GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.525
大型銀行破綻でさらに脱ドルが加速しそうな理由
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


本日が大型連休最後だった
と言う方も多いかと思いますが、


今はあまり悠長に
休んでいる場合ではありません。


脅かすつもりはありませんが、
すでに崩壊は始まっていますので、


出来る限り早めに
それらのリスクに対して
準備に備えるようにしましょう!
目次
米史上2位の大型銀行が破綻! 実は氷山の一角かも・・・汗
預金保険機構で保護される預金額は預金総額のたった0.03%しかない!
お金を刷りたくても出来ない・・・ 米国デフォルト宣言まであと1ヶ月!?
BRICS連合が20カ国以上に!? 【脱ドル】の世界が現実的に・・・
米史上2位の大型銀行が破綻!
実は氷山の一角かも・・・汗
資産規模で全米14位にあった
ファースト・リパブリック銀行(以下、FRC)が


今週1日破綻したという
ニュースが世界中を駆け巡りました。


破綻した
米銀の資産規模としては
3月に破綻したSVBを上回り、
過去2番目の大きさですから


その衝撃と影響は
かなり大きかったはずです。
しかしながら
今回の事態と
周辺への影響を重くみた政府は、


FRCをすぐに米連邦預金保険公社
(以下、FDIC)の管理下に入れ、


米銀最大手の
JPモルガン・チェースが
FRCのすべての預金と
資産を買収することを発表。


迅速な対応を取ったお陰で
何とか金融不安を引き起こさず
今のところ市場は落ち着きを見せています。


実はこの銀行が
相当ヤバい!ということは


先週の時点で
弊社会員制投資コミュニティ@GGMの
メンバー向けに開催したセミナーで
取り上げて警鐘を鳴らしていました。
FRCが破綻した原因は、
他の米銀破綻したケースと同様に、


米国内の急速な利上げによって
経営が圧迫されたこと。


20年以降の
新型コロナ下の金融緩和で
銀行には預金が集まる一方、
収益の柱である融資需要は乏しい中、


金融機関は米国債などの
証券投資に振り向けたり、


期間が長めの
住宅ローン残高を
伸ばしたりしてきましたが、


この流れが利上げで一変し、
債券や貸出債権の価値が急落。


大きな含み損を抱えたことが
経営不安につながった、という訳です。
ですので、
もしかすると、
今回は氷山の一角であっただけで、


他に似たようなケースは
他にごまんとあるはずです。


実際に3月に
発表された米学術調査によると、


米国内にはFRCと
同様のリスクを抱えた銀行が
186行に上るという報告もありますから


”ファースト(第一)”
リパブリック銀行にかけて


第二、第三のリパブリック銀行が
出てこないことを切に祈るばかりですが、


僕が掴んでいる情報では、
次の地銀3行のどこかが
近日中に飛んじゃうかもしれません。。。汗


・PacWest Bancorp
・Western Alliance Bancorporation
・First Horizon Bank

預金保険機構で保護される預金額は
預金総額のたった0.03%しかない!
4月に入ってから立て続けに
現在米国及び米ドルが置かれている
厳しい立場についてお伝えしてきました。
3月以降たった2ヶ月で
それなりに大きい資産規模を持つ
米国銀行が次々と破綻していく中で


米国民による
金融システムに対する
不安・不信感は拭えていません。


一方で米国政府にも
「債務不履行」に陥るリスクが
日を追うごとに高まりを見せています。
今回のFRCのケースでは
JPモルガンが《買収》という形で
何とか事を収めようと動きましたが、


彼らとて何でも
買収できる訳ではなく
自らの財務リスクを考えると
次は名乗り出ない可能性が高いです。


そうなった時に頼りになるのは
米連邦預金保険公社(FDIC)になるでしょう。


しかし、
実はこのFDICにも
致命的な欠陥があります。


米国では金融機関にある預金が
この保険で保護されるのは一口座あたり
25万ドル(約3400万円)までと定められています。


そして以下のグラフは
そのFDICの預金保険残高の推移ですが、
2022年第4四半期末時点での残高は
「1,282億ドル」となっている模様です。
一方で、
この保険に加盟している銀行数は
4,706行(2022年12月末時点)、
総資産額は9.5 兆ドルとなっています。


ということは・・・・?


保険には加入しているけれども、
預金保険基金自体の残高は
たった1,282億ドルしかなく、


もし仮に金融機関が破綻して
預金をこの保険基金で
まかなおうとしてもしても


救済できるのは銀行残高の
たった「0.03%」しかないのです!


