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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。
本編で
「これからは《アジアの時代》だ!」
とお伝えしました。
でも、これを見る限り
私の浅はかな考えだったかもしれません・・・。
続きは【編集後記】にて
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海外投資を行っていく上で
最初の課題としてあげられるのは
《国の選択》です。
成長著しいASEAN諸国だからと言って
全ての国が投資対象になる訳ではなく、
政治的リスクや
通貨の出し入れの自由度、
法的に権利がキチンと守られるかなど、
さまざまな観点でのリスク検証が必要です。
そしてその上でどの国が
自分の目的・ゴールの達成に
役立つものなのかを検討・厳選していきます。
そしてそれらの
『守り』の要素をしっかりと抑えつつ、
『攻め』の視点で見る際に
大前提となる着眼点は
【人口ピラミッド】と
【労働生産性の伸び】です。
人口ピラミッドは
単に三角形であれば良いということではなく、
15〜64歳までの【生産年齢人口】が
どの程度ボリュームを持っているか
に注目して見ていくのが大事です。
今日のGIA通信では、
今後海外投資を行っていくなら
どの国に投資をしていくのが良いか、
実際に公表されているデータと
シンクタンクから出ているレポートを
参考に簡単に検証してきたいと思います^^
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これからはやっぱりアジアが主役! 主要各国の生産年齢人口と伸び率 |
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まず、生産年齢人口について
軽く見ていきましょう。
下の表は主要各国の
生産年齢人口と伸び率を示したものです。
(三井住友DSアセットマネジメント「マーケットの視点」から引用)
生産年齢人口は
2020年では中国が最大(10.12億人)ですが、
2030年にはインドが最大(10.29億人)となり、
2050年までにインドと中国の差は
さらに広がることが予測されています。
伸び率が高い国としては、
フィリピン、インド、インドネシア
といった新興アジア諸国が連なっています。
生産年齢人口だけでいうと
これからの時代は
やはり《アジアが主役》ですね!w
一方、2050年までに
生産年齢人口が大幅に減少する国は
中国以外では韓国、日本、イタリア、
タイ、ロシア、ドイツなどが挙げられます。
(韓国と日本、やばっ・・・汗)
いずれの国においても
少子高齢社会、社会福祉の問題が
共通の課題となっているに違いありません。
ただこうした中でも、
移民の受け入れが続く米国では、
生産年齢人口が増え続けており、
その伸び率も徐々に増えているのは注目です!
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新興アジアが高い労働生産性を示す中 王者・米国はその差を広げるか!? |
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次に労働生産性をみてみましょう。
労働生産性を評価するには
一人当たりGDPを見るのが良いです。
(三井住友DSアセットマネジメント「マーケットの視点」から引用)
上の表の一番右にある
2020年〜2026年までの伸び率では
インドが8.9%、ベトナムが8.0%、
中国が7.8%と高くなっています。
新興アジアとしても7.6%の
高い伸びを示しています。
新興アジアは主に技術面で
先進国にキャッチアップする
『リープフロッグ型発展』で
労働生産性を高めてきました。
今後もそうした傾向が
続いていく見通しです。
一方の先進国に目を移してみると
米国が一人当たりGDPの高さに加えて
高い伸び率も示していることがわかります。
今世界経済を牛耳っているGAFAMは
全て米国発の企業体でありますし、
イノベーションの高さはお墨付き。
今後も第二第三の
GAFAMが米国から出てくるのは
もはや時間の問題でしょう。
ここまで軽く見てきたように
生産年齢人口の多さと労働生産性の高さから
やはり次の四半世紀も
米国と中国が世界の覇権をめぐって
激しい争いが繰り広げられていくと思います。
成長著しいインドや、
その他新興諸国が急激な経済成長をみせ、
米中の間に割って入っていくことができるのか?
もしそうした国を
早い段階で見つけることができれば、
皆さんの資産も国の成長とともに
大きく増えていくことになるでしょうw
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世界が注目した4カ国『BRICs』 20年が経過して明暗分かれる! |
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せっかくなので、
もう少し別の視点からも
経済成長していきそうな国を探しましょう^^
【BRICs】
この言葉をご存知な方は多いかと思います。
この造語は、
2001年にゴールドマンサックスの
グローバル経済調査グループを率いた
ジム・オニール氏が生み出したと言われています。
B : Brazil(ブラジル)
R : Rosia(ロシア)
I : India(インド)
C : China(中国)
あれから20年が経ち、
当初予測されてきたような
成長は見られたのでしょうか?
下のグラフは
BRICs4カ国の実質GDPの
予測と実績の推移(1999年=0)になります。
このGDP推移からみると、
中国とインドの2大国は
その当時の予測値と比べて
上振れしているのに対して
ロシアとブラジルは
予測よりも下回っているようです。
つまり同じBRICsでも
はっきりと明暗が分かれたようですね。
(三井物産戦略研究所「経済成長の可能性が高い国はどこか?」から引用)
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ベトナムとフィリピンがイチ推し! 高い成長率のトルコも面白いけど・・? |
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この三井物産戦略研究所では
将来的に経済成長するための要素として
1)労働投入要因
2)資本投入要因
3)全要素生産性要因
の3つが必要であると分析しています。
それぞれの説明は
ここでは割愛させていただくとして、
2019年時点の人口が
3500万人以上の37カ国について
これらの要因を一つずつ分析し、
2039年までの20年間における
各国経済成長の可能性を
予測したのが下のグラフになります。
所得水準が低い国ほど、
労働投入量の増加や
資本投入量の増加が
GDP成長率の押し上げに
大きく寄与する傾向にありますので
アフリカ諸国が軒並み期待値が高いと言えます。
ただ、法の整備の遅れや
日本からの物理的な遠さを考えれば、
現時点では投資対象から外れると
言わざるを得ませんね。
彼らの分析によれば
先ほどあげたBRICsの中で
インドの成長率が最も高く
なるだろうと予測しています。
中国も
生産年齢人口は減少するものの、
高水準の投資と生産性を続けられれば、
平均年率4%程度の成長を
確保できると見ています。
また、BRICs以外で言えば、
2010年代になって経常黒字が
定着しつつあるベトナムと
平均年齢(24歳)が若くて
1億人超の人口を持つ
フィリピンが大いに期待できそうです。
この分析結果は
私の予測・見解と同じなので
少し安心したというか勇気づけられました^^
2021年も残り2ヶ月。
皆さんがもし、
来年の2022年1月に
海外へ投資するとすれば、
一体どの国を選択しますか?
そしてその国を選択する理由は
一体どんな点でしょうか?
是非私にアドバイスください^^
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人口統計は
マクロ的に海外での投資先を
考える上でとても重要なデータです。
本編にてご紹介したように
新興アジア諸国への期待値が
高いことが理解できたかと思いますが、
こちらのデータを見ると
少し見方が変わってくるかもしれません。
そう!
次の世代は間違いなく
「アフリカ」がきます!
国際連合が発表した
「World Population Prospects 2019」によれば、
2021年時点での世界人口は78億7500万人。
それが2030年に85億人、
2050年には97億人、
2100年には109億人に達し、
中でも
サブサハラ・アフリカの人口は、
2050年までにほぼ「倍増」すると予測(汗
人口は
国の成長エンジンとして
無茶苦茶重要ですし、強いのです!
ちなみに
人口上位15カ国の推移について
視覚的にわかりやすいのがあったので
ぜひこちらもご覧くださいw
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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