GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.499
イーサリアム進化でマイニング事業倒産!?
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの中村です。


イーサリアムがとんでもない進化をした!


というのは過去のGIA通信でお伝えした通りです。
POWマイニングからPOSマイニングへ進化したことにより、送金の電力を99%削減できました!


ですが、、、そのおかげで計り知れない損害を被っている人たちがいるのも事実です。


今号ではその実態と投資の本質についてお話したいと思います!
イーサリアムマイナー倒産?
マイニング事業の実態
イーサリアムマイナーはPOSマイニングへの移行によって、


マイニングマシンでイーサリアムをマイニングできなくなりました。


マイニング事業をされている人は、基本的に下記画像のように大量のマイニングマシンを購入し、


何年もかけてマイニングしていく中で投資原資を回収していきます。
ですが、イーサリアムのアップデートでいきなりマイニングができなくなる。。


マイニングというのは採掘という意味で正に、金山を掘っている最中に急に全く金が出てこなくなったのと同じ状態です。


マイニングマシンに投資をされた方達からしたら地獄ですよね。。


実はイーサリアムのマイニングマシンはGPU(パソコンのグラフィックボード )を活用したマイニングマシンがほとんどで、イーサリアム 以外のコインのマイニングも可能です。


そこで、全てのマイナーが他のコインのマイニングに変更しました。


「それであれば問題ないのでは?」と思われるかも知れませんが、そこに地獄絵図が待っているのです。。
え・・・そんな大インパクト!?
GPUマイニング崩壊の危機
GPUマイニングを実践されている人でイーサリアムが今年の9月からマイニングできなくなることを知っている人は多数いました。


その方達にヒアリングすると、


「え?イーサリアムがダメになったら他のコインをマイニングしたらいいんですよね?」


と回答している人がほとんどでした。


また、イーサリアムのマイニングの投資提案をされている企業さんにイーサリアムが掘れなくなるリスクを相談した際は、


「その点はご安心ください。弊社はイーサリアム以外のマイニング変更もサポートしております!」


というような回答でした。


その思惑通りにGPUマイニングが移行できているか?


一番わかりやすいチャートがこちらです。
上記チャートはイーサリアムクラシック(ETC)のマイニングディフィカルティチャートです。


ディフィカルティとはマイニングの難易度を表します。


分かりやすく表現すると、マイニングの競争率ですね。


例えばディフィカルティが1の時に1000枚マイニングできていた時、ディフィカルティが2に上がると半分の500枚しかマイニングできなくなります。


マイニングで発行される枚数が限られているので、マイナーの参入が増えれば増えるほどディフィカルティは増えます。


上記チャートで分かる通り、イーサリアムがマイニングできなくなった9月12日を起点に、ディフィカルティが3倍以上になっています。。


つまり、イーサリアムのマイニングができなくなった人のイーサリアム クラシックへのマイニング大量参入でマイニング報酬が3分の1になってしまったのです。。


これは日本の電気代でマイニングをしようものなら大赤字ですし、電気代の安い国でマイニングをしてもかなり厳しいのが実情です。。
投資の原点
本質を知った上で投資する!
私自身、年初あたりのイーサリアムの値上がりにより、イーサリアムマイニングが絶好調なのは知っていました。


「年利回り100%のマイニングマシンがあります!」的に営業を受けたこともありますが当然断ってきました。


それはイーサリアムがPOSマイニングに近々移行すると知っていたし、もし、他のトークンにマイニングを変更する場合は膨大なイーサリアムマイナーが他トークンへマイニングへ移行してディフィカルティがとんでもないことになることも予想できていたからです。


このように、ある分野に投資をする場合、その投資の本質部分まで理解することが重要なのです。


マイニングの事例では、一番やばいパターンがこの販売方法です。


「10万円から投資可能で、10万円につき、毎月1万円のマイニング報酬があります!」


数年前はこのパターンの営業が横行して沢山の被害者が出ました。


マイニングに投資するなら最低でも下記情報を把握することが必要です。


・ハッシュレートがいくらのマシンをいくらで買うのか?
・ハッシュレートに対しての電力は?
・稼働する国は?電気代は?
・マイニングファームのセキュリティは?
・現在何台稼働していて、今後何台増加予定か?
・ファームオーナーのマイニングキャリアは?

そして、今回の事例は上記のようにマイニングマシンの稼働期待値を探るだけではダメという事例が出ました。


マイニングマシンの性能に合わせて、対象のトークンの将来性や中長期的にマイニングができなくなるようなハードフォークがないか?この辺りも検討材料に入れるよう気をつけておきましょう!


特にGPUより性能の高いASICマイニングはトークンのハードフォークによりマイニングできなくされるような対策を打たれる可能性があります。


・・・と、ちょっとマニアックな話題で理解できない方もいるかも知れませんが、大事なことは投資をするならこれくらい勉強をしてから大切なお金を投じましょう、というお話でした。
^^


今後もGIA通信で投資リテラシーと共に高めてまいりましょう!
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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