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『60/40』最強ポートフォリオが 過去最悪のパフォーマンスを記録! |
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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
今週は3連休ですね!
日本は世界と比べて
3連休が多い気がしますが、
実はこの2022年は
全部で9回もあったようです!
(GWの2回を含め)
24時間働く
「モーレツ社会人」
が多くて有名な日本ですが、
この事実には少し驚きですね!
祝日が多いことが
人生の幸せであるとは言えませんが、
うまくバランスを取りながら
【Quality of Life】
を高めていきましょう!
良い連休をお過ごしください!
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リスクとリターンは常にバランスする中で 理想的な資産ポートフォリオとは? |
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ここ数十年・・・
長期投資における
資産運用の基本ポートフォリオは、
【株式60% / 債券40%】
この割合で組むことが
堅実で、かつ最適だと言われてきました。
その理由についての説明は
釈迦に説法かと思いますが、
「なぜそう言われているか?」
について一応簡単に触れておきます。
株式投資はこれまで長期で見ると
世界経済全体が成長していく過程において
魅力的なリターンを叩き出してきましたが、
それと引き換えに短期的には
株価が大きく変動するリスクがあり、
どちらかといえば
『ハイリスク・ハイリターン型』
に分類されています。
一方の債券投資は、
長期的なリターンこそ株式より少ないものの、
ボラティリティが少ないこともあって
ポートフォリオに安定感をもたらすことができ、
『ローリスク・ローリターン型』
として
株式の正反対の位置付けとして
投資家に選考されています。
投資家はそれぞれに
異なった戦略をとってしかるべきですが、
この【株式60% / 債券40%】は、
長期的に見た場合の株式の魅力を手にしつつ、
ある程度はリスクを平準化する
アプローチを可能にしたもので、
多くの投資家にとって
受け入れやすい戦略で
かつ、理想的なポートフォリオ
だと、言われてきました。
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GPIFは円安になることを知ってた!? 為替差益で大きな損失を免れた! |
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ちなみに日本の莫大な
年金基金を運用している
『GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)』は、
長期投資での資産運用を
心掛けている我々投資家にとって、
参考にすべき資産ポートフォリオを構築しています。
ただし、将来なくなっては困る
年金という性質の資産を運用していることもあり、
運用目標(実質的な運用利回り※:1.7%)を満たしつつ、
最もリスクの小さいポートフォリオを選定しています。
その世界最大級の
機関投資家であるGPIFの資産額は
2022年6月末で194兆7251億円となっており、
上記基本ポートフォリオで示されたように、
そのうちほぼ半分を『外国株式』と
『外国債券』で保有しています。
しかしながら、
全ての資産を
《円建て》で管理しているので、
円安になれば
資産額は膨らむことになります。
GPIFが定期的に
リリースしている資料によれば、
今年度第1四半期の収益率の下落は、
世界的に株式も債券も価格が下落していた中で、
下落率はわずか
▲1.91%にとどまっていたようです。
これは、外国株式と
外国債券の価格は下がっているものの
円建てで見ると
下げ幅は限定的になっており、
「円安が寄与している」
と言い換えることができます。
うーん、、
GPIFとしては
円安になることを
見据えて運用していたのかな・・・?
自国通貨が
約24年ぶりの安値を記録するなど
散々売られまくっている中で、
少し複雑な気持ちになるのは
私だけではないような気もします。
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『60/40』最強資産ポートフォリオが 過去最悪のパフォーマンスを記録! |
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先に軽く触れましたが、
2022年の投資環境について言えば、
世界的にも株式・債券ともに
パフォーマンスは壊滅的であり、
考えうる限り
最悪の記録を更新していることで、
プロの投資家でさえ苦渋を味わされています。
米S&P500株価指数と
米10年国債の年初来のリターン (ドルベース) を
単純平均した数値は今年9月末時点で▲21.0%。
これは1931年の▲27.3%に次ぐ
過去100年で2番目に悪いパフォーマンスです。
もちろん我々は
あくまでも長期投資を視野に入れた
資産運用を目指しているのはずですので、
単年度の運用成績だけで
一喜一憂してはいけません。
良い時もあれば悪い時もある。
きっと、そうですよね?
しかしながら、
過去100年間で最悪の
パフォーマンスと聞けば
誰でもゾッとしますし、
何とかそこから脱する方法はないのものか?
そう考えるのは当然のことかと思います。
果たしてこれまで
『黄金比率』のように
資産運用の定説となりつつあった
【株式60% / 債券40%】
これを今後も続けていて
大丈夫でしょうか?
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中央銀行の経済見通しをもとに 今後の投資環境を正確に把握する! |
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一つ良い事例をお伝えします。
スイスのジュネーヴに本社を置く
ヨーロッパ最大級の資産運用会社であるピクテ社。
2023年以降も不透明な
投資環境が待ち受ける中で、
いくつかの景気と
物価変動シナリオに適した
《注目資産》について示唆している
資料がありましたのでご紹介しましょう。
今のマーケットには
悲観的な材料があまりに多く、
明るい展望を描くことがなかなか難しいのですが、
それでも市況というものは
いつの時代も循環しており、
必ずいつか回復に向かうはず。
その時にいち早く対応できるよう、
今から着々と準備を怠らないようにしたいですからね!
