GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.617
教科書に載せたいレベルの通貨不安国家での資産防衛のリアル
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


先月、
ヨーロッパとアジアが交わる街
《トルコ・イスタンブール》へ行ってきました!
日本から直行便で13時間。


さすがにこの距離になると
身体への負担は大きいですし、


機内の過ごし方によって
現地到着後の動きがガラリと変わります。


今回は幸いにも
”プレミアムエコノミー”
アップグレードできたので、


仕事するにしても
仮眠するにしても
かなり有意義に過ごせました^^


もちろん、
お金に余裕があれば、
ビジネスクラスでいきたいものですが、


さすがにそこまで
費用対効果があるものかと
疑念される方もいますよね...


というか、何を隠そう、
この私がそうです・・・w


で、辿り着いた結論がこれ。


やはり、
私の判断基準の多くは
「コストパフォーマンス」です^^


プライベートな旅行であれば
エコノミーで我慢するでしょうけど、


一応「出張=仕事」ですので、
その点は賢明な判断だったかと。


結果的に「大正解」でしたw
▼ANAプレミアムエコノミーのお勧め席は前方の列。足もとの広さが全然違いますw
※注意※

今週のGIA通信は
弊社有料会員向けに配信している
《GGM通信(有料メルマガ)》から
一部抜粋し、リライトした内容となります。


そのため一部データと表現に
古い部分が含まれていることをご容赦願います。
目次
《内需・輸出・外貨獲得》という 3つのエンジンが同時に回るトルコ経済
通貨安でも崩れない国 トルコ経済の強さの理由
一直線に落ち続ける通貨のせいで 急激に進む酷いインフレ・・・涙
慢性的な通貨危機の中で 国民はどうやって資産を守るのか?
《内需・輸出・外貨獲得》という
3つのエンジンが同時に回るトルコ経済
今回のトルコ・イスタンブールへ
約6年ぶりに渡航することもあって、


現地の経済状況を
改めて整理しているのですが、


投資家目線で見ると、トルコは


『教科書に載せたいレベルの通貨不安国家』


であると言い表すことができます。


そして実はこれ、
遠い国の話ではありません。


むしろ日本の将来を考えるうえで、
非常に示唆が多い国でもあるのです。
まず基本情報から
軽く整理しておきます。


トルコは人口約8700万人、
地理的にはヨーロッパと中東の中間に位置し、
物流・エネルギー・観光の”ハブ国家”です。
トルコというと、
多くの方はまず観光や
物価の安さを思い浮かべるかもしれませんが、


投資家目線で見ると、
この国はかなり興味深い存在です。


特に重要なのは、
トルコは単なる観光国家ではなく、


実は非常にバランスの
取れた産業国家だという点です。


むしろ新興国の中では
製造業がしっかりしている、
少し珍しいタイプの経済構造を持っています。


トルコ経済は大きく見ると

「製造業」「建設」「観光」「農業」

という4つの柱で支えられています。


この4つが同時に回っていることが、
長年通貨危機が続いているにもかかわらず、
経済そのものが崩壊しない理由なのです。


言い換えると、
《内需・輸出・外貨獲得》という
3つのエンジンが同時に回る構造になっています。
通貨安でも崩れない国
トルコ経済の強さの理由
まず投資家が
最も注目すべきなのは「製造業」です。


