GLOBAL INVESTMENT ACADEMY GIA通信 Vol.478
詐欺から子供を守るのは親の責務
みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。


先週のGIA通信 vol.477
「外国で円の両替拒否  資産が紙屑になるXデー」では


本物の資産とは何か?


について多くの方から
コメントをお寄せいただき
有難うございました!
本物の資産とは、「国を始めとするその機関の信用に限らず、世界中の人がその価値を認めるもの」と定義した。具体的にいうと、ゴールドなどの現物、不動産など、またビットコイン(BTC)も加わるであろうか。過剰なインフレが起きなければ、日本円の価値は決して0にはならないというMMT論者な自分もいる(M.K様)
世界情勢の変化に関わらず、希少性があり普遍的価値があるもの。その人が持つ人間としての価値。(M.F様)
目に見える物質ではなく、時間、能力、信用、健康など他人に左右されない目に見えないモノこそ真の資産ではないでしょうか。まぁ、守るには希少性と必要性を有する貴金属がベターでしょうけど…(H.K様)
現代の金融では、多くの方が「資産」だと思っているモノは誰かの「負債」の裏返しなので、誰の「負債」でもないホンモノの「資産」を持つことが必要不可欠ですね。私は古来から多くの支配者層が愛したゴールドがその王様だと信じています。(H.T様)
供給量を増やすことが出来ない、或いは増やすことが容易ではないものと考えております。(A.W様)
みなさんそれぞれ
素晴らしい考えをお持ちですね!


やはり
本当の資産とは


世界中の人からの
高い《信頼》があってこそ
初めて成り立つものです。


そういう意味では
ゴールドなどの現物資産や
不動産などは


まさに《資産》と呼べる
代表格的なものかもしれません。
年初に開催した
『2022投資戦略セミナー』
の中でもお伝えしたように


我々がこれから
手にすべき本物の資産とは


時間の経過とともに
価値(価格)が上昇していくものであり


その市場の
需給バランスを考えた時に


必ず《需要>供給》
となっていることが前提条件です。
冒頭で取り上げた
GIA通信の読者様からのコメントから


みなさん
それをしっかりと理解し
体現されていらっしゃるのだと


改めて感心させられました。


引き続きこのGIA通信を通して
《本物の資産》だけを手にできるよう


投資リテラシーを
向上させていきましょう!
成人年齢の改正は140年ぶり!
世界の主流は18歳で成年
ご存知の方も多いかと思いますが、


今年の4月1日をもって
日本の成人の定義が変更になりました。


それまで成人年齢は
20歳となっていたものを
18歳に引き下げられました。
(2018年6月に民法改正)


ちなみに
1876年 (明治9年) に
成人年齢を20歳に定められて以来、
実に140年以上ぶりの変更となるそうです。
実は世界の多くの国では
成人年齢が18歳と定められています。


米国のように、
州によって規定が違う国もあります。


また発展途上国など
一部の国ではありますが、
成人年齢が18歳未満の国があるようです。
何をもって良いか悪いか
評価も変わってくるとは思いますが、


あくまでも
年齢だけをとってみれば


日本がここでも世界から
遅れをとっているのがわかります。
社会経験が未熟な成年は
儲け話に簡単に乗りやすい
成年になると何ができるのでしょうか?


民法が定めている成年年齢は、
「一人で契約をすることができる年齢」
という意味と、


「父母の親権に服さなくなる年齢」
という意味があるようです。


成年に達すると、
親の同意を得なくても自分の意思で
様々な契約ができるようになるということですね!
<成年年齢の引き下げで変わること、変わらないこと>

◆18歳(成年)になったらできること
・親の同意がなくても契約できる
(例)携帯電話の契約、ローンを組む、クレジットカードをつくる、一人暮らしの部屋を借りる など
・10年有効のパスポートを取得する
・公認会計士や司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格を取る
・結婚 ※女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女とも18歳に。
・性同一性障害の人が性別の取り扱いの変更審判を受けられる
・普通自動車免許の取得(従来と同じ)

◆20歳にならないとできないこと
・飲酒をする
・喫煙をする
・競馬の馬券、競輪・オートレース・競艇の投票券を買う
・養子を迎える
・大型・中型自動車運転免許の取得

