GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.557
これからはコモディティの時代!を裏付ける5つの“D”トレンド
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


今週から来週にかけて
お盆休みで帰省のご予定の方も多いかと。


そんな中で
気象庁が初めて発表した
『南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)』


発生する確率は
「数百回に1回程度」なようですが、


地震学の観点で見れば
平時より大規模地震の可能性は
高まっていると言えるみたいです。


何事も備えあれば憂いなし、ですが、
もはやいつ起きてもおかしくない・・・。


そんな危機感を持ちながら
今出来る対策を早急に講じましょう。
目次
あの米投資銀行が警鐘を鳴らす! 現物資産を持つ重要性と緊急性
これからは「コモディティの時代!」 それを裏付ける5つのDとは?
物事の潮目を的確に読み 波に乗って資産を増やしていく!
あの米投資銀行が警鐘を鳴らす!
現物資産を持つ重要性と緊急性
世界でも有数の投資銀行で
多くの富裕層を顧客に抱える
米ゴールドマンサックス。


ここ最近彼らが
顧客に出したレポートの中で、


以前よりもまして、
金や銀などの貴金属や
土地などを含めた『現物資産』を持つ


重要性と緊急性について
危機感を持つように!と伝えています。
米財務省が最近発表した
最新統計データによると、


米連邦政府の公的債務残高が
初めて35兆ドルを超えた模様で、


これは中国、ドイツ、
日本、インド、英国の5カ国の
経済規模の合計に匹敵するというから驚愕です!
米政府は1980年代から
多額の債務を積み上げてきており、


1985年に純債権国から
純債務国に転じて以降、
債務規模は増加の一途をたどっています。


特にここ数年は急速に拡大しており、
2017年9月に20兆ドルを超えたあと、
その約5年後には30兆ドルをも突破。


2023年6月以降は
なんと100日ごとに
約1兆ドルのペースで増加しているのです!
▼急速に膨れ上がる市場に出回るお金=M2
今年11月には
大統領選挙が予定されています。


国民からの支持を得るためには
経済対策と雇用対策は必須ですが、
その一環として大幅な財政支出は免れませんし、


これまで「小さな政府」を
目指してきた共和党のトランプ氏が
今回大統領に再任したとしても、


それは変わることがないでしょう。


もはやこの天文学的に
積み重なった莫大な債務残高を
国は返済しよう!などと
本気で思っている人は皆無でしょう。


もうここまでいけば
お金を刷って刷って刷りまくって、


結果ハイパーインフレを起こて
借金の価値をも目減りさせ、


ガラガラポンの
《グレードリセット》


チャラパーにするしかないと考えるのは
決して私だけではないかと思います。
▼インフレ税とは お金の価値低下、政府の債務「圧縮」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCA194NJ0Z10C22A8000000/


まあ、グレートリセットが
起こるかどうかは置いておいて、、、


ただいづれにしても
今後はさらにお金の価値の毀損スピードが早まり、


その反面、数年間単位で
お金の対局にあるモノ=商品価格が上昇する


《スーパーサイクル》がやって来る!と
多くのエコノミストが警鐘を鳴らしています。


今回のGIA通信では
ゴールドマンサックスが強調している


「”5つのD”の流れによって
金や銀などのコモディティは
以前にも増して必要とされる時代に入った」



そのように伝えている
内容について取り上げたいと思います。
これからは「コモディティの時代!」
それを裏付ける5つのDとは?
興味深いことに、
ゴールドマンサックスが
レポートの中で取り上げている
5つの主要トレンドは


全て『D』が最初につくもので、
【The 5D Bull Market】という
タイトルで以下の表にまとめられています。


下の表を簡単に説明すると、
左列にあるのはコモディティの
商品群(カテゴリー)が並べられており、


その中にもう少し
細かい商品が含まれています。
■Energy : エネルギー
■Industrial Metals:産業用金属
■Precious Metals:貴金属
■Agriculture & Softs:農業その他
■Freight:輸送
表中の四角いチェックボックスは、
すでに価格上昇が見られている
=顕在化しているもの
であるのに対して、