実はトルコは
「ヨーロッパの工場」
と呼ばれることもあるほど、


欧州向けの生産拠点として
重要なポジションを占めています。


地理的にEUに近く、
賃金は欧州より安く、


さらに
EUとの関税同盟によって
関税なしで輸出できるという
非常に有利な条件が揃っています。


企業から見れば
「中国より近く、東欧より安い」
という絶妙な立ち位置です。


自動車ではトヨタやフォード、
ヒュンダイなどが生産拠点を置き、


欧州向け輸出の
基地として機能しています。


家電ではBekoという
ブランドが欧州で広く普及し、


アパレルでは
ZARAやH&Mの重要な
サプライヤーとして機能しています。


つまりトルコは
軽工業から中工業まで幅広く強い、
輸出可能な産業を持つ国なのです。


これが通貨が弱くても
輸出で生きていける理由の一つです。
もう一つ大きな柱が
「建設」「不動産」です。


トルコは
世界有数の建設国家であり、
国内外で巨大プロジェクトを
数多く手がけています。


国内では巨大空港、橋、
高速道路、都市再開発など
国家主導の建設ラッシュが続いていますし、


海外でも中東やアフリカ、
中央アジアで大型インフラ案件を受注しています。


ここで投資家として重要なのは、
通貨安とインフレが続く国では
不動産が「貯蓄手段」になるという点です。


通貨の価値が下がり続ける社会では、
人々は現金を持たず不動産を買います。


そのため建設需要が非常に強く、
国内経済を支える大きなエンジンになっているのです。
そして観光は
外貨獲得の生命線です。


トルコは
年間5000万人規模の観光客を
受け入れる世界有数の観光大国で、


欧州・ロシア・中東から
大量の観光客が訪れます。


ここが為替と直結します。
観光は外国人が直接外貨を持ち込む産業です。


つまりリラが
下がるほど旅行が安くなり、


観光客が増え、
外貨が入ってくるという
「自然ヘッジ」が働きます。


通貨安でも国が回る理由の
一つがここにある訳ですね!
この点は昨今の日本でも
同じ状況となっており、


最新の統計データでは
2025年における訪日客は
過去最多の4270万人となったそうで、


これも「円安」の影響が
かなり大きいと言えるのは間違いありません。
さらに意外と知られていませんが、
トルコは農業大国でもあります。


小麦、果物、ナッツ、
オリーブなどの生産が盛んで、
食料自給率が高い国です。


これは通貨危機国家にとって
極めて重要な要素です。


輸入に依存する国は
通貨安で崩壊しやすいですが、


食料を自国で賄える国は
粘り強い経済を維持できます。


こうして見ると、トルコは
「通貨は弱いが経済は意外と強い」
という非常に特徴的な国です。


輸出できる製造業があり、
外貨を稼ぐ観光があり、
国内投資を支える建設があり、
食料を生産できる農業がある。


この構造があるからこそ、
通貨が長期下落しても経済は回り続けます。


通貨危機の中でも
機能し続ける経済構造を持つ国として、


投資家にとって
非常に示唆の多い
ケーススタディと言えるでしょう。
一直線に落ち続ける通貨のせいで
急激に進む酷いインフレ・・・涙
さて、我々個人投資家が
本当に注目すべきはここからです。


現在のトルコ経済を一言で言うなら


「慢性的な通貨危機の中で回り続ける経済」です。


最大の特徴はインフレです。


直近数年、
トルコのインフレ率は
異常な水準が続いています。


一時は年率80%を超え、
現在も高水準を維持しています。


日本の
「2%インフレ目標」とは
完全に別世界です・・・汗
つまりトルコでは、


現金は持っているだけで価値が急速に減る
給料が上がっても生活は楽にならない
物価が常に上昇する


という状態が日常であり、
この状況の核心にあるのが
トルコリラの長期下落です。


ちょっと余談ですが、
物価が上昇していると言っても


「まあ、そうだよね・・・」
程度にしかピンときていない人もいると思います。


一つ例を出すと、
世界の物価水準を比較するときに
よく使う「ビッグマック指数」があります。


2018年10月のセミナー時には
以下の表にあるような状態でした。


ある統計データでは
トルコは世界45位となっていて、


日本やベトナムよりも安く、
インドやインドネシアより
少し高いと言う位置関係でした。
そして同じ指標で
最新データを拾ったのがこちらです。


なんと!
トルコは世界の13位まで上昇。


この短期間でものすごく
国内の物価が高騰しているのが、
こうしたデータでも示されています


※ビッグマック指数で言えば
2.83ドル→5.32ドルと約1.9倍
ちなみに、
我が国日本はというと、、、、


世界で44位。


同じアジアの中でも
タイや韓国、中国よりも順位は低いです。


本当に安い国になりましたね、、、、涙
トルコリラは
過去10年以上にわたり、
ほぼ一貫して下落トレンドです。


下の2つのチャートは
トルコリラの対米ドル、
対日本円の長期推移を表したものですが、


この10年間で両方の通貨に対して
90%以上も自国通貨が毀損しており、


「一直線に落ち続ける通貨」の典型例です。


▼TRY/USD 月足長期チャート(直近10年)
▼TRY/JPY 月足長期チャート こんな酷い状態で、
国民はどうやって生活しろっていうのか....


その責任は間違いなく
現エルドアン政権にあるはずなので、


1日も早く
政権交代が起きれば良いと
私でもそう思ってしまうほどの
悲惨なレベルですよね、、、涙
慢性的な通貨危機の中で
国民はどうやって資産を守るのか?
これは投資家にとって
非常に重要なポイントです。


通貨が弱い国では、
国民はどう行動するのか?


