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政策失敗の代償と原油依存の恩恵:ロシア誕生の時代を振り返る |
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みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの長谷川です。
最近弊社のブログでは
【ロシアの歴史・振返りシリーズ】
を書いています。
というのも
そろそろロシアも冬が明けて
旅行シーズンが到来しますからね^ ^
私の周りでは、この春と夏に
ロシアへ遊びに行く投資家様が
4組いらっしゃいまして、
主に
ウラジオストクという
とても綺麗な港街なのですが、
みなさまもちろん投資家なので
現地での銀行口座の開設や
その他の色々なお話を
ご質問いただきます。
メッセージのやりとりには
お伝えできることに限界があるので
ブログでまとめてしまおうと
思っています*
ロシアの歴史、
為替政策や問題点などなど
色々書いていきますので、
ぜひ読んでくださいね^ ^
ということで!
今週のメルマガでは、
ソ連崩壊後のロシア誕生から
神がかった高成長の時代を、
ギュっと詰めてご紹介します*
続きは【編集後記】にて
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1991年12月25日
ゴルバチョフ大統領が辞任し、
【ソビエト連邦】は終わりを迎えました。
これにより
ロシア共和国が連邦から離脱、
【ロシア連邦】が誕生します。
初代大統領は、
エリツィン大統領です。
エリツィン大統領は
海外からは人気の高い方ですが、
国民からは厳しい意見が出る方です。
「5歳の時に
1日かけて行列に並んで
砂糖をやっと1個手に入れていた」
現地の方とご一緒すると、
経済の混乱と物資不足の時代の
苦労のお話をよく聞くものです。
金利や物価、為替の安定は
投資家にとってもちろん重要ですが、
【当たり前の生活】の為に
全ての人にとって重要なものです。
政府の政策が導く先にあったのは、
金利や物価、為替に翻弄された
困難の時代でした。
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1992年ロシアは
市場経済へ移行しました。
これによって、ルーブルが
市場に公表されるようになり、
1ドル=125ルーブルからスタート。
年末には
1ドル=415ルーブルをつけ、
通貨安が急激に進行します。
モノの価格は上昇し、
年末までに消費者物価が25.1 倍!
急激なインフレーションが始まりました。
25.1倍とは
元々100円で買っていたパンが
2,510円になったという感じです(汗
ただ、物価25倍に対して
ルーブル1/3ですから、
ルーブルは下がりつつも
物価の推移と比較したら、
ルーブル高だとことがわかります。
これは
(相対的に)ルーブル高にすることで、
海外のモノを安く買えるようにして、
国民の生活を守ろうとしていたからでした。
しかし、、
このルーブル高が
これからのロシアを苦しめる
元凶となっていきます。
市場に放たれたルーブルは
何もしなければどんどん
売られていきました。
中央銀行は
ルーブル高を維持する為に
外貨売りルーブル買いを
続けなければなりません。
中央銀行の外貨準備は
1993年には45億ドルあったものが
10月には18億ドルにまで急減。
遂には資金に底が見え
買い支えを断念するまでに追い込まれ、
政府の手綱から
解放されたルーブルは、
1994年10月
1ドル=3,929ルーブルまで
下落していきました。
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その後
IMFから援助を受け、
ルーブル相場を
一定のレンジ内の収める
コリドール制を導入します。
ここでも
相対的にルーブル高で
調整することになりました。
ルーブル高は
国内の輸出産業を圧迫します。
その結果、
国内総生産は
1995年に4.1%減、
1996年もマイナス成長。
失業率も
1995年に8.8%、
1996年に9.3%、
1997年も9.0% という高水準。
ルーブルを高く維持するには
金利を上げる必要がありますが、
金利が上がれば
企業がお金を借りれなくなり、
設備投資など事業拡大をできず
国内投資が鈍化します。
さらにこの時期は、
インフレ率より高い金利の
短期国債がどんどん発行されていました。
これによって国内銀行は、
民間への貸付よりも
国債で稼ぐようになり、
企業への貸付が行われないので、
国内投資はさらに鈍化し、
国内総生産も失業率も解決しません。
市場にお金が回らず、
民間が動かない中では
