Vol.31「いまさら聞けないインフレと金利の密な関係」

Vol.31「いまさら聞けないインフレと金利の密な関係」

みなさん、こんにちは。

グローバルインベストメントアカデミーの
両角崇(もろずみたかし)です。

投資をはじめてたばかりで

マクロ経済についての本を読んだり
勉強したりすると

「インフレ率が上がると
 金利が上昇するため・・・・」

とサラッと書いてある場面に遭遇し
困惑してしまいます ^^;

わかった気分でありながら
いざ人に説明してみようと思ったら
全然ロジックが・・・

みなさんも
そんな経験ありませんか?

そこで今日は
経済を勉強するのにはじめの一歩である
「インフレと金利の関係」
について整理してみます。

■□━━━━━━━━━━━━━━━□■
  インフレ率 < 銀行預金金利
■□━━━━━━━━━━━━━━━□■

例えば
銀行の預金金利が4%だとしましょう。

日本では夢のまた夢の金利ですが、
マレーシアでの定期預金は3%ですし
海外に出れば、さして違和感のある
数値ではありません。

一方でインフレ率が5%だとしますね。

このような状況で
あなたは銀行に預金しますか?

預金金利が4%なので、
100万円を1年寝かしたら
104万円になりますね。

しかし、5%のインフレ下では
100万円の時計は1年後には
105万円になっているはずですので

銀行に預けるより
時計に変えて1年寝かしておき
その1年後に売った方がいい
と考えるわけです。

ただ、みんながそんなことを
考えようになりはじめたら
誰も預金をしなくなります。

それでは銀行も困ってしまうので
インフレ率が5%だったら
預金金利はそれ以上のもの
例えば6%とかに設定する訳です。

基本的に
(インフレ率)<(銀行預金金利)
が成立します。

アベノミクスで
政府はデフレ脱却を狙って
インフレ政策を取ろうと
大量のお金を市場にばらまいていますが

それに反応したメガバンク各社が
金利を上げたというニュースは
まさにこの流れなのですね!

さらに、アベノミクスが進むと
銀行金利が上昇傾向なわけですから

住宅ローンを変動金利で借りている方は
長期的には支払利息が増える
方向になりますので

今から固定金利にシフトするなど
金利リスクを回避することを
検討される方がいいでしょう。

では、日本国内の代表的な
金融商品でもある「国債」。

こちらはインフレと
どのような関係があるのでしょうか?

■□━━━━━━━━━━━━━━━□■
  インフレ率 < 国債の金利
■□━━━━━━━━━━━━━━━□■

まず国債とは
国が発行している債券の1つです。

もっと簡単に言うと
国にお金を貸し付けて
その利息を支払ってもらう権利を得る
と考えてもいいでしょう。

日本国内で最も安全な金融資産と
考えられている国債に
多くの投資家がお金を入れていますが

国債の金利より高いインフレになると
誰も国債を買わなくなります。

さきほど示した銀行金利と
理屈は同じになります。

国債を金利1%で100万円分購入したら
1年後には1万円の受取利息を得て
101万円になります。

しかしもしインフレ率が2%の場合
100万円のものは102万円になるので
国債に預け入れていた分
損をしていることになります。

それでは
国も資金調達がままなりませんので
(インフレ率)<(国債の金利)
という風に設定をする訳です。

それでは、金利があがると
国債の価格自体はどうなるでしょうか?

■□━━━━━━━━━━━━━━━□■
  金利が上がると国債が下がる
■□━━━━━━━━━━━━━━━□■

よく経済ニュースなどで
金利が上がると国債価格が下がる・・・
などと聞くことが多いですよね?

金利が「上」がる→国債が「下」がる
と逆の動きをするので
多くの人が混乱に陥る訳です。

分かりやすいように例を出しますね。

10年間年利1%の利息を貰える
10年物の国債を100円で購入すれば
毎年1円の配当が得られます。

すると5年後には配当として
5円を受け取ることになります。

一方
新規に発行された国債の金利が
2%に上がったとします。

市場に出回っている国債は5年前とは違い
10年間年利2%の利息をもらえる国債
になっています。

あなたは迷います。

今自分が持っているのは年利1%
でも市場で出回っているのは年利2%

今持っているものより
金利が2倍ですからとても魅力的。。

今持っているものを売って
2%のものを買いたい。

そう思うのは自然な流れです。

では
5年前に購入した年利1%の国債は
いくらで売れるでしょうか?

残り5年間で年利1%(合計5%分)を
貰えるという事実は変わりません。

となると?

当初の価格100円で売ろうとしても
年間1円しか貰えず

今市場で出回っている
100円で年利2%(年間2円)のものを
購入した方がいいわけですね。

(新規の国債)
100円で2% = 年間2円です

(既発の国債)
100円で1% = 年間1円です

では、既発行済みで
100円で購入した国債を
50円で販売したら?

50円で年間1円を受け取れますので
50円で年間1円 => 年利2% 
の計算になり、新規の国債と
同じ効果を得られます。

なので5年前に
100円で利息1%で購入した国債は
50円が適正な価格と言えます。
(本来もっと複雑でこのような綺麗な
計算にはなりませんが・・・)

では、新規発行の国債が
年利4%になったらどうなるのか?

(新規国債)
 100円で年利4% → 年間4円

(既発国債)
 100円で年利1% → 年間1円

となり、既発の国債は
25円で年間1円をもらえれば
新規国債と同じ効果が得られるので
25円が適正価格と考えられます。

国債金利が上昇すると、
新規国債の利息リターンが高まり
既発国債の価値が下がります。

ですので、国債価格が下がります。

逆に国債金利が下がれば
国債の価格は上昇します。

ということで
これまでのことをおさらいすると

インフレ率上昇
   ↓

 金利上昇
   ↓

 国債下落

という流れができるわけですね!

今アベノミクスのもと
政策的にインフレ誘導しています。

それは国が抱えている
もはや返済不可能な多額の借金を
帳消しにする為だとも言われています。

その一方、ここで見てきたように
インフレが進めば国債の価格が
下落していきます。

国債は国の信用力を図る
一種の目安にもなりますから
日本の信用力はどんどん失われる
ことになるわけで

そうなると諸外国が
現在保有している国債を手放すばかりか
一斉に日本の国債を売り始めるでしょう。

となれば
金利を高くしないと国債は売れず、、、

なんていう
いわゆる ”負のスパイラル”
が待ち受けている可能性があります。

我々として大切なのは
そうなった場合にどうするのか
ではなく、

そうなっても困らないように
^^^^^^^^^^^^^^
今から準備をしていくということです。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^

その方法についてはこのメルマガで
1つ1つ解説していきますので
一緒に学んでいきましょう!

以上、今回も最後までお読み頂きまして
誠にありがとうございました!

ご意見・ご感想・お問い合わせも
お待ちしておりますので
お気軽にコチラから!
⇒ http://academy-global-investment.com/support/inquiry/

それでは、次回のアカデミー通信で
またお会いしましょう!

両角 崇