答えはシンプルで、
”自国通貨を信じなくなります”


トルコでは実際に


不動産購入
外貨保有(ドル・ユーロ)
金ゴールド保有


が国民の“生活防衛行動”として定着しています。


特に金ゴールドの人気は圧倒的で、
トルコは世界有数の金需要国です。


結婚・貯蓄・贈与・相続…
すべてに金ゴールドが使われますが、


これは単なる文化ではなく、
通貨不信が招いた結果と言えます。


ここが投資家にとって
非常に重要な示唆です。


通貨が信用を失うと、
人は「”紙のお金”から”実物資産”へ逃げる」のです。


これは歴史上何度も
繰り返されてきた現象であり、
何もトルコに限ったことではありません。


そして為替です。
トルコは高金利国家としても有名です。


政策金利は長年にわたり
極めて高水準で推移しています。


普通なら高金利=
通貨高になりそうですが、
トルコでは逆です。


なぜか?


理由はシンプルで、
インフレが金利よりも高いからです。


実質金利(名目金利―インフレ)が
マイナスの状態が長く続いているため、


高金利に見えても、
通貨の価値は守られていないのです。
ここは投資家が
誤解しやすい重要ポイントです。


金利が高い国=通貨が強いではない
インフレより金利が低い国=通貨が弱い


この構造は、
日本を含む多くの国にとっても
無関係ではありません。


さらに興味深いのが「不動産市場」です。


上述した通り、
トルコではインフレと通貨安の影響で
不動産が「貯蓄手段」として人気です。


外国人による
不動産購入も非常に活発で、
ロシア・中東・欧州からの投資資金が流入しています。


つまり


《通貨が弱い → 実物資産へ資金流入 → 不動産価格上昇》


という典型的な流れが起きています。


これは資産防衛の観点では
非常に重要な現象であり、
トルコはまさに今、極端な形で


《通貨価値 vs 実物資産》


の構図を体現している国なのです。
ここまでざっと
トルコについて見てきたように、


トルコは


『教科書に載せたいレベルの通貨不安国家』


ではありますが、
何も特殊な国ではありません。


むしろ、
世界の多くの国が向かっている方向を


少し早く体験している国
と言っても良いかもしれません。


通貨価値が揺らぎ始めたとき、
人・資金・資産はどう動くのか・・・。


そのリアルな実験場が、
今のトルコであり、
そこから学べることは多くあるはず。


私自身、2018年に
トルコ・イスタンブールに
投資用不動産を購入し現在に至りますが、


教科書に載せたいレベルの
”通貨不安国家”において、


通貨価値の毀損に実物資産が
どこまで価値を保ち、耐えうるのか・・・


その一つの実験をしてきた
と言っても過言ではありません。


もちろん
新興諸国での不動産投資は、
5年10年という短いスパンで考えることなく、


あくまでも長期間で考えれば
負けの少ない資産形成の形ではあります。


しかしながら、
世界の分断化が進み、


世界のあらゆる地域で
地政学的リスクが高まり、


金融債券バブルが
もう限界に近いところにきている中で、


もしかしたらこのあたりで
”売却”という選択肢も考えるべきかと、


今回の渡航で
トルコ不動産市場の
最新情報を入手しつつ、
適切な判断をしていくつもりです。


現地通貨であるトルコリラは、
この10年で約9割価値を毀損しました。


・・・と言うことは、


不動産価格が現地通貨で
それを上回っていないと、


《通貨価値 vs 実物資産の戦い》
に敗北したことになります。


果たして不動産価格は、
通貨価値の毀損以上に
値上がっているでしょうか?


その答えは・・・・


じきにわかります^^


▼トルコ最大級の不動産総合会社『Propety Turkey』のオフィスにて
▼イスタンブールでの不動産視察の様子
追伸)


トルコ・イスタンブール出身で、
日本でも経済エコノミストで
活躍中のエミン・ユルマズ氏が、


楽天証券との対談で
トルコ経済の実態を語った
興味深い動画がありました。


Youtubeで観れますので、
ぜひ参考にされてください^^


▼【エミン・ユルマズ氏に学ぶ!】
・高金利・高インフレのトルコ経済の実態とは?
・トルコってどんなところ?
・トルコの政策金利とインフレ率について
・日本のインフレはどうなる?
また、こんな動画も
トルコの成長ポテンシャルについて
よく整理されたもので参考になりました!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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