GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.518
5分で分かるWeb3解説
目次
Web3って何なのよ?知っておく必要ある??
Web1〜3の違い
NFT、DeFi、DAOまとめておさらい
今後の日本の課題は?
Web3って何なのよ?知っておく必要ある??
最近、Web3というワードが、インテリなテーマの中で頻繁に出ているのはGIA通信読者のみなさんならお気づきだと思います。


「Web3ってちょいちょい見るけど、何となくわかったふりをしたままにしちゃって、勉強しないままになっているな〜・・・」という方もいるのではないでしょうか?
そういう方は今回しっかりマスター、既に把握している方は再確認も含めて、今号で理解を深めましょう!


「専門家が知ればいい情報じゃないの?」
と思っている方は結構やばいです。


GIA通信読者のみなさんは最先端の情報を入手し、考え、具体的なアクションを起こすことで、先行者利益を得ることができる投資家を目指していると思います。


そのような中で、Web3のようなみんなが知らない最先端の情報を知れば知るだけ投資活動期待値を上げられる!という目線でしっかりウォッチしてもらえると嬉しいです。
Web1〜3の違い
まず、Web3までの変遷を把握しておきましょう。



Web1.0

Web1.0の始まりは1980年代にまでさかのぼりますが、1995年にMicrosoftが「Microsoft Windows 95」を発売したことを皮切りに、個人用のPCが普及し、インターネットの利用が広まりました。


Windows 95を購入するのに沢山の行列ができて、超盛り上がっていたのを今でも覚えています。
この時代は、現在のような検索エンジンは存在せず、ディレクトリでWebサイトを検索し、アクセスして情報を閲覧することしかできませんでした。


情報提供者から利用者への一方通行の情報流通にとどまっていました。


検索エンジンが存在しないなんて、今では想像もつきませんよね。



Web2.0

1990年代後半から2000年代初頭にかけて出現したWebの第2世代のことを指します。


Web 2.0の主な特徴は以下の通りです。


・ユーザー参加型のWebサイトが増加
・ソーシャルメディアの発展により、ユーザーが簡単にコンテンツを共有できるようになった
・検索エンジンの改良により、コンテンツの検索が容易になりました。
・ウェブアプリケーションの開発が進み、Google MapsやGmailなどの新しいアプリケーションが登場



ざっくり1.0と2.0の違いをいうと、1.0はWeb側からの一方的な配信に対して、2.0はユーザー側から社会へ発信できたりと、双方向な時代になりました。


1.0の時代の人が、個人もWeb上で発信できるようになる、ということを聞いても


「え?そんなことできるようになっても、企業や個人事業主がビジネス目的の配信しかしないのでは?わざわざ個人が配信することなんてないですよね?」
という理解できない世界観だったでしょう。


それが今やTwitterやインスタで沢山の一般庶民が配信するプラットフォームにWebは進化しています。
今から話すWeb3.0の価値を今2.0を使っている人があまり理解できない、それは次世代の世界観がわからないという良い例かと思います。



Web3.0

Web2.0から今まさに変わろうとしているのがWeb3.0、つまりWeb3です。

※Web3.0とWeb3は似ているようで別のものなのですが、これを話すと長くなるので、以降はWeb3と表記させていただきます。


Web3は基本的には、個人が自己責任で自分のデータをコントロールできる世界になります。


Web2.0で実現した双方向の情報流通に加え、ユーザーがデータを所有できる点が特徴です。


これだけ聞くとわかりにくいと思いますが、要は私たちの情報は、全て管理者に支配をされている、という点です。


例えば機密書類をメールで送る際も、実際のところではサーバーの企業がみようとすれば見ることが可能です。


それを中央集権と表現します。


その点ブロックチェーンで情報を管理する場合は、管理者が存在しない形で情報のやりとりが可能となります。


わかりやすい例はマイイーサウォレットなどですね。
マイイーサウォレットの秘密鍵、いわゆるパスワードは自分が設定したあと、誰も自分以外の人はパスワードを知る方法がありません。


逆に怖いのは「あ、パスワード忘れちゃった」となった時点で何億円分そこに入っていたとしても一生引き出すことはできません。(汗)