この事実、
やばくないですか・・・?汗
お金を刷りたくても出来ない・・・
米国デフォルト宣言まであと1ヶ月!?
預金保険機構に全ての預金を
保護する財務的な体力がなければ、


国が面倒見るしかありません。


それこそ政府は
国債を発行する
権利を有していることから


いざとなれば
新たに公的資金として
金融機関に注入すれば良い、ですよね?


しかーーーーし!


今の政府にはお金を
新たに刷ることが出来ません。


こちらも以前のGIA通信にて
すでにお伝えしていることですが、


現在米国は債務残高が
米国議会で定められた
上限に達しているため、
それを引き上げないと
追加で資金を捻出することが出来ません。


ただ引き上げると言っても
議会で法案を通す必要がありますが、


そこは


上院=民主党
下院=共和党



がそれぞれ過半数を占める
いわゆる「ねじれ国会」になっている
今の米国議会では一筋縄にはいきません。
今週米財務長官であるイエレン氏が
このような警告をしています。
この問題は毎度毎度のことで
ある意味茶番劇になっているとも
言われることがありますが、


今回は何せ
40年ぶりの物価高騰、
=インフレーションに
頭を悩ませている米国です。


簡単に債務上限を
引き上げる訳にはいかず


「ひょっとしたらひょっとする?」


と噂されていますが
実際に米国のデフォルトは
あり得るのでしょうか・・・?


残された時間は
あまり多くありません。。
BRICS連合が20カ国以上に!?
【脱ドル】の世界が現実的に・・・
米国が技術的なデフォルトを起こせば
ムーディーズをはじめとする格付機関は
米国の格付けを下げるかもしれません。


それこそ世界で最も
信用力が高いとされた米国債の格下げは、
金融市場に大きな混乱をもたらしかねません。


もし仮に格付けが下がれば
当然ながら米国債の価格は
下がり(=金利は上昇)


米国債を保有している国や企業は
大きな評価損を出すことになるでしょう。
日本は現在
世界でどの国よりも多く
米国債を保有していて、


その額は約1兆76億ドル、
なんと約148兆円にもなります。
我が国日本は
自国の国債に対する
リスクだけでも相当高いのに


他国の国債を
これだけ保有していることにより
ひょんなことからとんでもない
パンチを喰らってしまうかもしれません。。


こういうリスクを回避するためにも
ロシアや中国を中心としたBRICSは
年月をかけて米国債の保有比率を
徐々に減らしてきていますし、


その先にある【脱ドル化】した
社会の構築を着々と進めていることは


先日のGIA通信を
お読みいただいた方には
十分ご理解されていることかと。
なお、先日のある報道によれば
現在BRICSに加盟する意向を
示している国はすでに・・・


19カ国も存在しているようです!


これまで米国と
密な関係を築いてきた
中東の産油国であるサウジアラビアも


その中の一つとして
噂されています。
これまで世界の貿易は
米ドルが基軸通貨として
採用されてきましたが、


時間の経過とととも
米ドルが全体に占める割合は低下し、
過去25年間で最も少なくなりました。


そして今後この割合の低下は
ますます顕著になってくることでしょう。
果たして日本丸は
どのような舵取りが
求められてくるのでしょうか?


そして
我々日本人投資家としては
そのような環境下の中で
どのような選択が出来るでしょうか?


あなたは
その答えを知っていますか?


もし知っていたら
私にそっと教えてください^^


そしてもし仮に
まだその解決策を知らない、


もしくは
知りたいという人がいれば


是非我々と一緒に
投資活動の歩みを進めていきましょう!


この大海原の荒波に
意を決して飛び込むか、


沈みゆく船に残るか、


あるいは別の船に飛び移るのか、


全ての決断は
あなたの手の中にあります。
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
※本メールの内容は事前の書面による許可なく複製、複写、転載、転送する事を禁じます。
※本メールは、投資にご興味を持って頂いた方に特別にお送りしているメルマガで、投資学習用に作成されています。
 記載されている内容は、情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。
※ご紹介している事例や数値、市場動向の見通しなどは、この文章を書いた時点での数値を元にした参考例であり、
 将来の利回りや運用成果、市場環境の変動等を保証するものではありません
バックナンバーはこちら
個人情報保護の方針お問い合わせ

※メールマガジン配信設定後に退会された場合、退会当日、または翌日にメールが届く場合があります。
何卒ご了承ください。

Global Investment Academy
〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-11 銀座大竹ビジデンス2F
info@academy-global-investment.com

Copyright(C) GLOBAL INVESTMENT ACADEMY All Rights Reserved.

このメールはGIA通信に登録された方にお送りしております。