時計のマークは、
これから価格上昇が見られる可能性がある
=潜在的なもの
を表しています。
1)Disinvestment
(投資撤退)



何年にもわたる収益の低迷、
環境圧力によるコストの上昇、


不確実な長期需要、
短期プロジェクトへの移行などにより、
生産供給設備への投資が急停止しています。


この投資後退により、
銅やアルミニウムの採掘、石油精製、輸送など、
すぐには対応できない分野で特に供給が逼迫しています。
2) Decarbonization & Climate Change
(脱炭素化と気候変動)



ゴールドマンサックスのアナリストは、
2050年までに実質ゼロを達成するという
大きな脱炭素化の目標には、


世界の経済生産高の
約2%に相当する
グリーンインフラ投資が
必要になると見積もっています。


これには電気自動車の
生産拡大も含まれていますが、


当然電気自動車に大量に
使用される金属の需要が急増しています。


同時に、
気候変動によって
引き起こされる極端な気象パターンにより、


供給が混乱して
農産物の価格が上昇する可能性があります。
3) De-risking (Hedging)
(リスク回避)



世界的な混乱は、
もはや地球上で日常茶飯事です。


政策立案者、企業、投資家が、
地政学的リスクからサプライチェーンや
ポートフォリオを守りたいと
考えるようになっているのも不思議ではありません。


この保護的変化は、
すでに金などの戦略的商品の
需要を押し上げています。


原油や重要な鉱物などの
商品の戦略的備蓄を強化する動きと、


サプライチェーンの
セキュリティへの重点強化は、


テクノロジーから
環境保護イニシアチブ、製造業まで、
さまざまな業界で需要を押し上げています。
4) Datacenters & AI
(データセンターとAI)



AIブームは3つの方法で
商品価格を押し上げる可能性があります。


第1に、
データセンターの需要の
急増によって電力需要が高まり、


天然ガスや銅やウランなどの
必須金属の使用が増える可能性があります。


第2に、
経済が成長して所得が増加すると、
全体的な商品需要が増加する可能性があります。


そして第3に、
業界外での生産性の向上により
商品投資に利用できる資本が減少し、
供給が逼迫する可能性があります。


ただしAIは、
セクター内の効率性を改善することで、
商品価格を下げる可能性もありますから
ある程度相殺はされることでしょう。
5) Defense Spending
(防衛費)



世界の防衛費は2023年に急増し、
世界経済全体の2.3%に相当します。
米国では、
防衛費が前年比 9%増と、
当初予測されていた2%を大きく上回りました。


地政学的な不確実性が続いており、
西側諸国が防衛費を増やすと表明していることから、
この数字はさらに高くなる可能性があります。


防衛セクターで
使用される主要な商品には、
蒸留燃料、銅、アルミニウム、鉄鋼、
銀、ウラン、さまざまな戦略鉱物などがあります。
物事の潮目を的確に読み
波に乗って資産を増やしていく!
いかがでしょうか?


私が2022年以降の主役は
金(gold)だと繰り返し伝えているのも、


根底には
こうしたマクロ市場的な流れ、
変化が根底にあってのことです。


コモディティーの
スーパーサイクルについては
また別の機会に深掘りしようかと思いますが、


実際にいくつかの
データやグラフを見る限り、
大きな価格上昇のトレンドに
入りつつある状態であることがわかります。
こうした
大きな経済サイクルについては、
多くの一般投資家は知らないばかりか、


頭の中では知ってても
決してそれを逆手にとって
利用することはしないでしょう。


物事の大局を捕まえて
利益を追求していくためには、


多くの人がまだ気づいていない
時期での『初動』がとても大事であり、


一度その波を捕まえて
乗ることができれば、
あとはその波が大きくなるのを
傍観していれば良いのです。


金の価格も、銀の価格も、
以前と比べると随分と高くなってしまいました。


ただそれはあくまでも
目に見える価格=数字だけを
見ているからそう感じるのです。


表面的な「価格」に惑わされることなく、
本来の「価値」を深く考えて、


時間の経過とともに
価値が高まる本物の資産を
より多く持つように努めていきましょう!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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