットとして機能しています。
世界的に見ても、金融の中心として位置付けられており、
アメリカ・ニューヨーク
中国・上海
イギリス・ロンドン
金融市場はこの3つの都市を中心に回っています。
そのため、各国の金融機関が
そこに拠点を置いているわけなんですが、
EUに加盟しているうちは
ロンドンに拠点を置いておけば、
EU内で許認可を求められずビジネス展開できます。
ただ、EU離脱してしまうと、許認可が必要になってくるでしょうから、
ロンドンに拠点を置いている企業が
こぞってロンドンを出て行ってしまうかもしれません。。。
(移転先はドイツやフランスなどが濃厚)
そうすると当然、雇用が減りますので、
多くの失業者が出ます。
この影響で95万人の失業者が生まれるとのことですから、
英国の労働人口3159万人(2016年)の内の
約3%が職を失う。。
これは難民を受け入れて失われる失業率より
深刻なのではないでしょうか・・・
4)日本への影響
まず、日本の英国への対外投資額を見てみると
2兆1351億円で、アメリカに次ぐ2番目の投資先なのです。
これで英国の経済が悪くなってしまったら。。。
日本への影響も計り知れませんよね(汗)
そして英国に進出している日本企業の数は931社あり、
ヨーロッパ全体のビジネスを統括する部署の多くが
英国に拠点を置いています。
EU離脱によってビジネスの制度や規制が
変わる可能性がありますので、
ビジネスの利便性や雇用の面から英国以外の国に
ヨーロッパの拠点を移動することが考えられます。
あとは貿易面で先ほど関税のことをお伝えしましたが、
この点でも大きなダメージが予想されます。
例えば日本の大手自動車メーカーは
英国に生産拠点を持っており、
英国国内で生産された158万台のうち
半数近くを日産自動車、トヨタ自動車、ホンダの3社が
占めています。
これらの自動車の多くはEU各国に向けて輸出されているということで、
仮に離脱によって関税がかかるようになれば、
販売への影響も予想されます。
さらには、ユーロ安によって
日本の輸出産業にも大きな影響が出てきてしまうのです。。。
と、ボリュームたっぷりな記事になってしまいましたが、
これらのことから、
英国のEU離脱が世界に波乱を起こす予感が
満載なのです。。。
引き続きマーケットの動向を見て、
近況をお伝えしていくようにしますね^^
以上、
最後までお読み頂きありがとうございます。
こちらの記事が参考になった
という方は、コメント、シェアをお願いいたします。
※誹謗中傷するコメントは受け付けませんので
ご了承ください。