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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
前回のGIA通信でお伝えした
「日本と香港での地金売買で裁定取引」
多くの方に反響をいただきました^^
なかなか海外の、
しかも現物資産の売買について
「実体験」をもとに
お伝えする媒体も少ないのが
その理由だったかもしれませんねw
今回はさらに周囲の人たちに
一歩も二歩も差をつけられるように
銀の市場・価格動向について
最新の情報をお伝えさせていただきます。
またもや力作?
2週間分の長文メルマガになりますので
落ち着いた環境でお読みくださいね^^
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銀行カルテルが銀価格を操作で 一部の金融機関が利益を独占! |
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先々週のGIA通信でも取り上げた
現物資産の中の貴金属『銀(silver)』
今まさに歴史的な
転換点を迎えようとしていること、
どれだけの方が気付けているでしょうか?
金の産業需要が
急速に拡大している一方で、
供給は減少して市場全体に不安が広がっています。
これに伴い巨大な
空売りポジションが積み上がり、
爆発寸前の火薬庫のような緊迫感が漂っています。
リテラシーの高い
GIA通信の読者様のことですから、
この事実をご存知の方も多いかと思いますが、
実は銀市場は
「銀行カルテル」によって
長年価格を抑え込まれてきました。
莫大な空売りポジションを通じて
銀の価格を低く抑えることで、
JPモルガンなどの一部の金融機関が
利益を独占する構造が続いていたのです。
しかし、、、、
今その歪んだ均衡が崩れようとしています。
価格を抑え込もうとした
金融機関が自ら仕掛けた罠にとらわれ、
巨大なショートスクイーズが
起こる可能性が高まっているのです。
世界全体で不足しつつある銀が
今後どのようにして市場を揺らし、
歴史的なショートスクイーズを
引き起こそうとしているのか?
今週のGIA通信では
金融の闇に隠された
銀市場の訪れるであろうある危機と
投資の機会について少し触れてみたいと思います。
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金融機関による銀価格操作は 陰謀論ではなく事実として証明! |
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繰り返しにはなりますが、
銀市場では長年に渡って
金融機関による影の価格操作が
続けられてきました。
数十年にわたる
銀行カルテルの介入により、
銀価格は人工的に抑え込まれ、
その真の価値は意図的に隠されてきたのです。
この操作は陰謀論ではなく、
複数の規制当局による調査によって
事実としてすでに証明されています。
JPモルガンをはじめとする
これらの金融機関は銀市場を牛耳り、
自らの利益を守るために
空売りポジションを増やし続けてきました。
しかし、
今年に入って
銀の価格が年初来で
約4割程度上昇し始めると、
この空売り戦略が
大きなリスクに変わりつつあり、
銀行は膨大な
損失を回避するために、
保有する空売りポジションを
カバーしなければならない
状況に追い込まれているのです。
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理論上の銀価格は◯◯◯◯円!? 紙と現物の驚くべき乖離 |
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銀市場にはもう1つの
大きなリスクが潜んでいます。
それは
「紙の銀と現物の銀の驚くべき乖離」です。
銀行やトレーダーたちは、
数十年にわたって実物の銀を
はるかに上回る量の紙の銀、
すなわちデリバティブや
先物商品取引契約を扱ってきました。
この紙市場は、
あたかも実物に裏付けされた
もののように振る舞っていますが、
実態はそうではありません。
米国の債務時計に示されているように、
現在市場で取引されている紙の銀は、
実物の供給量を411倍を上回る計算となり、
金に対しても約3倍近い多さと
なっていることは驚くべきことです。
この異常な割合は将来
銀の実物が引き渡される可能性が極めて低く、
デリバティブの世界は
完全に仮想の銀供給に
依存していることを示しています。
ここでちょっと計算してみましょう。
この原稿を書いている
12月6日時点での銀のスポット価格は31.4ドル、
紙幣と現物の比率が411.33であると仮定します。
もし仮に
ペーパーデリバティブ市場が
何らかの問題を引き金に崩壊した時、
現物の銀1オンスあたりの価格は、
12,915.76ドルでないと辻褄が合いません。
もし仮に1ドル150円とする場合、
1オンス銀貨1枚=1,937,364円(税抜き)
という計算になります。
えっと、、、
前回のGIA通信でお伝えしましたが、
国内でカナダのメイプルリーフ1オンス銀貨は、
いくらで売られていたか覚えていますか?
野口コインさんの販売価格は
税込価格で1枚6,692円でしたから、
本来の銀価格は今の価格と比べて
318倍程度にならないといけません。
あくまでも理屈上のお話ですけど、ねw
さあ、みなさん。準備は整っていますか?
