GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.604
レーガノミクスと共通点が多い現米経済が示唆する未来とは?
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


皆さんは
投資や資産運用に関する
書籍を普段からよく読まれますか?


「歴史は繰り返さないが韻を踏む」


有名な格言ですが、
過去の歴史や出来事を学ことで


自身の資産形成なり
今後の投資戦略の構築に
役立つことはよくあります。


今週のGIA通信では
ヘッジファンドの
概念を作ったといわれる


ジョージ・ソロス氏の名著
『ソロスの錬金術』から、


財政赤字と
ドル相場の関係について
興味深い部分をご紹介します。


特に1980年代前半の
レーガノミクスの時代に注目すると、


今の米国経済と驚くほど
共通する点が多くあることに驚きます。
目次
「インフレなき経済成長」 80年代の米国は世界の主役に君臨
利払いと債務返済の負担が増し やがて経済は逆方向に作用する
レーガノミクスと共通点が多い 歴史は繰り返さないが韻を踏む
「インフレなき経済成長」
80年代の米国は世界の主役に君臨
1980年代前半、
米国は1970年代の高インフレから
ようやく脱却した直後でした。


ボルカー議長による
金融引き締めでインフレは
落ち着き始めましたが、


金利は依然として
歴史的な高水準を保ったまま。


結果として
ドルは強く、輸入も増加。
物価を抑える効果がありました。


さらに、
レーガン政権は
巨額の財政赤字を抱えつつも、
政府支出で景気を刺激。


これにより、
米国の経済成長は
しっかり維持されていたのです。


当時の状況を
前出のソロス氏はこう表現しています。


「強い経済、強い通貨、巨額の財政赤字、
巨額の貿易赤字が相互に強化し合い、
インフレなき経済成長をもたらす
自己強化的なトレンドが始まっていた」

それ以降米国は
世界の覇権国家となり、


2025年となった今も
その地位を守っていることは
誰もが納得することでしょう。
利払いと債務返済の負担が増し
やがて経済は逆方向に作用する
伝統的な経済学では、
貿易赤字の拡大は


「通貨(=ドル)下落」
「経済停滞」を招くはず。


しかし、
レーガノミクスでは、
この貿易赤字を2つの要素が補いました。


1)財政赤字による政府支出
→赤字の支出が景気を刺激し、
貿易赤字のマイナスを相殺。


2)海外からの資金流入
→高い金利に惹かれた
外国投資家がドルを買い、
財政赤字の資金面の穴を埋めていた。


ドル高と財政赤字のこの組み合わせが、
当時の好循環を支えていたわけです。
ソロス氏は著書の中で
次の点に注目して警告しています。


「投機的な資金流入は
短期的に自己強化的だが、
利払いと債務返済の負担は増し、
やがて逆方向に作用する」



つまり、

外国人投資家が
米国債を大量に保有することで、


政府の利払い負担は膨らみ、
好循環を維持するのは次第に難しくなる、


ということです。


実際、1980年代後半には
ドル高を是正するための
「プラザ合意」が行われましたが、


結局ドル安は止まらず、
株式市場の《ブラックマンデー》へと
繋がっていきました。
レーガノミクスと共通点が多い
歴史は繰り返さないが韻を踏む
レーガノミクス当時と
今の米国経済には共通点が多いです。


・コロナ後に金融緩和と財政支出で経済を支えた

・財政赤字は依然として巨額

・高金利によってドルが強い


株の「空売り」と言えば
このソロス氏の代名詞と言われるほどで、


1992年、英国ポンドの空売りで
イングランド銀行をつぶした話は有名ですが、


過去に空売りで
多額の利益を手にしたのは
何も英国ポンドだけではなく


当時米ドルの空売りでも
巨額の利益を得ました。


株式投資で利益をあげるには
将来の値上がりを期待して持つ「ロング」


逆に将来の値下がりを期待して持つ
「ショート」がありますが、


ソロス氏は特に
市場のトレンドを読み、
好循環の裏に潜むリスクを
的確に把握することに長けていたわけです。
ここで、
投資家としての示唆をまとめると、
このような感じになろうかと。
・財政赤字とドル高の組み合わせは、短期的には経済を支える

・しかし、海外投資家の資金流入に依存している以上、長期的には危うい

・市場の好循環の裏に潜むリスクを意識することが重要
つまり、
今のドルや米国債の動き、


そして金ゴールドや
その他安全資産への資金の流れも、


レーガノミクス時代の
再現を見ているような状況と言えます。
このように歴史を振り返ると、
過去の成功パターンとリスクの両方を学べます。


ソロス氏の投資日記を読むと、
リアルタイムで市場の好循環と
崩壊の瞬間をどう捉えたかが
非常にわかりやすく描かれています。


このメルマガでも
出来る限り過去の歴史から
学べるトピックスについて
多面的に取り上げていきますが、


今すぐ過去の賢者から学びたい方は、
直接お読みいただくことをお勧めしています!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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