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「誰かの赤字は誰かの黒字」 経済の仕組みを理解し情報を読み取る |
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「・・・・・・」
そんな事を言ってくる営業マンなり何ちゃらマネジャーがいるのであれば、是非その人にこう尋ねてあげてください。
「あなた、《MMT理論》をきちんと理解した上で海外投資を進めていますか?」
確かに現在の日本は、2020年12月末時点で国の借金、つまり、国債と借入金、政府短期証券の合計残高が1200兆円を超過したことは事実です。
ただし、だからと言って、それをあくまでも日本国民全体が抱えている『国の借金』という言葉を使って表現するのは不適切であり、本質を得ていません。
まず、ご存知のように、日本国債の約9割は日本国内で、かつ円建てで購入されています。
ということは、反対側から見てみれば、それは日本国民の債権(=資産)とも考えらえる訳です。
簡単に言えば!
となる訳で、このケースでは「誰かの赤字→政府」「誰かの黒字→民間(国民)」に置き換えられます。
例えば、下表の上の図を見てください。
例えば政府がその年に90兆円の支出(=歳出)があり、民間から60兆円の税収(=歳入)がある場合、政府側から見れば30兆円の赤字ですが、民間側からみれば同額の30兆円の黒字、つまりその分だけ民間のお金が増えている、という訳です。
また、これまで過去30年くらいに渡って日本の赤字幅は毎年増え続けている中で、下のグラフにもあるように、日本国内の家計資産における現預金の残高は、20年弱の間に約200兆円も『増加』しているのです。
このような関係性と事実がありながら、「国の”借金"(=債務残高)の増加」というある一面だけを取り上げて、「ヤバイよ、ヤバイよ!」と言っている政府なりメディアの悪行。。
リテラシーの高いGIA通信の読者様であれば、この辺は釈迦に説法ではありますが、やはり世間にはまだまだこの辺の知識に疎い方も多いのが事実。
そしてメディアから発せされる情報、言ってみれば、何らかの意図があってある特定の方向に民意を誘導させたいがごとく、情報を一部を切り取って、さもそれが当然であるように誘導(=洗脳)する。
こういう報道が実際に日常的に我々の生活の中で行われていることは、しっかりと頭に叩き込んでおいてください。
全ての情報がそうであるというつもりもありませんし、いちいち裏どりをしなさい!というつもりもございません。
ただ、せめて伝えられている情報を鵜呑みにしない、あるいは疑いの目を持ちながら、可能な限り自分でも調べてみることは大切です。
しかも、日本という国は、対外純資産(対外資産と対外負債の合算)が約3.3兆ドルもある、世界第一位の【債権国】でもあるのです。
これこそ、「円は安全資産である!」と言われる所以の一つですね!
(「ガベージニュース」から引用)
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日本丸はすぐに沈没しないとしても 資産を増やすにはやっぱり適さない! |
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今回のGIA通信で、"国の借金"として何度も表記した部分ですが、正しくは「日本政府の借金」という言い方が適切です。
ですから、日本として政府が多額の借金を抱えてはいるものの、国内にある民間の資産や海外に対して色々な形で貸し付けているもの(=対外資産)がそれ以上に大きいので、「現時点ではそこまで大きな問題ではない」という見解が主流です。
というか、現在の日本経済のような深刻なデフレ下の中では、財政出動して市場にガンガンお金を流すことが成長に繋がるのでもっと積極的にやるべきだ!という意見が徐々に増えてきています。
なぜなら、先進国の中でこの20年間成長が止まっている国は日本だけ。
「失われた平成30年」とよく言われるように、日本だけGDPが一向に増えていません・・・涙
そして日本だけが政府支出を増やしておらず、他の先進国、例えばアメリカや欧州では、GDPの成長と政府支出がリンクしていることは大変興味深いです。
つまり、日本は政府支出を増やさないからGDPも上がらない。
投資をしない国に経済成長等あり得ない。当然の結果ですね。。。涙
「じゃあ、無尽蔵にお金をばら撒けばいいじゃないか?」
そんな極端な意見も聞かれそうですが、その場合は当然ながらお金自体の価値が下がる=モノの価値が上昇する「インフレ」になりますし、度が過ぎれば究極的に「ハイパーインフレ」がやってきますから注意が必要です。
最近の例でいうと、石油資源が豊富なベネズエラは近代史上最悪の経済危機に陥っており、マイナス成長が7年続いています。
そして最新の報道によれば、2020年のインフレ率は3000%になったとか・・・汗
またハイパーインフレといえば、ジンバブエ。
もはやゼロの桁がいくつあるかわからないほどで、当然ながらその当時は現金の価値が紙くず同然になってしまいました・・・涙
現状日本が急にインフレになる、あるいは近い将来ハイパーインフレになるとは思いませんが、投資家としては、万が一そうなったとしても困らないように、自らの資産形成あるいは資産ポートフォリオはしっかりと準備していく必要があります。
上述したように、日本は対外純資産が他の国よりも多く、世界一の債権国なのですが、だからといって全く問題がない訳でもありません。
対外純資産が増えること、つまり国内から国外への証券投資や直接投資が旺盛だということは、裏を返せば国内への投資機会が乏しいということを意味します。
そして、投資家として冷静にみるのであれば、やはり縮小し続ける国内市場に投資するより、成長著しい新興国を含めた海外市場に投資をしてゆくほうが、中長期的にみて大きな資産を作れるチャンスが高い。
だからこそ、そういう視点なり根拠があって、「海外投資も一つの手段として考えていきましょう!」と我々アカデミーはみなさんにお伝えしているのです。
別に日本が借金大国でダメだから海外へ、というような単純な理由でお勧めしているものではないのですよw
今日のメルマガで少しだけ触れました『MMT(現代貨幣理論)』。
こちらについては、既に色々な専門家の方々が詳しくお伝えしているので解説はそちらへ譲るとして。。
その理論なり経済の仕組みについて要点を噛み砕いた上で、投資家としてどう考え行動するのか?についてわかりやすく説明した秀逸動画がありますので、是非こちらをご視聴ください!
こちらの動画は2020年12月に弊社顧問の中村が主催した『お金の新しい概念徹底学習セミナー』からの抜粋になります。
既にご視聴された方も、再度視聴することで改めて自分の頭が整理されるはずです!
この動画を見ていただけたらわかりますが、出てくるデータや数字というのはそれを使用する人の意図によって色々とメッセージが変わりますが、大事なことは自らが経済の仕組みを理解すること。
そして自らの身と安心した将来を手にするためには、やはり自らが知識武装するしかありません。
引き続き、こちらのGIA通信にて一緒に学んでいきましょう!w
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今週は日本が抱えている大きな負債「借金」について取り上げてみました。
正直1200兆円と言われても額が大きすぎてピンとこないので、もっとわかりやすく身近なイメージを持ってもらうようにと「国民一人当たり」という表現をしているのだと思います。
ただ、一人当たり1000万円の借金と言われても、「え、そんな借金、俺しらねえし」で終わっちゃいますし難しいですね、、、汗
それはそうと、日本の借金が刻一刻と増え続けている、それを視覚的に表したものが、下の「日本の借金時計」というものです。
この借金時計はあくまで令和二年度の政府案をベースに計算・シミュレーションしているものであり、今回のコロナ禍によって前年比約102兆円の借金が増えることは考慮されていません。
ただ、それでも
・1日あたり 約21,917,808,219 円
・1時間あたり 約913,242,009 円
・1分あたり 約15,220,700 円
・1秒あたり 約253,678 円
と増えているのはやっぱり恐怖ですね・・・涙
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今回のGIA通信はいかがでしたか?
感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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