政府の税収も激減します。
政府は次第に
国債の償還にも苦しむようになり、
借金で借金を返済する
自転車操業に陥っていきます。
そして遂に1998年1月1日
ルーブルを1000分の1に切り下げる
デノミネーションを実施します。
悲劇はこれだけに
留まりませんでした。
こんな苦境に
追い打ちをかけるように
原油の国際価格が下落し、
財政収支を悪化させていきます。
さらには
タイ発アジア通貨危機が発生し、
ロシアももれなく巻き込まれ、
株式、債券、ルーブルが下落。
1998年8月
ロシア危機につながり、
為替政策を維持できなくなり、
コントロールを手放しました。
2002年末
1ドル=32ルーブルまで
ルーブル安が続きます。
ルーブル安によって
海外製品の輸入価格は上がり、
輸入は411 億ドルと30.5%の大幅減。
(過去6年間で最低)
国内産業の海外商品に対する
競争力は高まるはずなのに、
輸出は前年比0.2%増の小幅+。
収まりかけていた
インフレの波が突如襲い、
1999年7月:126.5%、
失業率は
統計にある限り
最大の数字を記録。
1999年2月:14.1%。
もともと困難だらけだった上に
最後の追い討ちが襲い、
光も何も見えない状態となりました(涙
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そういった中。
次の時代を背負う
新しい大統領が誕生します^ ^
ウラジーミル・プーチン大統領です。
プーチン大統領の
任期のしばらく前から
原油価格が世界的に上昇を始めます⬆︎
これによって
ロシアの財政は
メキメキ!と回復していきました。
原油の輸出が
貿易黒字を拡大させ、
2003年:598億 600万ドル
2004年:883億5000万ドル。
これによって
道路建設、交通網の整備
【インフラ投資】が始まり、
雇用が生まれ、
国民の所得が上がり、
生活環境が豊かになり、
高度経済成長を突き進み始めます!
2000年から既に
【民間消費は拡大】
住宅建設ラッシュ、
自動車市場も拡大へと続きました。
そして、
税収増を目指し減税を柱とした
【税制改革】も始動。
破産手続きの基準を明確化し
【ビジネス環境を整備】
経済成長と消費の伸び、
法整備なども進められたことで
ロシア市場への魅力が増大し、
ネスレ(スイス)、
ルノー(フランス)、
ボルボ(スエーデン)、
マクドナルド(米)など
各国主要企業の進出や
【外国企業の直接投資】
も増えていきました。
原油価格の上昇を背景に
ゴールドと外貨準備の積み上げが続き、
2005年には対外債務額を上回り
【債務問題が解決】しました。
▼外貨準備高推移(USD - ミリオン)
そして2005年2月1日
財政が強くなったことで、
【為替政策】を復活させます。
ドル:ユーロ=9:1の
『通貨バスケット方式』を導入。
(その後、7:3、6:4など変更)
ルーブルの安定が図られました。
これらを背景に、2008年まで
経済成長率5~9%にもなる
時代が続きます^ ^
原油価格の上昇が
長年にわたって続き、
その中で
様々な改革を打ち出した
プーチン大統領の手腕も、
大きく貢献しただろうと、感じますよね。
素晴らしい成長の時代でした。
そして、そんな時代も
残念ながら終わりを迎える時が
やって来ます。。
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ロシアの歴史を見ると
驚くものばかりですが、
それを左右したのは、
私たちの身の周りにある
物価や、為替や、金利などの経済です。
経済を学ぶことの大切さを感じますよね。
まずは教養として知り、
できればその知識を投資に活かし、
自身の生活も豊かにしていきたいものです。
というところで!
一国の歴史ですから
メルマガ1本では終わりませんでしたが、
今週はここまでにいたします。
続きはまた
機会があればメルマガでも
書いていきますのでお楽しみに♪
とはいえおそらく
ブログの更新の方が
早くて確実ですので、
ぜひ【LINE@GIA】に
登録してくださいね!
ブログを更新したら、
LINE@でご報告します。
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感想・ご意見などございましたら、こちらからお気軽にお寄せください。
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以上、今回も最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。 それでは、次回のアカデミー通信でまたお会いしましょう! |
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