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| 通貨主権と金融政策の主導権を政府に取り戻す壮大な『国家戦略』 |
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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
今週のGIA通信は米国で成立した
「ジーニアス法(GENIUS Act)」をきっかけに
大きく動き出している
「ドル」と「暗号資産」の
気になる動きについて
少しお話ししたいと思います。
一見すると専門的で
遠い話のように見えるかもしれませんが、
これは決して
金融業界だけの話ではなく
今後私たちの
資産運用や国際送金、
ひいては日本の金融政策にも
波及する可能性のある変革なのです!
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米ドルの国際的な地位が揺らぐ中 ”新ドル”としての台頭するステーブルコイン |
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2025年7月18日、
トランプ大統領は「ジーニアス法」に署名し、
米国初のステーブルコインに
特化した法制度が正式に誕生しました。
この法案の目的は、
民間によるドル連動型
ステーブルコインの発行と流通を
一定の規制と透明性のもとで
公的に認めるというものです。
ただし、
ここで重要なのは、
「なぜ今、トランプ政権が
ステーブルコインに本腰を入れてきたのか?」
という背景です。
その根底には、
ドルの国際的な地位が
かつてないほど揺らぎ始めている・・・
そのような危機感があるからです。
日頃からリテラシー高く
情報を拾われている皆さんであれば
釈迦に説法なことかもしれませんが、
ステーブルコインとは簡単に言えば
「ドルと1対1で価値が連動する暗号資産」
のことです。
たとえば
「USDC」や「USDT」などは、
1コイン=1ドルで運用され、
ドル資産の裏付けをもとに発行されています。
このステーブルコインには
次のような特徴があります。
・決済スピードが非常に速い(ほぼリアルタイム)
・24時間・365日稼働可能(銀行不要)
・国境を越えた送金に適しており、手数料が安い
これらの利便性により、
ステーブルコインは
”新しいドルの形”
として台頭しつつあります。
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両立不可能とされてきた二律背反の 解決策としてのステーブルコイン |
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トランプ政権が
この仕組みに注目した理由は、
「ドルに連動するが、
中央銀行ではなく民間が発行できる」
という点にあります。
つまり、
ステーブルコインが広く流通すれば、
米国の実物ドルが
海外に出回らなくても、
ドル建ての価値が世界を循環する
という状態が実現できるのです。
そして、
ステーブルコインの発行には
裏づけとなるドルが必要ですから、
ドルへの需要も高まり、
ドル体制を支えることにつながる訳です。
この構造は従来の
貿易赤字を出すことで
ドルをばらまくというモデルとは異なり、
米国が貿易黒字を維持しながらも
ドルの覇権を保つという、
従来は両立不可能とされてきた
二律背反の解決策となり得ます。
さらに見逃せないのが、
FRB(連邦準備制度理事会)との関係性です。
FRBは米国の中央銀行であり、
金利操作やマネーサプライの
調整を行う強大な権限を持っていますが、
政府からは完全に独立しています。
これまでトランプ大統領は、
FRBが景気後退局面でも
利下げに応じなかったことなどに不満を抱き、
「FRBは政府と協調すべきだ」
と公然と批判してきました。
しかし、いくら大統領であっても
制度上FRBに直接命令を出すことはできません。
そこで
「政府主導で金融政策に影響力を持つ手段」
として登場したのが、ステーブルコインなのです。
これはいわば、
FRBによる通貨発行権を
間接的に削ぐ戦略とも言えます。
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通貨主権と金融政策の主導権を 政府に取り戻す壮大な『国家戦略』 |
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今回成立したジーニアス法は、
次のような内容が含まれています。
・民間発行のステーブルコインを合法化・推進
・その裏付け資産を透明化・監査対象とすることで信頼性を担保
・政府主導でステーブルコインの流通を制度的にサポート
この流れにより、
USDC(Circle社)や
USDT(Tether社)といった
主要なドル連動型暗号資産が
世界展開を加速させる
土壌が整ったとも言えます。
もちろん、
共和党内の保守派を中心に、
「通貨発行を民間に任せて良いのか?」
「FRBの独立性を脅かすのではないか?」
などの懸念の声が根強くあります。
このように、
ステーブルコインには
自由と制御のバランスという
“政治的緊張”が常に伴うのです。
一方で、金融業界や
テクノロジー企業からは歓迎の声が多く、
国家戦略の一環としての
金融イノベーションという
捉え方が広がりつつあります。
さらに、
ジーニアス法には
国際的な戦略性もあります。
ここ数年、
BRICS諸国を中心に、
「脱ドル」の動きが活発化し、
独自通貨の発行構想や
人民元建て取引の拡大が見られます。
しかし、
いくら中国がGDP世界第2位とはいえ、
人民元には以下の限界があります。
・為替管理が厳しく、自由通貨とは言えない
・資本規制があり、自由な流通が困難
・中国は慢性的な貿易黒字国であり、通貨が世界に出回らない
これでは米ドルに変わって
世界の基軸通貨に取って代わるのは
現実的ではないと考えられます。
一方で、
ドルは赤字を出すことで
意図的に世界中にばらまかれてきた通貨です。
ところが、
トランプ政権は
貿易赤字の是正を掲げており、
このままではドルの海外流通が細り、
ドル覇権の弱体化に繋がるジレンマが生じます。
そこでその解決策が、
「ステーブルコインで
世界にドル価値を流しつつ、
実物ドルは国内に留める」
という新しいモデルなのですね!
今回のジーニアス法の成立を受けて、
米国は「通貨の未来」を再設計しようとしています。
それは、
単なる技術革新ではなく、
通貨主権と金融政策の主導権を
政府に取り戻す壮大な『国家戦略』
そう言っても過言ではないでしょう。
ステーブルコインは
そのための一つの道具であり、
“影のドル”を通じて
米国の通貨覇権を新たな形で
維持する試みであることは知っておいてください。
単に新しい暗号資産に関する
法律が正式に認められたということだけではなく、
その裏側にある本質的な
課題や目的を把握できるようになれば、
皆さんは将来を先読みして
効果的に資産を増やしていくことが出来るでしょう!
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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