このような管理の仕組みを中央集権の逆で非中央集権と表現されています。


また、デジタルアートや音楽などのデータには著作権がありますが、複製が可能なため所有権が誰なのかは不明確でした。


しかし、これらのデータにNFTと呼ばれる唯一無二のトークンをひも付けることで、「これは私が買ったもの」「私の所有物」と証明できます。


このように、改ざん不可能な(改ざんされればそれが分かる)ブロックチェーンを用いたトークンを利用して、データの所有権を明らかにするのがWeb3の特徴です。


今後は中央集権がみんなのデータを見れるような状態だったり、言論の自由を統制するような時代から、非中央集権で、より自由度が高い形で情報が飛び交う未来が待っています。


その世界はより情報の自己管理や、取り扱いに注意が必要なのは間違いありません。


そこも含めて置いていかれないようにしっかり勉強していきましょう。
NFT、DeFi、DAO
まとめておさらい
Web3の中でしっかりおさえておくべきワードに触れておきます。
NFTとは、他の価値と交換可能なトークンであるファンジブルトークン(FT)とは異なり、交換不可能で唯一無二のトークンです。


NFT技術は、デジタル作品に独自性と価値を付与し、その著作権者が転売や二次利用による報酬を得られるようにします。しかし、NFTには投機的な側面もあり、投機バブルが過ぎた場合は暴落する可能性があります。


最近では、「GameFi」が注目を集めており、ゲームプレイによってトークンや金銭を得ることができます。
DeFiは、ブロックチェーンで構築された分散型金融システムであり、金融機関を介さずにユーザー同士で取引を行える仕組みを提供します。


イーサリアムは、プログラムをブロックチェーンに書き込むことで新しいサービスを構築できます。その例として、スマートコントラクトがあります。


スマートコントラクトは、一定のルールを定義したプログラムによって自動的に取引を実行するものです。
DAOは、ブロックチェーンを基盤とした分散型自律組織であり、中央管理者がいない代わりに、参加者が平等の発言権を持ちます。


DAOは独自のガバナンストークンを発行しており、参加者はガバナンストークンを購入することで意思決定に関わる権利を得ることができます。


参加者の投票で決定したルールはスマートコントラクトによって実行され、その履歴はブロックチェーンに残ります。


プログラムだけで公平性や透明性のある組織運営が可能になります。


ビットコインはサービス開始から10年以上たつが特定の運営者なしで機能しているのが一番わかりやすい例ですね。


DAOを語り出すとこれだけで大量な情報になるので今号では触りだけで、別の機会で触れていきたいと思います。



以上3つは非中央集権を実現していくときに必要な仕組みで、強くWeb3と関わっています。


それぞれが今後あらゆる形で進化をしていくことが予想されますので、それぞれウォッチしていきましょう。
今後の日本の課題は?
ブロックチェーンには、取引情報が改ざんや修正されても、ブロックの履歴をたどることで不正のタイミングを簡単に見つけることができるという特徴があります。


ブロックチェーンは「価値の複製を不可能にする」という特性を持ち、それを基盤としたNFT、DeFi、DAOは世界を大きく変革する可能性を持っています。


しかしながら、日本には規制が多く、普及には時間がかかっている現状があります。
ここが日本の大きな課題です。


Web2.0の時代もTV放映権の既得権益があらゆるベンチャーを縛った結果、アニメ産業という優秀なコンテンツがある中、GAFAに覇権を奪われてしまいました。
日本の映画やアニメを見るためにNetflixやアマゾンにお金を払っている今の実情、、、明らかにテック事業で日本が出遅れた結果です。


インターネットの発展の歴史とWeb3を対比させると、Web3の登場は、インターネットの発展の歴史において1999年から2000年の状態に似ています。


この時期は、ドットコムバブルが起こり、多くの企業がインターネットに参画し、淘汰されたと同時に、生き残った企業が大きくなりました。今後はそのような未来が予想されます。


ドットコムバブル同様にNFTやブロックチェーンバブルは弾けながら生き残りがブレイクスルーしていく未来が予想されます。


2021年にはWeb3業界への投資額が約3兆円を超え、今後もWeb3への注目は強まることが予測されます。


この期を逃さず、Web3に適切な投資を行い、国としても戦略的な取り組みを強化することが本来は必要になってきます。


そして私たち投資家も個人単位でWeb3の情報を日本国内の情報にとどまらず、世界中の情報にアンテナを張り、投資機会をしっかり見つけていきましょう!
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感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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