と、その前に。
具体的な注目資産をご紹介する前に、
まずは前提条件を抑えておきましょう。
下の表をご覧ください。
こちらは9月の米FOMCにて
+0.75%の利上げと同時に発表された
米FRBが出した
経済見通しのサマリーです。
2022年末のFF金利の予想値は4.4%と、
6月時点の3.4%と比べて1.0%も
上方修正されました。
また、2022年の経済成長率が
1.7%から0.2%へと
大幅に引き下げられた一方、
物価上昇率は5.2%から5.4%へと
上方修正されていることには注目です。
2022年の経済成長率が
ゼロ成長近くまで急減速すると同時に、
物価の上昇は続くにも拘わらず、
FF金利は一段と引き上げられます。
つまり短期的には、
このGIA通信でも
前々から警鐘を鳴らしてきた
『スタグフレーション』
景気停滞と物価上昇が併存する
そうした環境下になることを
FRBも確実に警戒している
ということがわかります。
また、2023年になると、
経済成長率が1.2%と緩やかな
回復に向かう想定をしている中で、
失業率が4.4%へと上昇するために、
景気回復の実感は乏しいと思われます。
一方、景気減速やベース効果などから
物価上昇率は2%台へと低下するため、
2023年の利上げは0.2%程度に留まり、
利上げは峠を過ぎることになると
想定しているようです。
そして2024年には、
失業率は高止まりするものの
経済成長率が1.7%にまで改善する見込みであり、
物価も沈静化していくので、
0.7%の利下げが視野に入ってくることから
経済にも前向きな動きが増えてくる、と
世界の中央銀行が
「右向け右!」
として注目している米FRBの見通しでは
そのようになっているようです。
将来的に大きな資産を築けるかどうかは、
自らが稼ぐ力を身につけることは
当然大事なのですが、
「将来の姿をいかに正確に捉えるか」
その《先見性》が非常に重要です!
なぜなら、
将来の姿さえはっきりわかれば、
自ずと「今何をすべきか」が
わかるようになるからです!
このGIA通信では、
これまでも、そしてこれからも、
様々なグラフや
データを開示・共有していきます。
一応そこに描かれている
要点やメッセージを添えながら解説していきますが、
大事なことは皆さんの中でも
それらのチャートが何を示唆しているのか、
それを自分の頭でしっかりと考え、
そしてその過程に基づいて行動に移すこと。
そうした練習を繰り返ししていくことで
己のリテラシーは確実に向上します!
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景気と物価の循環サイクルから 最適なリスク資産を選定する! |
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さて、
今週もあいも変わらず、
少し前置きが長くなりました・・・汗
早速本題に入りましょう^^
もし仮に米FRBが予想する通りに
景気や物価が今後変化したとすると、
投資環境は
どのような変化があるでしょうか?
そしてその時々で、
どんなリスク資産を
自らのポートフォリオに
組み込むべきでしょうか?
下の図は、
横軸に経済成長率を、
縦軸に物価上昇率を取り、
それぞれを
高・中・低の3段階に分けた
合計9つのマトリックスで、
どの資産クラス(上段)および
株式のセクター・スタイル(下段)が
有望かが示されたものです。
少し解説すると、
2022年初の時点では、
物価と成長率はいずれも高かったので、
上段右のマトリックスにある
『コモディティ/資源株』へと
資金が流入していました。
実際いくつかのコモディティは
過去最高値を更新するものがあったこと、
未だ記憶に新しいかと思います。
しかし年央にかけて
物価は「高」のままですが、
景気が「中」へと減速したため、
有望な投資対象は上段中央の
『不動産/REITs』へとシフトしました。
そして前述のFRBの経済予想によれば、
これから米国ではスタグフレーションの
様相が強まると見られており、
物価が「高」で景気が「低」という
上段左のマトリックスへと移行すると考えられます。
そうなれば、
『金/クオリティ株(*)』が
有望な投資対象となり、
どちらかといえば《守り》に徹した
資産選択が求められるようになります。
(*) クオリティ株:
負債対自己資本比率や自己資本利益率、収益安定性で選別された銘柄
さらにFRBの経済予想では、
2023年に入ると景気は弱いまま、
物価が低下すると見込んでいますので、
そうなれば注目の投資対象は、
中段左の《物価連動債/大型株》、
もしくは下段左の
《債券/ディフェンシブ株》へと
シフトすることを示唆しています。
このように、
景気と物価の動きから、
その時々で注目すべきリスク資産、
アセットクラスは変化していくことが
お分かり頂けたことでしょう。
今回ここでご紹介した
ピクテ社によるリスク資産の選択手法は、
あくまでも過去の経験に基づく
大まかな傾向を示したものに過ぎませんし、
将来的に同じ傾向を
必ずしも辿るとは言い切れません。
当該マトリックスに
記載された資産以外にも
有望視される資産はあるでしょう。
私個人的には
貴金属類としての
《ダイヤモンド》と
《銀》には以前から注目しています。
何が正解かは分かりませんが、
少なくとも
このような景気サイクルと
選考されるべきリスク資産の
関係性を知っておくことは、
将来的にプラスに働くはずですし、
その時々で最適な
資産を組み替えていくことは
投資家として間違いなく必要なことです。
『短期投資』と『長期投資』
あるいは
『守るべきお金』と『増やすべきお金』
お金には色がついていませんが、
将来の目的に応じて2つの異なる性質を
自らのポートフォリオにうまく組み合わせつつ、
日々学びと実践を繰り返して、
投資リテラシーを高めていくと同時に
資産を効果的に増やしていきたいものですね!
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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