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金本位制に基づく新通貨発行で 裏付けのないFIAT通貨は紙屑化? |
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世界の基軸通貨である
米ドルの崩壊を近い将来
迎えていく可能性がある中で、
BRICSは
金本位制に基づく
国際決済通貨の導入が
実現性を帯びてきています。
貴金属の価格を
操作されていない価値に
我々はもっと真剣に
目を向けていく必要があるのです。
現在、金や銀などの金属の
先物取引が行われてる
ニューヨーク・コメックス(COMEX)での
銀の実在庫は過去最低レベルに達し、
先物商品取引契約のうち、
実際に引き渡される量は
わずか2.5%未満にすぎないと言われています。
紙の契約書だけが
銀市場を支えてきた状況が、
今まさに急速に崩壊しつつあり、
投資家たちが
実物の銀を求め始めた瞬間、
この大きな乖離が招く危機が
一気に表面化するのはもはや
時間の問題かもしれません。
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供給減+需要増=銀現物がない!? 二桁増の再エネ需要が追い討ちを |
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銀市場における
もう1つの大きな懸念は、
物理的な供給量の減少です。
世界の銀の生産量は
2016年をピークに減少傾向にあり、
現在銀の供給は
かつてないほど
厳しい状況に陥っています。
実際銀は、
主な供給源である鉱山から
わずか25%程度しか産出されていません。
なぜなら
銀の価格が安すぎるため、
銀だけを採掘する鉱山は少なく、
銅と亜鉛の副産物として
回収されるのが主流だからです。
さらに新しい鉱山の発見も
この10年で約50%も減少しており、
将来の供給増加はますます
厳しくなっていくと言われています。
銀鉱山の開発には
通常10年以上の時間が必要ですので、
現在の需要増に
すぐに対応することは
もはや不可能に近いのですね・・・汗
また、地政学的リスクの
高まりに伴う経済の不安定化により、
安全資産としての
銀への関心が高まっています。
中央銀行による
前例のない金融政策の影響もあり、
銀の需要は今後も増え続けると考えられます。
このような状況下で、
銀市場は持続不可能な
供給不足に直面しており、
この問題が引き起こす影響は
無視できないレベルに 達しています。
上述した足元の
需給バランスのタイト化だけではなく、
そもそも論として、
銀は現代社会のあらゆる産業で
不可欠な存在となっています。
古くから富の象徴とされてきた銀は、
今やテクノロジー、エネルギー、医療、
そして防衛分野にまで
幅広い用途で欠かせないものとなっています。
特に注目すべきは、
再生可能エネルギー分野での需要増です。
銀は太陽光パネルや
電気自動車(EV)など、
グリーンエネルギー技術の
中核部品として使用されており、
世界的な持続可能
エネルギーへのシフトに伴って、
その需要はますます増大しています。
また、電子機器にも
銀は欠かせない素材であり、
スマートフォンやコンピュータなど、
日常生活で使用される製品にも多く含まれていますし、
さらに防衛産業では、
レーダーシステムや暗視装置といった
軍事技術にも欠かせない要素となっています。
こうした幅広い用途に
支えられていることが根底にあり、
銀の需給バランスは
かつてないレベルで圧迫されています。
人口14億人を誇る大国・インドでは、
2024年に入って銀の輸入は
昨年の2倍のペースで増えています。
また、同じく14億人の人口を持つ中国は、
世界の銀の産業用需要の4割程度を占め、
太陽光パネルの最大生産国でもありますが、
太陽光発電産業は2022年だけで
約4,000トンの銀を消費したと報じられています。
専門家の予測によると、
太陽光発電産業における銀の需要は、
今後20年間で全体の80%を占める可能性もあり、
中国の影響が大きくなれば
相場予想の変動要因として
市場関係者は注視せざるを得なくなります。
このように中国やインドを
中心とした世界各国がこの貴重な資源を
確保するために競争を繰り広げる中で、
銀の不足がいよいよ
顕在化し始めている、という訳ですね!
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ゲーム・チェンジで銀相場は 大きな転換期を迎えている! |
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さて、冒頭にお伝えした
金融機関の銀価格に対する価格操作について、
もしかすると
「なぜ銀の価格を低位で押さえつけるために
そこまでの努力をしているのか?」
そう疑問に持たれた方も
いらっしゃるかもしれません。
そこには色々な思惑があると思いますが、
出来るだけシンプルにお答えすると、
「基軸通貨である米ドルの覇権を維持するため」
ということになろうかと思います。
古代から金と銀は
正真正銘のお金である訳ですが、
金や銀の価格が
今よりグングンと上昇していけば、
人々はドルを捨てて
貴金属に殺到することになります。
現在のファット通貨
=不換通貨が何の裏付けもない、
偽物のお金であることを隠し続けるために、
通貨発行権を
持っている米FRBを中心として、
既得権益を得てきた
ウォール街が必死になって本物の
存在を曖昧にし続ける努力が行われてきました。
それを長年続けてきたことによって、
人々は今の紙の通貨が本物のお金だと
思い込むようになっている訳ですが、
果たしてその洗脳が
溶ける時は近々訪れるのでしょうか?
銀価格はボラティリティーが高いので、
リスク許容度が低い方にはお勧めしません。
年初来で約4割程度も
上昇してきていますので、
もしかすると一旦調整が入って
これから大きく下落するかもしれません。
しかしながら、
過去数十年を振り返ってみて、
それこそ《ゲーム・チェンジ》が
起きている今の投資環境下において、
銀市場は大きな転換期を
迎えていると言っても過言ではありません。
その転換期に起こるであろう
「チャンス」を捕まえたい方は、
今回お伝えした情報を含めて
是非ともご自身の頭の中で
投資戦略を組み立てるなどされてください。
最後に今一度。
1970年以降の
金銀比価(gold and silver ratio)と、
過去の実績に基づいた銀価格の
価格見込みについて載せておくので、
実際に投資はしない方でも
妥当な銀価格はいくらなのか
考えてみてくださいねー!
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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