(「モバイル政府広報オンライン」から引用)
このように
これまで出来なかったことが
出来るようになって嬉しい反面、


未成年の頃より
消費者トラブルに
巻き込まれやすくなります。
未成年者の場合、
親権者の同意がなく結んだ契約は、
原則『未成年者取消権』を使って
取り消すことができますが、


成人になると
そうした保護がありません。


そのために
社会経験が少ない
成人になったばかりの若者が


詐欺などに
狙われやすくなるから
親としては注意が必要です。


全国の消費生活センターに
寄せられた相談内容によれば、


特に若年齢ほど
ネット経由と友達からの
勧誘による詐欺話が多いようです。
また最近では、
暗号資産関連や
オンラインカジノ関連などでの
儲け話に乗って痛い目にあう


そんな話が
急増しているようですね・・・汗
大人だってよく引っかかる
年々巧妙になる詐欺の手口
もちろん
「うちの子に限って・・・」
と思う親が多いでしょう。


私も恥ずかしながら
そう思っていますw


しかしながら
”大人”の我々でさえも


投資にまつわる詐欺話には
引っかかってしまった・・・


そんな経験をお持ちの方は
意外と多いかもしれません。
子供はまだまだ
社会経験も未熟ですし
投資リテラシーについては
残念ながら「ほぼゼロ」でしょう。


今年の4月から、
学習指導要領が新しくなり、


高校家庭科で
《資産形成》の内容が
必修科目となりました。


よって今後は
今まで以上に金融の情報に触れ
リテラシーの向上が期待できますが


所詮学校の授業の枠を出ず、
どこまで本物の投資リテラシーが
取得出来るのかは甚だ疑問です。


そうでなくても
詐欺まがいのお話は
年々巧妙になってきていますし、ね・・・汗。
トラブルに巻き込まれないために
子供に何を伝えれば良いか?
そんな中で
親の責務として


自分の子供が
詐欺やトラブルに
巻き込まれないために


何を伝えれば良いか?


いくつか挙げておきます^^


■フリーランチはない
(無料の昼食なんてない)


投資にまつわる
有名な格言ですが、


対価なしに
無料で手に入れられるものなんて
この世に存在しないという意味です。


少しアカデミックに言えば
「リターンとはリスクプレミアムである」


つまり、
リスクを取った代わりに
得られるものがリターンであって
リスクなしではリターンなし。


リターンとリスクは
切り離せないということですね。


儲け話の勧誘では

「ここだけの話……」
「○○さんも儲かっている」
「絶対儲かる」
「元が取れる」


といった言葉につられて
参加してしまうケースが多いようです。


楽して短期で儲かる
金融商品など存在しません。


タダほど
怖いものはありません。


まして、
”絶対に儲かる”商品なんて
「あ・り・ま・せ・ん!」


■ クーリングオフというルールを教える


消費者の利益を守るために、
特定商取引法という法律があります。


クーリングオフとは、
申し込みや契約の際に、
法律で定められた書面を受け取ってから
一定の期間内に無条件で解約できます。


よって、
訪問販売や電話勧誘などで
契約した場合は契約してから
8日以内なら解約することができます。


またあまり知られていませんが


ねずみ講などの
マルチレベルマーケティング(MLM)を
受けて契約してしまった場合、
※これを「連鎖販売取引」と呼ぶ


契約から20日間以内であれば
こちらもクーリングオフが可能です。


■ すぐに契約しない


これも我々が
よくみなさんにお伝えしていることですが、


「すぐに」契約することなく、
「よく考えてから」契約するように


未成年のうちから
徹底的に習慣化させましょう。


「契約」とは一見
書面での約束事だけが
該当すると考えがちですが、


当事者間の約束で、
当事者間に権利義務の関係を
生じさせるものも含みます。


よって
友人関係であっても


自分の発言によって
不用意な口約束=契約をしないよう
こちらもきちんと伝えておきましょう。
今日はお子様がいらっしゃる
親を対象にした内容の
メルマガになりましたが
いかがでしたか?


もし良ければ
皆さんがお子様に対して
行っているお金の教育について
教えていただければ嬉しいです^^
今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。

以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう!
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